2014年4月30日水曜日

【心と身体】人間は光が無くとも見えるって知っていますか?

以前 網膜剥離という病気になりました。

眼球の奥の面に通常はピタリとついている網膜が剥がれてきてし
まう というある意味分かり易い状況です。

網膜剥離は非常に不思議な映像が見えたりと、非日常的な事が多い
ので、 別の機会に詳しくは書きたいと思いますが、その中でも
非常にびっくりした事があります。


手術後治療の一環として、眼球で一番多くの体積を占める硝子体
に気体を注入して、その泡の浮力を使って網膜を眼球の奥面にく
っ付けるという方法がとられました。

私は、手術後1週間ぐらいガスが身体に吸収されて無くなるまで、
ずっとドーナツ枕にうつ伏せになり顔を上げてはいけません。

とにかく泡を目の奥の方に位置させないといけないのです。
トイレに行くときも、ずっと下を向いたままです。
不便です。退屈です。


ベッドの上のドーナツ枕に顔を埋めているのですから光は目に入って
こないのですが、何日かすると白い少し揺れ動く円がハッキリ見えてきました。


何かと思うと、それが泡なのです。身体を少し動かすと、それにつれて円が
動きます。しかも、日に日に円が小さくなのです。


学校では、人が見れるのは、光を網膜が感じるからだと習いましたが
物理的接触でもイメージを見る事ができるという事を知りました。

自然はスゴイ!、色んな技を用意してくれるな。と、とても感動してしまいました。


通常の視力を失って初めて知った世界でした。

もしかしたら盲目の方は、身体の触覚を活用して、健常者が想像するより
も非常にクリアな映像を得ているのかも知れないと思いました。

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