2014年5月28日水曜日

【心と身体】エスカレータとスポーツジム

通勤で鉄道を使っています。

帰りの電車のホームで、この10年ぐらい 階段の前をわざわざ通りすぎて
遠くの上りエスカレータに乗りに行く人の多い事を感じます。


階段とエスカレータがある場合は、過半数がエスカレータに並んでいるかも
しれません。


シルバーエイジや妊婦さんなどが乗るのは違和感ありませんが、十代~三十代
の人(比率からいうと女性が圧倒的に多い)が多く乗っているのが多くて、
昔と今はちがうなと感じます。


ストレスが多くて疲れている、、という事もあるでしょう、スマホをいじりな
がらだから、、、という人も多いみたい。


一方で、スポーツジムに行くと、60~80代のおじいちゃんが多く、とても
熱心に通ってきている様子。

中には、70歳代なのに、腹筋が割れているおじいちゃんもいる !!
運動大好きな人が多いように見えます。


でも、その人たちも駅のホームに行くとエスカレータを使っているみたい。

どうなっているのでしょうね。

2014年5月26日月曜日

【サイバー監視】 不気味

このブログは、google検索には引っかかる様になっていますが、
まだ どこともリンクしていないので外部訪問者はめったに
来ないばず。

でも、今までの閲覧者情報を見ると、米国から4回、ドイツから
1回見に来ている。

これは、情報収集ボットなのでしょうか? 

Gooleの通常のクローラなのでしょうか?

ちょっと不気味ですね。

2014年5月25日日曜日

【憲法】3大大国との関係

いつの時代でも政府が言い出す事は、純粋な動機のものだけではないのは良く知られていると思います。思惑や外国からの圧力など、色々の動機でしょう。


新聞で、プーチン大統領が「日本がウクライナ問題でロシア制裁に参加しているけど、北方領土をどうしようとしているのだろうか?」という主旨の事を言った報道されていました。 


当然 そういう事は言うだろうなと思いますが、北方領土問題でロシアが引き締めをするという名目で、オホーツク海の開発と軍備増強をするという事も狙っているとも思えます。日米の関係にくさびを打とうという狙いもあるかもしれません。ロシアから見ると、上手な外交ですね。


ミクロで見ると、こういう小さなパワーゲーム、代理ゲームがこれからも沢山起こるのでしょう。「普通の国=武力を用いる国家」になるというのは、そういう土俵にどんどん入っていくという事かなと思えます。本当にポジションを取ろうとすると、その場その場と他国との連携と、自国の軍事力を第1級にまで高める事が最低必要になります。


やっぱり、日本は別の土俵を作る事が必要に思えます。


3大大国に対して、対抗できる第4極を別の土俵で作る。EUやインド、ブラジル、ASEAN、アフリカなどの国々と、「平和を作る」という理念でまとめる事ができれば、第4極になるのではないでしょうか?  


その為の旗印に、日本の九条の思想を世界の九条にしようという働きが出来れば違う世界が出来ていくのではないでしょうか? どの国でも、一般の国民で戦争廃絶を願う人は沢山います。その声を引き出す。 それが、世界の目指す方向だ という認識が出来れば、それが基本ルールと出来ると思います。


実際の日々の行動としては、

①現状の日本は日米関係に頼るという事が前提なので、政権や官僚、国防省は米国の利益にもなる発議をして米国に対する姿勢を見せるのはやむを得ないと思います。国民の方は、政府はそう言う、Noな事はNoと拒絶する事が重要です。政府等の行動を背景も含めて理解して、判断していけば良いと思います。
米国政府は、一応 民主主義を広めるという事を基本としていますので、日本国民のNo
の事を無理やり押し付ける事はしにくいはずです。

②日本は、災害救助・戦争被災地復興用等での装置、組織などに力と金を集めて、世界の一般国民の為に働く国というアピールをしていくのが良いと思います。

(3.11の災害の時には、日本のロボット技術が現場では殆ど役に立たない事が露呈しました。でも、本気でそういう過酷状況で働ける装置を作ると決めれば、日本はすごい力を出せるポテンシャルはあります。軍事技術と紙一重ですが、、それを具現化して、商売に落とすビジネスモデルを国が推進していくのがベストでしょう。プラント等重要施設保守技術などもこれに入りますね。)

③世界の大国がお互いの覇権主義を地球上で争わない様に、別の市場を作る仕込みを日本が積極的にしかけるのはどうでしょう。例えば、軍事ではない宇宙ビジネスの開発を行う。それにより新しい経済分野を日本のポジションを確保しながら作り成長していく。


