2014年5月2日金曜日
【バレーボール】佐野優子選手
野球では、イチローが好きです。そして、バレーでは佐野選手が好きです。
両人に共通して感じるのは、「達人」、「職人」、「プロ」という言葉。
佐野選手の紹介というと、テレビなどで必ず出てくるのは、彼女が水平に全身を
伸ばしてコートの空中を飛んでいるシーン。本当に現実の試合中でも、こういう
シーンが多いのです。
普通のリベロとは、明らかに動きのキレやシャープさが違います。
世界中のクラブチームから来てほしいというオファーがあり、この何年も色々な
海外チームを傭兵の様に転戦しています。正真正銘のプロバレーボーラ―です。
試合中のコートの中でもストレッチする姿なども、独特です。きっと、感覚を
いつもベストに調整しているのでしょう。ここもイチローに繋がりますね。
確か2012年。 既にロンドン行きの切符は入手していて、代表選手を17人の候補
から12人へ絞る選考を兼ねた国際試合をしていた時のこと。
スタメンに木村、竹下、佐野の3人ともが居ない試合がありました。眞鍋監督が選考
の為にわざとそうしているのです。江畑や迫田、荒木などは入っているのですが、
なぜか動きがチグハグで攻撃もガタガタでした。
次のセットで、佐野が入りました。すると、チームの動きがはっきり分かる様に安定
しました。又、佐野がわざわざネット際まで行って、アンダーでMB(岩坂だったか?)
に高速のトスを上げました。それまでとちがう格段に速い攻撃になりました。
次のセットで、竹下も入りました。すると、さらにチームの動きが滑らかになって、
木村選手はいませんが、通常の全日本の攻撃力を取り戻しました。佐野選手が
Aパスを上げて、竹下選手がそれを使ってアタッカーの力を引き出す。
この二人の選手と他との違いが、驚くほどハッキリ分かった試合でした。
佐野選手の身体の動かし方を見ていても、通常の反動を利用する動きではない
古武術の様な動きに見えます。ムダが無いだけでなく、意表をつく到達範囲と早
さを持っているのではないでしょうか。生傷はたえないでしょうが。
ベタ褒めになってしまいましたが、本当にすごい選手だと思います。
イチローも含めて日本人だから出来る努力の達人と思います。
昨年、デンソーをチャレンジリーグからVリーグへの復帰の為の請負人として
入団して 結果に繋げたのも。まさに、プロの仕事ですね。
請負仕事は終わったので、次シーズンもデンソーに残るのかは分かりませんが
出来れば日本に残って、そのプレーをVリーグでも見せて欲しいものです。
今回、眞鍋監督が全日本の選手兼アシスタントコーチとして召集しましたが、
ロンドンに向けて竹下を選手兼アシスタントコーチとしたのと同じやり方です。
一流の技や生活、気概などを、若手にしっかり伝えて欲しいという事だと思います。
ケガをせずに できるだけ長くプレイして、さらに 2人ぐらいはしっかりした
後継者を育てて欲しいですね。
なにはともあれ、今年は活躍を、試合で沢山見れそうで楽しみです。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