2018年7月29日日曜日

【本】家庭菜園の不耕起栽培 水口文夫 能文協

家の庭で小さな家庭菜園を始めようと思いました。

今まで野菜作りや植物育成など全くやった事が無いので、何をしたら良いやら分からないので、図書館何冊か本を借りた中で、コレだ!と思ったのが本書です。

「不耕起栽培」とは、その名の通り畑を耕さないで栽培するという方法。

畑で野菜作りと言えば、耕して、肥料をしっかり、農薬もというのが普通の(科学的な?)やり方かな、、とずっと思っていました。でも、人工的な肥料や農薬は使いたく無いという気持ちも強くあります。

一方で、「奇跡のリンゴ」の木村さんの様なやり方もあるのかしら、、とも思いましたが、「奇跡」という表題が付くのだから普通の人がやってもダメなのかな とも考えていました。


この本は農業指導員の方が書かれているのですが、野山の自然に近い状態を作る事で、植物や土地の生物系の生命力や免疫力を高めて、最終的には肥料も薬もいらない栽培を作るという物。


野山の植物は耕さずに、肥料も無いのに実をつけて健康に育っていますから、、、


どうして不耕起栽培が成り立つのか?、どうしたら収穫も上げて行けるのか? どういうルールで植物を接したら良いのか? などが丁寧に説明されています。

コレだ!と感じて、それ以降もう何回も読み返している私のバイブルです。

考え方は非常にシンプル。


早速、庭に畑領域を区切って、この不耕起栽培が出来る状況を3年後に作るべく、実施始めました。

まずは、土作りから。

緑肥作物を植えました。
今は畑にエンバクがわさわさ茂ってきました。

土中に根を沢山作り、地上部の葉や茎は有機物マルチに使っていくつもり。
ミミズが自然に集まってくるような環境にまで持っていければ成功です。

時間はかかりますが、畑にかける手間を最小にでき、かつ無農薬で活力にあふれる作物が出来るというズボラな私にはピッタリの手法です。


3年後が楽しみです。

2018年7月22日日曜日

【心と身体】定年すぎてフォークリフト免許取得

仕事の都合があって、フォークリフトを運転できるように講習(学科と実技試験あり)を受けました。


61歳。
乗用車は20年近く乗っていましたが、運転が好きな訳でもなく、娘の幼稚園卒園送り迎えが無くなった年に廃車にして、この18年ちかくはハンドルを握っていない。
眼も網膜剥離を患って、左右アンバランスな視力だし、暗い所では見えにくくなる。当然 老眼で小さい文字も見えない。

注意力も落ちてきていて、日常も一度に2つの事は出来ないし、忘れてしまう。有様。


本当に合格できるのだろうか???という不安を抱きながら、講習に向かいました。


平日のコースですが、8人の受講生。

当然、私が最長老。平均 40歳ぐらいでしょうか。


大型トラックのドライバの方や、実は無講習で少しフォーク動かしていたんだ、、という人など。


学科は、教室でテキストを1日説明受けて、夜にテスト。 これは、なんとか満点。(殆どの人が満点か1問間違えぐらいでクリア)


実技は、3日間。


今年の夏は記録的な猛暑。気温36度。

実技は体育館の様な屋内コースで行う教習所(雨が降ったら嫌だなと、こういう教習所を選んだ)。

1時間毎に休憩が入るが、屋内コースから外に出ると気温36度の外を涼しいと感じ(微風があるので)てしまう殆ど「ゆでガエル」状態。ボーとしてしまいます。


初めて触るフォークリフト機は、いかにも重そうで、しかも簡易な作りの運転席。

乗用車と異なり、後輪操舵かつほぼ90度まで曲がるタイヤ。
重心支点と駆動を前輪で行う。
リフトアップダウンレバー、チルトレバーなど、初体験の事がイッパイ。

ポピュラーではあるが、危険の多い重機なので、指さし点呼や、この位置でハンドルをどれだけ切るか、確認していく手順など、チェックや覚えて行く事が多い。


これをボーっとした中でやるのは、本当に覚えられない。
覚えたつもりでも、実技中に ポッカリと忘れて頭の中真っ白になってしまう。。



2日目の最後に、最終試験コースの練習をしたが、ドライバーの運ちゃんたちは7分台ノーミスで出来る所を、私は14分かつミス多数。

最終試験は10分以内という制限もあり、減点法で採点されるとの事。 
本当に どうしよう、、、と思いながら帰りました。

都合で2日間教習所に行けない日があるので、そこで何回もイメージトレーニングを繰り返す。


最終日。午前と午後に試験コースの練習を4回。
イメージトレーニングの効果もあり、なんと7分を切って、ほぼノーミスで出来る回も出てきました。


最後に、審査員と1対1での実技試験本番。
あれだけ、練習したのに、最後の方で勘違い動作をしてしまい大焦り。ダメか~と思いましたが。 減点はされたがなんとか合格。

(後で聞いたら、受講者の98%は合格するとか、、)