こういうのが、日本人にも世界の一般人にも良い方向なのではないかな。

2014年5月24日土曜日

【おいしい物】新宿 思い出横丁

とても久しぶりに、思い出横丁に行きました。


金曜日の10時過ぎですが、各お店とも満席に近い人出でした。

狭ーい店に、ギュウギュウ詰まって飲んでるのですが、外人さん

の多いのにビックリ。

欧米系のおっさん達が沢山来てます。



アジアらしい、スポットに見えるのでしょうか。

日本人もこの横丁はお祭りみたいに、感じるのだから、かられら

からも面白いんでしょう。



お店の長ベンチで私の隣にも、30代ぐらいの白人系の男性が

ふらりと来て座っていました。


日本語メニュー出されて、戸惑っている感じありましたが、ワイン

頼んで 狭いので縮こまって飲んでいました。


その向こうでは、20代の女性たちが別の外人と英語でマチュピチュ

について、何か騒いでいる。



何か不思議な空間で面白かった。



【本】日本の国防 久江雅彦  講談社現代新書

米軍と自衛隊に絡む過去から現在までの関係が分かる本です。


冷戦の落とし子の 警察予備隊 がどう自衛隊になったのか。
防衛省の背広組と自衛隊の制服組の関係の対立の歴史。

湾岸戦争で大金を出したのに、他の国から感謝されなかった事での反動で
とにかく自衛隊を派遣出動させて、日本の武力行使をアピールしたがる外務省。

その外務省がでっち上げた「Show the Flag」発言。そこから自衛隊派遣の嵐。

米国と日本の力関係。 いつまで、米国服従だけをしているのか。

中国の海洋進出の狙い。 台湾紛争時、中国は台湾を武力を見せて従わせよう
としたが、米国が機動空母を派遣して、止められた。中国から見たら内政干渉。
それ以来、米空母を超える為に、潜水艦や対艦ミサイルなどをロシアから買っ
て軍備を増強し始めた。

南シナ海は資源という面もあるが、深い海なので潜水艦を隠すにはうってつけ
の場所。米軍を無力化するための戦略的領域なので、どうしても中国の領海と
したい。それで、無茶な進出をしかけている。南シナ海の次は東シナ海になる。
とにかく、米軍出ていけ!という一貫した動き。

以上 気になったポイントでした。


中国とロシアが手を組むという動きになってきています。
南シナ海・東シナ海には中国の原潜、オホーツク海にはロシアの原潜が潜み、
米国への抑止力を持ちたいと考えているでしょう。

そういう意味で、日本の北と南は、3大大国のせめぎ合い前線になりつつあり
ます。

米国は、日本がそれらに対する盾になる様に、さらに戦力増強を要求して来る
のでしょう。

日本は、中国とロシアの間が離反するようにさせ、3大大国が3すくみになる
ような構図を仕込む事が必要に思えます。
武力ではなく、外交と諜報で。

【本】「第5の戦場」サイバー戦の脅威  伊藤寛 祥伝社

陸、海、空、宇宙、に続く第5の戦場とサイバー空間は言われているとのこと。
その状況と、日本の対応の手薄さを指摘した本です。


サイバー空間でも、国同士の激しいやり合いが行われている。
サイバー攻撃は、通常の武力よりももっと国民生活に直結した影響を広範囲に与えられる。


現代社会は、ネットワークで制御されている物が多い、通信、交通、電力、工場,流通など
など、それらを遠隔から狂わせて機能停止させるような攻撃がありうる。


特に問題なのは、他の人のコンピュータを多数 乗っ取ってそこ経由で攻撃するので、犯人
を追跡できない。
又、一般人ハッカー集団が人が他の国をサイバー攻撃する事も実際に起こっている。


日本も、国会、官庁、大企業、大学の研究室などの秘密情報が盗まれたり、DDoS攻撃という
大量のメールなどを一斉に送りつけて、相手のネットワークを麻痺させたりという事が外国
からかなりしかけられている。


中国は、数百万人のサイバー民兵(普通は一般人だが、いざとなったら人民解放軍の一部と
して動く予備役。 尖閣諸島などで、中国から出てくる漁船軍団なども民兵で通常は漁船の
船長さんが軍の指示で動くときは艦長となる。など)がいるかもしれない。

