CD,DVD,BD,バーコードリーダ、マウスなど、すっかり身近な
機器にも搭載されていて、なじみ深いレーザー。
学生時代に、直進性がスゴイ、太陽光線を集めるよりもメチャ高温
を作れる、色に濁りがない、、などの特別な性質をもった
”自然にはない人工光線”
と習いました。
レーザーという言葉は「誘導放出による光増幅」という頭文字をつなげたものです。
先日、ふと「誘導放出(外から光子がくると、同じ波長・位相の別の光子が飛
び出してくる現象)」ってどうして起こるの?と素朴に疑問を持ちました。
知識としては知っていても、その理由を考えた事はありませんでした。
図書館で調べてみると、どうもアインシュタインが20世紀初めに予測した現象とのこと。
基になった論文の和訳も図書館で借りられたので見てみると、そんなに大層な論文
ではなく、光子エネルギーの吸収を考察してあって、後半で保存則(エネルギーだ
ったか、運動量だったか忘れてしまった・・汗)とつじつま合わせる為に誘導放出
という現象もあるはず。という感じでした。
そういう理論予測が本当に現実と一致するというのが、アインシュタインのすごい
所ですが、意外と軽いノリに驚きました。
この誘導放出現象があるなら、鏡などを使って何回も繰り返したら強力な波が作れ
るよね、と気がついたのがタウンズさん。マイクロ波のMASERを最初に作って、その後
可視光のレーザーに進化させていったとのこと。
このしくみを使うと、微弱な波を強力に増幅できる事になるので、それで宇宙を見始め
たのがマイクロ波天文学。
そうしたら、何のことはない、宇宙空間の自然現象の中でも誘導放出によってパワー
アップした波が生まれている事が分かったとのこと。(宇宙に大きな鏡を置いたら
巨大レーザーが作れる?)
「人工光線」と習いましたが、間違いだったようです。
この誘導放出という現象、良く考えると 日常の中でも起こっている様に思います。
家で妻が発言した事に 「そうそう、僕もそう思っていた」と言うと、マネしないでよ
と叱られてます。
流行やブームなども気持ちの誘導放出で起こっている現象に思えます。
ここに、反射鏡のような事を仕込めれば、文化面での「誘導放出による流行増幅」とい
う事になるのかも。くれぐれも踊らされない様に気を付けないとね。
戦前の軍国主義なども、マスコミと教育、経済的な逼迫などを鏡代わりに使って、
暴走させたのだと思います。
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