合格・不合格 という事よりも、40歳台の人と比べてあまりに不甲斐なくなっている自分にガックリきた講習でした。


年を取るというのは、こういう事か、、という事を良く自覚できました。

とは言え、運転資格はとれたので、時間がかかっても安全を確認して必要な作業に使っていきたいと思います。


一方で、年に合ったやり方をすれば、まだまだ色々な事ができる可能性はあるなとも感じた1週間でした。




【本】世界のエリートがやっている最高の休息法 久賀谷亮 ダイヤモンド社

”「脳疲労」がすぐ消えて、頭が冴える”という副題がついています。

イエール大で学び米国で18年診療してきた精神科医が著者。

疲労には「身体の疲労」と「脳の疲労」があるとの事。

以下 序文

身体を休める事 をすれば休息になると大抵の人は思い込んでいます。
でも、それだけでは回復しないのが脳の疲れ。

脳には脳の休め方がある。

米国では精神医療は大きく変わりつつある。

薬物療法は日本ではかなり一般的だが、米国では避けられる傾向にある。
脳を一つの臓器として扱う脳科学の発展により、薬物ではなくTMS磁気治療などで、副作用のある薬に頼らなくても心の不調を改善できる目途がたってきている。

もう一つが瞑想。ただのリラクゼーションではなく瞑想が脳によい変化をもたらす事が実証的に確認されている。

この本は主に瞑想ベースについて書いていく。


脳は身体の消費エネルギーの20%を使う「大食漢」。
でも、その大半はデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)という脳回路に使われている。

これは、意識的な活動をしていない時に働くベースラインの活動で、自動車のアイドリングの様なもの。

このDMNの活動を抑える脳構造を作っていかないと、あなたに真の休息は訪れない。

それをしていくのが、「マインドフルネス」(瞑想などを通じた脳の休息法の総称)。

スティーブジョブズの瞑想は有名ですが、グーグル、フェイスブック、シスコなどでも導入が進んでいる。

-----

本書は 米国のビジネス書によくあるスタイルの小説風物語でその導入法や効き方などを書いてあります。

簡単に言えば
過去や未来をクヨクヨ心配するよりも、「今、ここ」に集中する事。
というの様。雑念なども無くなって行けばDMNも下がる。

実施方法例は、
・身体意識・呼吸に注意を向ける。
  座っている時だけでなく、動いている時も。全身を意識スキャンする。
・何度も同じ雑念が出たら
  「もう十分!」と捨てる。例外を考える。賢者の目線で考える。
   良し悪しで判断しない。原因を探る。
・他人へのマイナス感情があるとき
   感謝する。愛情・慈しみを 心の中でフレーズを唱える。

など。


これらの事は、昔から色々な所で言われてきた事ですが、「脳疲労」という新しいキーワードを作ってまとめたという感じでしょうか。

欧米人には新鮮なのかな。。。?

2018年7月7日土曜日

【本】ラテンに学ぶ幸せな生き方 八木啓代 講談社+α新書

「ラテン系」な人と言うと、なんだかお気楽でノー天気な人というなんとなくネガティブな印象と、人生を楽しむ術を知っているというポジティブな印象が私の中では同居しています。

でも、実際に「ラテン」の人とはどいういう考え方や性質の人、振る舞いなのかはちゃんと知っていませんでした。

この著者は歌手・作家・エッセイストという多面的な顔を持ち、メキシコと東京の2拠点を行き来して暮らしている方との事。

読んでみると、人生に対するスタンスが今の日本(東京?)と真反対だけど、もしかしたら少し前までの日本もラテン系の考え方をかなりしていたのが、いつの間にかギスギスの競争、自分本位の社会になってきてしまったのではないかという気になりました。

沢山の ハッとする事が書かれているのですが、煎じ詰めると、ラテンの人達は「人と人のつながり」「家族」を人生で最も大切な事と考えている。


例え貧乏や弾圧を受けて困っても、仲間や家族とのつながりを信じていられるのでそれらにも負けずにポジティブに向かっていける。という事でしょうか。


連動して、経済的に成功する事よりも、人と人の繋がりを豊かにする事の方が価値があるという考えになるようです。


日本は非常に高い自殺率になっています。
それに比べてラテンの国の自殺率は桁違い少ないのが実情です。

生活満足度も高く、少なくとも日本人やアメリカ人よりは、ぶっちぎりに「幸福に生きている」という事はまぎれもない事実のようです。統計を見るまでもなく、ラテンアメリカに暮らした経験のある人なら、明らかにその事を体感しています。