イスラエルも何万人、北朝鮮もお金をかけないで攻撃できる武器としてサイバー部隊にかな
り注力している。もちろん、アメリカ、ロシアなども。


アメリカは中国製のパソコンを重要な部署で使う事を禁じた。
ソフトやチップに分からない様に裏口やマルウエアを埋め込んでいる、という事も沢山やら
れている可能性高いとのこと。

スマホも乗っ取って、人のスマホを使って盗聴や、盗撮なども出来るとのこと。
スマホも米国、韓国、中国製が大半なので、非常に危険なツールの可能性高し。

自動でネットワークとやり取りを自然にする、セキュリティソフト自体も大変に怪しいとのこ
とで、各国とも自前のセキュリティソフトを持っているとのこと。

以上がこの本から気になった事でした。


日本では、今年3月 防衛省にサイバー防衛隊というのが作られたが、それらは、「防衛省・
自衛隊のネットワークの監視及びサイバー攻撃発生時の対処を24時間体制で実施するととも
に、サイバー攻撃に関する脅威情報の収集、分析、調査研究等を一元的に行います。」とい
う事で、国民を守るのではなく、防衛省と自衛隊を守るだけとのこと。

これは、憲法で自身が攻撃された時だけしか武力を使えないという縛りがあるから。とのこと。

空いた口が塞がりませんでした。

既に国民や日本国の公的機関直接に侵入や妨害がされているのだから、個別自衛権の範囲で
国を守る動きをすべきだと感じます。
集団的自衛権の話の前に、個別自衛をしっかり果たして欲しいと思います。


5月12日、東京で安倍晋三首相とイスラエルのビンヤミン・ネタニヤフ首相が「共同声明」
に署名し、”双方は、サイバーセキュリティに関する協力の必要性を確認し、両国の関係機
関間で対話を行うことへの期待を表明した。”との事。

これは、殆ど報道されていないと思います。
政府とマスコミは情報を故意に流さない様にしている気配がします。
ここでも、体制による情報操作でしょうか。


サイバー警察力や自衛力こそ、日本が最も力をいれるべきと感じます。一番リアリティがあり、
かつ既に攻撃されているものですから、個別自衛すべきものです。

イスラエルの技術の導入も一つの方法かもしれませんが、自前の技術開発を積極的、組織的に
行うべきと思えます。これは、平和憲法と肌感覚では相反しません。


日本人が、WindowsやMac OSを使い、Googleで検索し、Facebookやtwetterを使うと、それらの
裏口から米国はあらゆる情報にアクセスしているかもしれません。Lineの情報も韓国にはダダ
漏れかも。中国製のパソコンやタブレットなどを使っていると、自動的に乗っ取られているか
も。。。そんな、危険も指摘されいます。 


日本でも、OS,セキュリティソフト、検索サイト、SNSなど、日本で開発した純正品を揃
えて使うという体制に持っていく事が必要と思いました。


今後、IP家電が増えていくと思いますが、それらも誰かに乗っ取られやすくなりそうです。

車も自動運転になれば、それを乗っ取って、相手の国の車を無人暴走車に仕立てるなどという
事もあり得ると思います。そうなると、本当に一般市民の衣食住が狂わされます。



今週、米国司法省が中国人民解放軍にサイバー攻撃をされたと、5人の中国にいる人間を起訴し
ました。これは、サイバー攻撃でも身元を見つける事が出来る様になったぞという事を中国に
警告しているのだと思います。


サイバー攻撃も新しいステージに来ているようです。
改憲の議論よりも、この対策をまず議論すべきです。

一体 何がおこりつつあるのかを知るのに好適な1冊です。

2014年5月18日日曜日

【おいしい物】しそ巻き

20年前に山形県の酒田で しそ巻き を知りました。

お味噌をしその葉で巻いて、3本ぐらいを目刺しのように爪楊枝に刺して
油で揚げた物でした。


これがあれば、ご飯がいくらでも食べられそうになるオイシさです。
お酒のつまみにも良いですね。


最近は、東京のスーパーでも買えるようです。食べた事が無い人は
ぜひ一度 お試しを。  ハマりますよ。

【憲法】日本人の不信感

この数日は、集団的自衛権に関してTVや新聞の報道が沢山なされて
います。


推進側は、「法整備をしたからといっても、実際に海外に出て行って戦争
をしようなんて考えていません。何かあった時に、判断する縛りを無くし
ておきたいのだ。」という主張の人と、「世界で集団的自衛権が行使でき
ないと言っているのは、日本だけ。使えるのが当たり前の常識だ。」という
主張の人がいる様に感じます。


