2020年11月18日水曜日

【生活】若い時に好きだったあの酒の味を 今探す

 関東地方で生まれ育って、就職で家を離れ大阪に行きました。


関西には全く馴染みがなかったのですが、灘や伏見は酒蔵が沢山あるとは知っていました。

お酒は学生時代から好きだったので、そいう面では楽しみにしていました。


独身寮暮らしでしたが、休日に車で灘の菊正宗酒造ってどんな所か見に行って、その近くの酒屋で一升瓶を何本か買ってきました。 給料が安いので、2級酒です。


毎晩、寮の部屋で一人でその酒を飲んでいました。

それが、旨い。


やっぱり 酒蔵の地元の新鮮な日本酒は旨いなあと本当に感激したのを覚えています。

一升瓶を抱えて眠るという様な事もあったりして、、


20代で、たぶん 普通の人の一生分の酒の量を飲んでしまったのではと思います。




年は流れて、色々な酒も飲むようになり、肝臓も一度壊して 禁酒したりもしました。

還暦を過ぎて、晩酌は基本は焼酎ですが、冬の寒い夜は日本酒熱燗が恋しくなり飲みます。


今はスーパーや近所の酒屋で買う酒ばかりですが、それはそれで旨いのですが、若い時に飲んでいた酒の味とは違うなあ。とずっと感じていました。


今、お店の棚に並んでいるのは、吟醸酒、純米酒などが殆どです。

それを飲んでいる訳です。



でも、フト思いました。 昔(昭和の頃)の2級酒って 純米や吟醸なんかじゃなかったはずだよなと。


アルコールも添加されていたに違いない。でも、その中で旨さを追求していた様な気がします。



もしかしたら、今でのそいういう酒のジャンルがあるのかも と思い、菊正宗のHPを見に行きました。


そしたら、懐かしい言葉がありました。「本醸造」


そういえば、若い頃は 本醸造 という言葉な何度も聞いていました。大吟醸や本醸造 というのは日本酒の種類だよな、、というぐらいの認識ですが。



本醸造はアルコールを添加していますが、それがキレを良くするという 一つのジャンルなのですね。



酒屋で本醸造を探したら、少しだけそういう酒を売っていました。


買って、飲んでみたら。。。



あの時の味です。 そうそう、これこれ。 

室温でもいくらでも飲めてしまう。



出会えました。青春に。(大げさか)

当時の記憶も蘇ります。


日常的には、純米吟醸より好きかもしれません。


昭和育ちの酒飲みの方は、たまには本醸造酒も飲むと、昔を思い出せるかもしれませんよ。