2014年4月30日水曜日

【心と身体】人間は光が無くとも見えるって知っていますか?

以前 網膜剥離という病気になりました。

眼球の奥の面に通常はピタリとついている網膜が剥がれてきてし
まう というある意味分かり易い状況です。

網膜剥離は非常に不思議な映像が見えたりと、非日常的な事が多い
ので、 別の機会に詳しくは書きたいと思いますが、その中でも
非常にびっくりした事があります。


手術後治療の一環として、眼球で一番多くの体積を占める硝子体
に気体を注入して、その泡の浮力を使って網膜を眼球の奥面にく
っ付けるという方法がとられました。

私は、手術後1週間ぐらいガスが身体に吸収されて無くなるまで、
ずっとドーナツ枕にうつ伏せになり顔を上げてはいけません。

とにかく泡を目の奥の方に位置させないといけないのです。
トイレに行くときも、ずっと下を向いたままです。
不便です。退屈です。


ベッドの上のドーナツ枕に顔を埋めているのですから光は目に入って
こないのですが、何日かすると白い少し揺れ動く円がハッキリ見えてきました。


何かと思うと、それが泡なのです。身体を少し動かすと、それにつれて円が
動きます。しかも、日に日に円が小さくなのです。


学校では、人が見れるのは、光を網膜が感じるからだと習いましたが
物理的接触でもイメージを見る事ができるという事を知りました。

自然はスゴイ!、色んな技を用意してくれるな。と、とても感動してしまいました。


通常の視力を失って初めて知った世界でした。

もしかしたら盲目の方は、身体の触覚を活用して、健常者が想像するより
も非常にクリアな映像を得ているのかも知れないと思いました。

2014年4月28日月曜日

【本】ファーレイ モウワットさん

カナダの生物学者(?)のファーレイ モウワットという人がいます。

小説も書いていて、「犬になりたくなかった犬」「船になりたくなかった船」
という ”なりたくなかったシリーズ” が以前ヒットしました。

私は大好きです。

ユーモアに溢れていて、数十年前のカナダの大自然の中で、動物も船も 
まるで友達のように生き生きと活躍しています。

都会の喧騒や、日々の仕事に疲れたな と思う時には、読むとホッと
できる事 請け合います。

書店ではもう置いていないと思いますが、図書館にはあると思います。

息抜きにお勧めの1冊です。


2014年4月27日日曜日

【バレーボール】山口舞選手

私は2010年の世界バレーから女子バレーを見だしました。

近くにVリーグの試合があると体育館に見に行くこともあります。

先日の、久光と岡山シーガルズのファイナル戦も見てきました。

そして、山口選手を見ると いっつも感心します。


ボールの動きに合わせて、コートの中を本当にクルクルと動き回るのです。

セッターの宮下選手の周りをグルリと270度 回りこむなど、柔軟かつ
瞬間切り替えスイッチの様な動きです。


こんな動きのできる選手を私は見たことがありません。
相手チームから見ると、何がなんだか分からないと思います。


ロンドンオリンピックの色々な試合での、井上香織選手とつるんだトリック(コンビ)攻撃
なども、芸術的だと思いました。


コートにいるメンバーが各々役割分担を持っているというオーソドックスなバレーではなく、
6人の選手が各々 何をしでかすか分からないという動きができれば、日本は武器を持て
ると思います。

海外のチームから山口選手は「忍者」と呼ばれていましたが、本当にそういう感じです。

現在コンビバレーは大抵2~3名の選手で動きの技が多いと思いますが、もっと複雑な
動きを突き詰めていく解があるのではないでしょうか?