後半の「日本だけ」というのは元外務省で大使をしていたりする人が多く
言っている様に思います。「日本だけ」は当たり前で、平和憲法=9条
を持っているのは日本だけなのですから、そう言っておきながら9条変更は
手続が大変だから、解釈で行こうと言っているようです。


大使で世界と交渉する立場だった人は、世界の常識に立ち向かわなければ
ならないのですから、本当に大変だったとは思いますし、そういう人達が
もっと他国と交渉しやすい様にしたいと感じるのは自然の様に思えます。
物議をかもした、小松氏も元フランス大使でしたね。


前半の、「有事の時の取りうるカードを増やすべき、世界との交渉力は武力
と経済の2本で行う必要がある。相手に対する武力の脅威感を持たせなけれ
ばならない。」という考えは、人間の歴史の中では普通の感覚かもしれません。


しかし、日本人がこれだけ9条を守りたいと言う人が多いのには、私自身も
含めて日本人の別な理由がある様に思えます。


正直、一般市民は真実の戦争歴史などは良く分かっていないと思います。

「大平洋戦争は当時の欧米列強が、アジアを牛耳ろうとしている中で、日本
を戦争せざるを得ない状況に追い込んだんだ」という主張と、「でも、だか
らと言って日本が植民地政策をとった侵略をした事も事実だ。」という様な
TV討論会で良くやられている議論は、平行線の言い合いに見えます。


でも、一つだけ、大平洋戦争で国民が肌感覚としてハッキリ認識したこと
があったと思います。


それは、我々日本人は、基本的にまじめ、勤勉、世間に迷惑をかけない、
世間の為にやって行こうとする国民性の人間という事。(9.11等の大災害時での
日本人の行動パターンにも出ていると思います。)
だから、皆の為や家族の為であるならば、自己犠牲を払っても貢献しようとする。
又、世間のムードやお上からのお達し等に結局はまじめに従ってしまう性質。


そして、その性質は指導層に利用されやすいものであること。国益の為と
誘導されると、どうしても真面目に尽くそうとする民族であること。
どんどん、エスカレートしうる民族であること。


だから、歯止めの装置として(その成立経緯はどうであれ)、平和憲法は
日本国民の多大な支持を得てきているのではないかと感じます。


基本的に、昭和の時代に指導者の誘導によって結局は国や国民はひどい
状態にさせられました。指導層は国民に嘘を平気でついて、騙してきました。


日本の軍隊は国民の生命を守る事を第1には考えない物だ。という事も
良く分かったので、誰が指導層になっても、暴走できない様にする事が
日本人の知恵として必要だと納得されているのだと思えます。


品川さんが言われていましたが、終戦後に 再軍備を言っていたのは、
①自身は戦場に行かない軍指導者や政治家、②軍に召集されたが、戦闘
部隊ではなく、占領部隊としての経験しかない人とのこと。戦闘部隊に
いた人は、自身が命の危険に直に会っていたので、軍内でのいじめも
ないし、再軍備など言わない。

国民は、評論家や頭でっかちで自身も自身の子供も戦闘にいかせない政治家
が指導層でやっている場合は、基本的に信用できないと感じていると思います。


当時の一般の国民の多くは、肉親の死や生活苦も含めて二度と戦争をし
てはいけない。戦争に近づく様になってはいけないと感じていたと思います。
そういう意味では、憲法は指導層、公務員を縛る法律として平和憲法は高い
支持を得てきているのだと思います。


今回の周辺事態法での、政府・自民党の話の進め方を見ていると、昭和の暴走
指導層の行動と繋がるように感じます。


例えば、「今回の法制定は、日米関係を強固にして、米国に日米関係から離
れないで欲しいという引き止め活動です。」と率直に言えば良いのに、
自立やパワーバランスの為という主張をされます。では、中国やロシア
とパワーバランスを取る為に、日本で核兵器を両国並みにそろえて、中
国各地、ロシア各地、北朝鮮各地へいつでもICBMを飛ばせる(日本を
攻撃しても、報復されると相手に信じ込ませる)仕組みを作り、国内
は6大都市がいつ攻撃されても反撃できるような分散化や要塞化を図る
積りなのか? 本気ですか?と疑問になります。


基本的には、こと国防に関しては指導層の言う理屈は信用できないという
心情が日本人の心の底にしっかり根を張っているいるのだと感じます。


パワーバランスの為という事だとしたら、武力以外でのパワーを日本はどう
付けるべきか? を作る事が重要ではないでしょうか?

