2022年6月5日日曜日

【本】秘闘 私の「コロナ戦争」全記録 岡田晴恵 新潮社

 この本は、図書館に予約したら数十人待ちで4か月待ってやっと読む事が出来ました。


新型コロナが発見された2019年年末から2021年年末までの記録。



私は、コロナのニュースショーでの岡田さんの出演とその話しをこの間

ずっと見てきました。

岡田さんの言われる内容は、感染症素人の私たちにも、当然そうだよな

と納得できる、理にかなった説明と思っていました。


一方で、政府や専門家会議・分科会の発する話があまりに変な事に国民

の多くは気が付いていたと思います。


これは、岡田さんの話を聞いて、比較して考えられたから。


揶揄する人もいた様ですが、私の周りでは岡田さんがこう言っているの

だからそれに沿った行動に変えようとした人を沢山知っています。



政府や尾身氏の説明や要請をんニュース等で聞いた時は、そうか、彼ら

の言っている事の反対の事をすれば良いのだな。と分かって、そういう

面では、非常に分かりやすかったとの言えます。



厚労省は伏魔殿なんだと薄々感じていましたが、この本を読んでやっぱり

そいういう構図だったのだとスムースに納得できました。



勿論、岡田さんの視点で書かれていますので、糾弾されている尾身氏、岡部氏

達専門家会議の人たちからの記録があるのならば、読んでみたいと思います。


自分に都合の悪いことは一切残していないかもしれませんが、、



岸田内閣になって、厚生労働大臣もコロナ担当やワクチン担当の大臣が

代わりましたが、全く彼らが何をしているのか伝わってきません。


顔もわかりません。

報道しないマスコミの責任もあるのかもしれませんが、彼ら自身も積極的に

表に出ようとしていないのだろうなという事は良く感じられます。



こんな事で今年の冬は本当に大丈夫なのか。

次に備えた事をどう進めているのか??



日本の政治家、医系技官を含む官僚に本当に失望します。


田村氏の水面下の働きは、そんな政治文化の中で少しの救いでした。



*岡田さんとは、10年程前 鳥インフル騒ぎの時に、一度お会いしてその

メカニズムや恐ろしさ、どういう対策が考えられるかを教えてもらった

事があります。

岡田さんが感染研を辞められて、すぐ位の時だったのだと思います。

そこで、サイトカインストーム という現象を初めて知る事ができたのを

覚えています。


当時も、非常に熱心に教えていただき、鳥インフルを防止するためならば

私の会社にも出張説明に行っても良いとまで言ってくれました。

本当にずっと、熱く感染症と戦ってこられている戦士だと思います。