面白い話が紹介されていました。

ブラジルで紹介されているイソップ童話は以下の様になっているそうです。
抜粋します。

’冬になって食物が無くなると、キリギリスはアリを訪ねます。
「私が汗水流して働いていた時にあなたは何をしていたの?」
アリの意地悪な問いに、キリギリスは答えます。
「私は歌ってみんなを楽しませ、元気づけていたのよ」
それを聞いた、働くことしか知らず、生きる喜びを感じた事のなかったアリは反省し、
「では、これからは踊って暮らしましょう」
とキリギリスを迎え入れて、食物を分けて一緒に踊りながら、楽しく冬を越したのです。’


この話を聞いて、なんだ、ただのご都合主義じゃないか、これじゃ怠け者用擁護じゃないか、なんて思う方もいらっしゃるかもしれません。

けれど、このアリは、決して自殺なんて考えないでしょう。歌うのも他人を楽しませるにも立派な仕事。そして、地味に孤独に働いてばかりいた人も、ちょっとした発想の転換で、一緒に幸せになれるという、ある意味 ずっと現代的な教訓がここにはあります。

そうです。ラテンの社会では、人を楽しませたり、感動を与えたりする事は、立派な仕事として認められているのです。

との事。


又、こんな例も出ています。

日本では、「お金が無いから結婚できない。」という話があるが、ラテンでは 「お金がないからこそ、あるいは就労状況が不安定だからこそ、結婚して二人分の収入で、生活費をシェアする方が現実的」と考えています。

個人主義で自己完結しないといけない日本。人との絆がセーフティネットになっているラテン。


軍事独裁政権を倒していくのも、音楽と歌によって国民が力を集結するという例も多いとの事。


この本を読みながら、ラテンの生き方にどんどん魅力を感じていく自分を発見しました。


もっともっと、ラテンを知りたい、浸かってみたい。

面白い本です。

2018年7月4日水曜日

【自ら人体実験】白髪が黒くなってきた

何年も前に、花粉症が夫婦共に植物性乳酸機で治った事は書きました。

その時に、食べ物は身体に大きな影響を与えるのだという事を痛快しました。

今回、再び 夫婦揃って白髪が黒くなりつつなって、びっくりしています。

それもこの半年ぐらいで。

妻は染めるのを止めたら、真っ白な白髪になっていて、50歳代にも関らず電車で何度も席を譲られてしまう、、という状態でした。


私も年々白い部分が増えて、過半は白髪という感じでした。


それが、徐々に黒くなりつつあります。


明確な事は分かりませんが、この半年であてはまるかなと思われる要因はお米。

この半年は3食とも玄米を食べる様にしています。

玄米にしたら、お通じの量が毎回とても多くなって、体内の毒だしや腸内細菌の活発化が実感できます。


これによって、白髪も黒くなってきたのでは??
という推測をしています。

理屈は分かりませんが。。


一般には自然な老化現象と思われている色々な身体変化も、食べ物によって大きく変わるという事もありそうです。

【定年】還暦過ぎて自転車を始める ビレッタの乗り心地

定年の60過ぎて、エコに暮らそうと考えて駅までの通勤に自転車を使う事にしました。

自転車は20年ぐらい乗っていません。
乗った事があるのはママチャリのみ。

折角だから、近くを色々走り回れるものをと考えました。


クロスバイクにしようかと考えていたのですが、写真を見た妻から、「三角フレームの自転車は60過ぎて変」というクレームが付き、結局 少し走りを意識したシティサイクルにしました。

ブリジストンのビレッタという車種。


バーハンドルに、それと同じぐらいの高さの細いサドル。6段変速。


これだけで、ママチャリとは乗る姿勢が全く異なります。

タイヤも細めなのか、27インチだからなのか、初めて跨ってこぎ出してびっくり。


ハンドルはフラフラするし、車体もぐらぐら。
止まろうとしても足がつま先立ちになるのでとても不安定。

あれれ、自転車ってこんなに難しい物だったっけ? と思いつつ、家に乗って帰りました。

それから1週間、近所を走ってみるのですが、

 お尻が痛い、
 車体はふらつく、
 横を車が通るととても怖い。
 狭い通路を通れる気がしない
 ブレーキをかけると倒れそうになる(実際に倒れた)
 膝を車体にブツケル事が多くて痛い。

など。とても恐ろしい乗り物という印象。

特に、ブレーキで停止する時に安定した形で止まれないのが本当に怖い。


という事で、自転車屋へ持っていき、サドルを停止時に足裏が地面に付くまで下げてもらい、ハンドルも釣り合うように下げてもらいました。
但し、ママチャリとは違って、漕ぎ出したら自然と前傾姿勢になるというのはそのままです。