2014年5月16日金曜日

【本】日米同盟の正体  孫崎亨 講談社現代新書

日米安保条約のその後を知りたくて、この本を読みました。


ニュースでうっすら聞いた覚えがありますが、2005年に日本の外務大臣、
防衛庁長官と米国の国務長官、国防長官で「日米同盟:未来のための変革と再編」
という文書が署名されました。

実は、これが日米安保条約にとって代わった物。
変わった点は、従来は日米安保は極東の安全保障の確保を目的としていたのが、
この文書では、日米の安全保障協力の対象が世界に拡大されたとのこと。


そして、米国の国益の為に日本が動く。という考えが更に強力に進められている。


日本の政治家も、以前は米国の国益と日本の国益は必ずしも一致しないというスタンス
でいたが、現在はすっかり米国の国益を高める事=日本の国益 という完全追従型の
人ばかりに変質してしまった。


著者は、外交官(イラン大使等)や国際情報局長、防衛大学教授を勤めた経歴の持ち主
だが、この米国の国益に合わせるという思想に警告をしている。


ソ連との冷戦下の米国は、日本をソ連のオホーツク海潜水艦に対する軍力とする為に
対潜哨戒機を自衛隊に沢山導入させた。日本政府は石油の輸入を守るシーレーンの為
と言って導入した。

冷戦後は、米国は世界で唯一の軍事大国になったが、イラン・イラク・北朝鮮を敵と
見立てて、軍備を縮小ではなく維持するべく動いた。日本には更なる軍事参加を求める
事になった。全ては米国の1強体制を維持する為。米国の国益の為とのこと。


又、政府や自民党などから、日本国内に向かって『米国は日本を守る、しかし日本は
米国本土を守らない。これでは不公平だ、これを補うため、日本は他の分野で、でき
るだけ米国に貢献しなければならない』という論があるが、一見もっともらしい。
この論は勢いを増し、今日日本の安全保障論議の主流を占めている。

しかし、この論は正しくない。


日米安全保障関係の取引は、米国が日本国内に基地を持つ、日本が米国側の陣営につく、
日本に攻撃兵器を持たせないこととの引き替えに米国は日本を守る、という取引である。
この取引の提唱者は、米国である。米国は現在もこの取引は十分意義があると見ている。
米国は日米同盟を解消して、基地を返す事になる方が非常に困る。


日本が米国ベッタリでいる事は、日本の国益に合わない事も多い。米国は1強主義になって、
法律や国連よりも米国の単独行動を優先する考えになっている。欧州は法と国際協調
を重視する考え。
日本は、欧州NATOなどとの連携もしっかり取って米国とのバランスを取っていくべきだ。

とのこと。

2009年の本なので少し古いが、現在の安倍政権の 集団的自衛権 の容認の動きなどは
米国の国益=日本の為 という意識そのものの様に思える。
これこそ、国の自立、独立性を失わせていく、思考停止の行動だと思う。


自民党の政治家は、米国ににらまれると下ろされると信じているので、こういう行動に
なってしまうらしい。

日米同盟の実態と、問題点を 実例豊富に 分かり易くかかれた1冊です。
この時期だからこそ、読む価値があると思います。

2014年5月12日月曜日

【本】新しい国へ  安倍晋三  文芸春秋

この本は、第1回目に首相になった時に出した「美しい国 日本」を、今回 改定したもの。基本的に安倍首相の考え方をPRした本です。


読んでみて、日頃 ニュースで接する政府の一連の動きは、ここに書かれてある事をそのままにやっているという事に素朴な驚きがありました。成る程。そういう考え方かと合点の行くことも多いです。この本と日米安全保障条約、日本国憲法、自民党による改憲案の4つを併せて読むのが良さそうです。


気になった内容のポイントと、⇒以下で私なりの印象を記してみます。


前文

・私は「闘う政治家」でありたい。(私の考える)日本のためになる事をしていく。


第1章 安倍首相の原点

・祖父(岸信介)の行った日米安保改定は、日本にとって死活的な条約。当時反対論が国民運動やマスコミ含めて大規模にあったが、それらは間違った胡散臭いもの。祖父は世間のごうごうたる非難を向こうに回して、その泰然たる態度には、身内ながら誇らしく思った。

・太平洋戦争も、軍部・指導者の責任はあるが、当時の新聞にも「断固戦うべし」と活字が躍っていて、民意の多くは軍部を支持していたと思う。

・日本が独立を取り戻す為の目標が憲法改定。連合軍にしばられた手足(武力の行使)を解き放つ「自主憲法の制定」が自民党の結党の精神のひとつ。 自民党で新宣言を検討した時に、党内で改憲をいう意見は少なかったが、私(安倍首相)が声を大にして新宣言の一つに入れこんだ。