日本人の気質にもあっているような気がします。
普通のパワーバレーの戦いでアメリカ、ブラジルに勝てると思えません。


松平監督がミュンヘンに向けて当時 色々な新技を開発したように、眞鍋監督もきっと何か
考えているのかと推察します。

だから、2014年 全日本に山口舞選手が復帰したのだと思います。

山口選手はそういう新戦術を生み出すベースになってくれるのではないかと、期待しています。



尚、ファイナル戦では、マスコミは栗原選手の活躍を報道していますが、現実のポイント源は
山口舞選手でした。

久光は、サーブやスパイクの狙いを栗原選手に集中する事で、岡山がAパス(セッターへ良い
ボールが返る事)が出来ない様に翻弄していました。

スタメンに栗原選手が出たらそこを狙え、という中田監督の作戦だったのだと思います。 
それが、効を奏した という様に見えました。


【科学技術】誘導放出に気をつけろ

CD,DVD,BD,バーコードリーダ、マウスなど、すっかり身近な
機器にも搭載されていて、なじみ深いレーザー。

学生時代に、直進性がスゴイ、太陽光線を集めるよりもメチャ高温
を作れる、色に濁りがない、、などの特別な性質をもった
自然にはない人工光線
と習いました。

レーザーという言葉は「誘導放出による光増幅」という頭文字をつなげたものです。

先日、ふと「誘導放出(外から光子がくると、同じ波長・位相の別の光子が飛
び出してくる現象)」ってどうして起こるの?と素朴に疑問を持ちました。
知識としては知っていても、その理由を考えた事はありませんでした。

図書館で調べてみると、どうもアインシュタインが20世紀初めに予測した現象とのこと。

基になった論文の和訳も図書館で借りられたので見てみると、そんなに大層な論文
ではなく、光子エネルギーの吸収を考察してあって、後半で保存則(エネルギーだ
ったか、運動量だったか忘れてしまった・・汗)とつじつま合わせる為に誘導放出
という現象もあるはず。という感じでした。

そういう理論予測が本当に現実と一致するというのが、アインシュタインのすごい
所ですが、意外と軽いノリに驚きました。

この誘導放出現象があるなら、鏡などを使って何回も繰り返したら強力な波が作れ
るよね、と気がついたのがタウンズさん。マイクロ波のMASERを最初に作って、その後 
可視光のレーザーに進化させていったとのこと。

このしくみを使うと、微弱な波を強力に増幅できる事になるので、それで宇宙を見始め
たのがマイクロ波天文学。

そうしたら、何のことはない、宇宙空間の自然現象の中でも誘導放出によってパワー
アップした波が生まれている事が分かったとのこと。(宇宙に大きな鏡を置いたら
巨大レーザーが作れる?)

「人工光線」と習いましたが、間違いだったようです。

この誘導放出という現象、良く考えると 日常の中でも起こっている様に思います。
家で妻が発言した事に 「そうそう、僕もそう思っていた」と言うと、マネしないでよ
と叱られてます。

流行やブームなども気持ちの誘導放出で起こっている現象に思えます。
ここに、反射鏡のような事を仕込めれば、文化面での「誘導放出による流行増幅」とい
う事になるのかも。くれぐれも踊らされない様に気を付けないとね。 


戦前の軍国主義なども、マスコミと教育、経済的な逼迫などを鏡代わりに使って、
暴走させたのだと思います。

2014年4月26日土曜日

【バレーボール】本当に総力を集める全日本女子

ミュンヘンオリンピックで日本男子バレーは金メダルになりました。

それまでの12年間は銅、銀、金と一歩づつ登って、たどり着いた目標でした。

日本独創のトレーニング方法や一人時間差などの秘密技開発を幾つも
積み上げハラハラドキドキしながら進んだ、まるでプロジェクトX。

子供ながらに、すっかりバレーファンになってしまいました。


昨年 銅メダルを取った女子バレーが まさにこの時と同じ状況になっています。

アメリカ、ブラジルという強敵が立ちふさがっていますが、それを超えて金メダル
を目指す道を進もうとしています。


2014年の全日本メンバーが発表されました。これを見て、本当に日本の総力
を使い切って金を狙いたいという眞鍋監督の気持ちが見える様です。

年齢や身長での縛りをかなぐり捨てて、最も出来るベテランを召集して、その
技を若手に伝承して急成長させようとしているのだと思います。


世界から引く手あまたの「プロフェッショナル リベロ」佐野優子選手。

世界を翻弄できるコンビネーション攻撃の動きと、宮下と組んで最速ブロード
攻撃が出来る山口舞選手。

アタッカーの力を存分に引き出せるセッター 中道選手、古藤選手。

クレバーなサーブとアタックの木村沙織選手。


これらのベテラン選手が、今年しっかり 技を若手に伝え急成長させる事を
行いたいのだと思います。

それらの技を基礎として、その上に新戦法を作っていく。

まさに、スタッフとベテラン選手が一体となって、新しいチームを生み出すという
新しいドラマがはじまりそうです。 楽しみです。

はじめます

これは面白いな、スゴイな、不思議だな、変だな、と思う事を見つけたら書いてみようと思います。よろしく。