そうすると、安心して止まれる。ペダルを漕げる。
ハンドル操作にも余裕が出来る。お尻もサドルの後ろにわずかに乗せるだけにしたら痛くなくなりました。

という事で、問題なく乗れる様になりました。


そうなると、ママチャリとの違いが良く分かってきました。

ママチャリはゆっくり安定して低速走行するにはとても向いている自転車。ビレッタは、低速よりも中速の方が安定して走る自転車と思います。

実際、ビレッタで走っているとママチャリを幾つも追い越していく事になります。

クロスバイクまでの速さは出ませんが、前かごやチェーンカバー、泥除けなどもフル装備で、ママチャリとは一味ちがう走りが出来るというのは、とても実用的でバランスの良い自転車だと感心しています。乗り心地はとても快適です。

点灯虫という自動点灯ライトもかなり明るくて満足です。

馴れると中々良い自転車。シニアにもとっても良いと思います。


2~3駅程度の距離ならば十分これで行くことができます。

風を感じて走る事が気持ちよくて、バスに乗る事が殆ど無くなりました。

60過ぎても、自転車ライフを始めるのは遅くないです。お勧めです。

少年時代の忘れていた世界を思い出す様な気がします。




2018年7月3日火曜日

【実家の片づけ】6.本

書棚に本が大量に残っている場合も多いと思います。

本でまず思いつくのは、古本で売れないだろうか? 思い入れのあるものは、どこかに寄贈できないだろうか? という事かも知れません。

ブックオフ等に売るには外観がキレイな事が必要になります。そういうのがあれば、手間を惜しまなければ出す事は出来るでしょう。

でも、買取価格はとても安いのでお金の期待はしない方が良いでしょう。

貴重本と思われるものがある場合は、古書屋(例えば神田などの)さんに声をかけると家まで買取に来てくれる事があります。

但し、注意が必要なのは本の価値は新品で買った時の値段等には寄らないという事。

江戸時代以前の本などは古物としての価値が在ると思いますが、単なるxx全集とかいうだけでは価値として認めてもらえない事もあるようです。

一方で、古い時刻表や地図などはマニアックな世界で需要があるらしく高く買ってくれたりする場合もあるようです。

何が中古本として価値を認めてもらえるのかはシロウトには非常に難しいので、古書屋さんを呼ぶならば、本や雑誌、時刻表など何も廃棄しない状態で呼ぶのが良さそうです。

古書屋さんが物色して価値の有るものだけ買い取って(又は持ち帰って)行きますので、多くの本は残されるかもしれません。

又、特別なジャンルや対象に対して収集されたコレクションなどは、図書館などに寄贈出来ないか?と考える事もあると思います。

地元の公立図書館や、近くの大学の図書館、そのジャンルに関心の深そうな図書館などで、寄贈本を受け付けるかを問い合わせると良いと思います。

私の場合は、問い合わせましたが、残念ながら間に合ってます(寄贈本は管理が大変と受け止められる様子)との返事をもらいました。

残った本達は、自治体の本雑誌の無料回収の時に出すか、大量にある場合は古紙回収業者に無料で引き取ってもらうという事も在り得ます。

古紙回収業者は、家の横にトラックを乗りつけてきて、その荷台に本をどんどん投げ入れていきます。2階の本は2階の窓から投げ下ろして入れていきます。

その光景は、本達が悲鳴を上げている様で胸が痛みました。

とは言え、本棚が空になると1ステップ実家始末の工程が進んだ感覚になります。

【実家の片づけ】5.手紙類

書類を見ていると、きっと膨大な手紙やハガキが出てくるのではないかと思います。

昭和を生きた人(自分もそうですが)は、連絡は電話か手紙。メールなどは1990年代になってから一般に普及しましたので、昭和の時代にはありません。

まずは、古い年賀状の束から廃棄していきます。
その次は封書や一般のハガキになりますが、出来るだけ家族間の物か他人との物かを分けます。他人との物も親の交友関係などが分かって興味深くはありますが、よほど残す必要があると思うもの以外は割り切って廃棄していきます。

家族間のものは、親や先祖との記録なので、かなり吟味しながら廃棄していきます。

昭和以前の手紙は手書きの物が多くて、人のぬくもりを感じられるので廃棄するには抵抗感がありますが、単なる感傷ではないか? 5年、10年先で読み返すか?等を自問しつつより分けていきます。
心が痛みますが、誰かが決断必要と腹を決めて進めます。

手紙・ハガキはプライバシーそのものですので、廃棄に当たってはシュレッダーの様に細切れにするか、先日の書類と同じ様に箱詰めにして焼却ゴミとして出します。