・父の安倍外相の秘書官をして諸外国との交渉の場にも接したが、外交は信頼関係であるという事を強く思った。

・政治家は実現したいと思う政策と実行力が全て。
 自分なりに熟慮した結果、自分が間違っていないという信念を抱いたら、断固として前進すべし、たじろがず、批判を覚悟して臨む。


⇒戦争当時の新聞の見出しを持ち出して、国民からの支持があったとしているのは、あまりに違和感があります。そういう表現や行動をせざるを得ないような状況に追い込まれているという事や、マスコミは民意とは全く異なる次元の話である事を無視していて、いわゆる権力者側の論理に見えます。

又、選挙で選ばれたのだから、白紙委任されたように自分の考えを押し通す。他人の意見を聞かない。国民から何を言われても気にしない。という態度は、国民主権や議会性民主主義という根本を全く無視しているのではないでしょうか。実際に、自分と同じ考えの人間を任命しての検討会開催と答申を行わせて、民主的に表面を取り繕って自分の意のままに進めるという悪しき手法ばかりが見える気がします。


第2章 自立する国家

・国家安全保障の視点で物事を考える事を基本とする。

・例えば「海外にいる日本人に手を掛けると、日本国家は黙っていない」ことを見せる事が重要。アメリカも同じ考え方。

・ナチなど独裁国家では自由と民主主義が否定され、報道の自由も認められていない。存在するのは、一部の権力者が支配している閉ざされた政府だ。問題なのはその統治の形である。


⇒十分 自覚しておられる様ですが、実際には安倍首相の進めようとしている事は、外交ではなく武力にたよる抑止と言論無視による国民から遊離した政府に見えます。


・靖国参拝に関して、政府としては1985年以降 参拝は違憲ではないという見解。

・参拝をしていても、小泉元首相や自分が 核武装をしようとしているか? 人権抑圧しているか? 自由を制限したか? していない。

・A級戦犯うんぬんも、国内法では犯罪者ではない。

・何人も国家の為に死んだ人に対して、敬意を払う権利と義務がある。


⇒国民を戦争に巻き込んでいった事に対する反省や得た知恵が全く見えません。


第3章 ナショナリズムとはなにか

・「君が世」を私は好きだ。「君」は日本国の象徴としての天皇。日本は天皇をタテ糸に歴史という長いタペストリーが織られてきた。

・国へのナショナリズム、母国愛は素晴らしいものだ。日本人のアイデンティティである。

・「地球市民」という言葉を言う人もいるが、「地球市民」ではどう人なのか、アイデンティティが分からないじゃないか。郷土愛がまず重要で、その先に母国愛がある。国は市民の安全・財産・人権を担保する基礎単位。


⇒ふるさと愛と「国家」を連動させる事が強引に感じます。江戸時代の日本では、各藩が今でいう国にあたっていた様に思います。日本というもう一つ大きなくくりがある現在、県単位でのナショナリズム意識が強く必要になっている訳でもありません。現在の国という単位も、地球というくくりでの意識が出来れば、相対的に意味が減じるものと思います。


・戦後の日本社会が基本的に安定性を失わなかったのは、短期で変わる行政府の長とは違う「天皇」という微動だにしない存在があって初めて可能になったと思う。

・日本政府は終戦後 GHQに天皇が統治権を総攬行使するという明治憲法の基本を引き継ごうと提案したが、GHQはそれを許さなかった。

・特攻隊の人たちは、「愛しい人の為に」だけで散ったのではなく、日本という国が悠久に長く続く事を願ったのである。国家の為に進んで身を投じた人達だ。


⇒安倍首相の基本は国民は国の為の奉仕者の様な形にしたいように思えます。自民党の改憲案も国民の為の憲法ではなく、国の為の憲法となっています。

具体的には憲法を守るべき者も、現在の「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」から「全て国民は、憲法を尊重しなければならない。国会議員、国務大臣、裁判官その他の公務員は、この憲法を擁護する義務を負う」という様に国民が守るという様に大きく変えようとしています。

