野党の弱っているのを見て、突然の身勝手解散。
政策も理念も不透明にして、名前だけ声高に宣伝して出てきた希望の党。
それに全員合流だ、と急に言い出して突っ走った民進党代表。(前回の選挙で「民進党」に比例区で投票した人を完全に無視していますね)
それを、囃し立ててドラマに仕立て上げようとするマスコミ。
「希望」が単なる第2自民党だというバケの皮が剥がれだしても、「排除」という言葉だけを悪者に祭り上げてニュース仕立てにするマスコミ。
数日で急に立ち上げられた立憲民主党。党ってこんなに簡単に作れるんだ、、という驚きもあった。
憲法を変えると公約に入れても、それを議論しようとしない自民党(これは選挙時のいつもの手ではあるが)。絶えず、不安感を煽り立てる様に誘導しようとする安倍首相。
憲法改定を「憲法改正」と誘導するマスコミ。
まともに日本のかじ取りを任せられると思える党や人が殆どいないという悲劇。
これは、トランプやフィリピン大統領などが選ばれてしまうという現代の異常な流れに日本もドップリはまってしまっているのだと思えます。
あまりに多くの論理的や、中立そうな皮を被った宣伝や非難のタイアップ記事・ニュースが、ネット、TV,新聞にあふれていて、それらに大衆は弄ばれている。という事なのでしょう。
(特に日本人は、マジメな勉強家が多いので)
賢く腹黒い人間の手練手管に、知らないうちに誘わされている羊の群れという気がします。
有権者がしなければいけないのは、色々なメディアの記事を読んで勉強する事ではなく、行われてきた事実を冷静に見て判断していくという事だと思います。
例えば、今回 大躍進して野党第1党の議席数になったが、圧倒的な自民の数に比べて非常にマイナーであると感じられる様に報道されている立憲民主党。
ここに、投票した人は立憲主義をちゃんと行う国になって欲しいという思いで投票しているのだと思うのですが、選挙結果を数字で見てみると、73の小選挙区に候補を立てて(つまり73人立てて)、当選 28人(38%)、次点 37人(51%)、3位以下 8人(11%)となっています。
組織票支援や世襲地盤が余りない候補者が多かったと思いますが、立候補した候補者の89%が1位か2位の得票数を各選挙区で得たという事になります。
立憲民主党の候補者が居た選挙区では、多くの割合の人がその候補者に投票したという事。
小選挙区制は、組織票の多い人がどうしても当選していく確率が高くなる制度ですので、自民公明の議席数が多くなるのは、投票率が低ければ当たリ前です。
でも、民意は議席数で見るのではなく、投票数で見る必要があります。そういう意味では、立憲主義に戻したいと考えている国民の割合は相当高い事になります。
報道や記事を受け身で見聞きして受け売りするのではなく、身近な事実を確認していく必要がありそうです。
私は、TVニュースも、新聞も、ネットニュースや記事も、意見や解説の部分は全て疑いの眼で見るという事をこの数年の基本スタンスにしています。
残念ですが、そういう時代になってしまいましたね。