特攻隊に関しても、本心から進んでではなく、そう考えないと出来ない状況に追い込まれたという視点が欠けていると思います。



第4章 日米同盟

・米国はパクス・アメリカーナ(アメリカによる平和)を信じ、主張している。平和を守るには強大な絶対権力者が必要で、アメリカがそれになる。

・レーガン時代にSDI(スターウォーズ)構想があった。ソ連はそれに対抗できずに崩壊した。

・憲法第9条は、「日本国民の安全と生存は、諸外国を信用してすべてを委ねよ」と言っている。

・ドイツは「国防の義務は民主主義の正統である」と言う。一方、日本は安全保障について考えることは、すなわち軍国主義であるととらえられたのでは、日本人の行動や心理は屈折して狭くなっている。

・日本は米国に守ってもらわなければならない。守るべきなのは国家の主権であり、国家の誇りである。

・米国とは信頼関係を高めたい。もっと仲良くして一緒に行動できる様にしたい。(そうしたら日本は見捨てられないはず。)又、対中国へのパワーバランスになる(トラの威を借る)。それが平和の道。アジアの安定につながり、結果 銃声は一つ起きないだろう。


⇒日米同盟が重要という事を言いたいし、米国は強大だと言いたいのだろうと思う。

SDI自体は米国内でも崩壊していた計画であり、認識が違っていると思います。
日本は絶対権力者の庇護下になるのが最重要というのならば、本当は米国の州にするクリミアの様に合併したいのでは?  
日米安保条約は、「各行動は各国の憲法の下で判断する事」と明記されている。安倍首相が憲法を変えたいのは、この日米安保条約で日本が出来る事を増やしたいという事に尽きるのではないかと推測します。安保条約も戦後レジームの非常に大きな点だが、それを変える事は全く考えていないようです。

一番驚くのは、守るべきものは国民ではなく、国の主権だという考え。そこに国民の視点はありません。
安倍首相の目指しているのは。昔の冷戦のパワーバランス。つまり、軍拡競争の世界に戻る事。その愚に戻る事を止めてきたのが平和憲法と思います。



第5章 日本とアジア、中国

・日中は政経分離でいきたい。


⇒経済的な欲の為に、派兵や植民地化などをしてきたのが人類の歴史。政治は好き勝手にやるから、商売は独立してやって という分離は不可能だと思います。



第6章 少子国家の未来

・尊敬するチャーチル元首相は、貧しい労働者が増えると、怨嗟の声が日増しに大きくなり、国家に向かう。社会が不安定化してしまうので、社会保証に力をいれた。

・少子化対策は、家族を持つ事は素晴らしいと思う気持ちをはぐぐむ。家族の価値の大切さを訴える。

・労働生産力の減少は、女性・高齢者の生産人員化でカバーする。

・健康寿命と平均寿命の差を近づける事で、費用を削減する。


⇒結婚したい、子供を育てたいという気持ちが重要というのは分かりますが、なぜ結婚しないの、か、晩婚化しているのか、子供を作りたくないのか、に向き合う必要あり。ベキ論で解決する話ではないと思います。



第7章 教育の再生

・国に対して誇りを持つようにしないといけない。

・教育の目的は 志ある国民を育て、品格ある国家を作る事。

・学力の低下が著しい。向上心が無くなっている。 強制的な改善措置が必要。ダメな教師には辞めていただく。

・モラルの回復:自分が他人の役に立てる存在だったと発見させるためにボランティアの強制をしたい。大学も秋入学として、その半年をボランティアさせる。

・子供達に、典型的な家族のモデルを示す。子供を持つ良さ、家族の素晴らしさを教える。

・格差の再生産は、教育バウチャーで対応する。


⇒安倍首相の考えるのは、エリート教育&画一化教育に思えます。教育の目的は、社会に役立つ人間形成だと私は思います。現代はスマホなど含めて、個人が個人の殻に入っている時代だと思いますが、そこを、社会、集団という観点を持てるようにすることは重要と思う。



⇒全体を通して感じる事は、米国から見て価値の高い=使いやすい国を作ろうとしているのだろうという事。それしか日本には生きる道はないと信じている。それを自立・母国愛という一面で正当化しようとしているのではないでしょうか。

日本が武力を平然と使える様になると、折角 世界でも例を見ない 軍産複合体の無い日本に、それが生まれます。
軍産複合体は一度出来てしまうと、それの存在意義や成長を追求する事になります。それが経済成長になり国民の為という大義を掲げて。戦争・紛争を求める様に必ず成ってしまいます。

どうしても改憲をしたいと考えるならば、もしかしたら故意に有事を演出して。。という歴史によくあるシーンも連想してしまいます。

冷静さを失わない様にして、行かなければと思いました。

2014年5月9日金曜日

【科学技術】STAP細胞

今日のニュースで、理化学研究所が小保方さん問題の再調査は
しないという話が流れています。


あんまり早い結論や、「悪意なき」と「故意」は同じ意味とい
う解釈や、裁判沙汰になるか、、などの報道です。


STAPの話では、ニュースを見ていていつも違和感を感じます。



突然、大騒ぎして発表して、国を挙げて大はしゃぎしたと思っ
たら、問題指摘があったら途端に、個人攻撃の様子になって、
あるべき姿論や論文重視価値観ばかりが出てきています。


マスコミが意図的な意見誘導をしようとしているのか? 外国
やどこかから圧力がかかっているのか?
あまりにヒステリックかつ、ワイドショー的な報道と思います。


本来は、STAP現象が本当かどうかを 明確化する事が最も
大事であり、理化学研究所が透明性を持たせながら、小保方さん
も使って再現実験をするのが一番必要な事のハズです。


国も、マスコミもそういう方向に議論を持っていこうとせず、
スキャンダルにしようとしている様にしか見えません。

ちゃんとして欲しいと思うのは私だけでしょうか?

【日常】癒されるポスター

毎朝JRの満員電車に乗っています。

押し合いやスマホをいじって傍若無人な人を睨んだりして
殺伐たる気持ちになってしまいがち。


そんな中、チョーヤの梅酒の中つりポスターに癒されます。


女優の夏菜さんが、デニムのオーバーオールを着て、梅林で
収穫した梅を運んでいる写真です。


ぜんぜんかざらない雰囲気、田舎の健康的な生活感が出ていて
とてもホっとします。
背景の山森の緑も良いですね。


ドギツさよりも、当たり前の自然が求められる時代になっている
んだなあ と感じます。


ちなみに、夏菜さんは、朝ドラの「純と愛」で知りました。
とっても重い気持ちにさせられるドラマでしたので、演じた夏奈さんと
風間さんは大変だったと思います。

ドラマが終わった後も、二人の活動には注目しています。

2014年5月8日木曜日

【本】戦争のほんとうの恐ろしさを知る 財界人の直言

新日本出版社 品川正治さん著

平和憲法に立脚した経済とはどうしたら良いのか、をずっと追求されていた品川さんの本です。


今 読んでも そうだよな。と思う点が沢山あります。
一番は、「国家主権」ではなく、「国民主権」という事を、皆がしっかり自覚しようという事。 

先日の憲法記念日の新聞の意見広告に、伊藤真さんらが、今の政治は「国会議員主権」になっていて「国民主権」になっていない。しかも、衆議院議員は違憲選挙による偽議員というのがありました。

自民党の憲法改正案を読んでも、どうみても、国民の為、国民主権のものではなく、国家が主体で、国の為の憲法に変えようとしています。

そんなに、「国民主権」を皆が嫌っているのでしょうか?
私には、「国民主権」は人類がやっと作ってきた知恵だと思うのですが。


品川さんは、経済も「国家経済」と「国民経済」は違うと言われています。

「国家経済」の視点では、長寿は ”高齢化・少子化”という働き手が減るという問題になります。「国民経済」から考えると、より良い長寿を生きられるにはどういう経済にしたら良いか という視点になるとのこと。長寿が国民にとっての悪ではないはずとのこと。なるほどな、と思います。

又、現在の政治家は「、企業経済が良くなれば国民経済が良くなるはず」という古い考えから抜け出していない様に見えます。


すっかり多国籍化している企業は、資本は海外に投資して、国内経済のアップには向かいません。企業経済を良くするには固定費(高い給料の日本人)を切って、海外の人材の雇用を増やす方が得なのです。国への法人税は確かに増えるかもしれませんが、国民経済が潤うという時代ではとっくに無くなっているのです。


それを変えて行くには、日本の高賃金でも通用する、さらなる先進的な高付加価値をどんどん生み出せる社会を作るか、高い賃金が必要なくなっている年金世代を、労働力化する新しい産業構造に変革していく事が必要です。


企業の現経営者の声や外国の声ばかり聞いていたら、国民経済とのしての政治は大間違いになっていくように思います。

色々考える機会を与えてくれる 一冊です。

2014年5月6日火曜日

【バレーボール】神がかり的に変身する奇跡のチーム

来週からは、いよいよ全日本の始動ですので、
期待して バレーの記事ばかりになってしまいました。


2010年の世界バレーから、私は女子バレーのファンになりました。
そのキッカケは、 あの”奇跡のモード”を又見たいと思うからです。


ロンドンに向けての全日本女子チームは、絶望的に追い込まれて
メンバー全員の肚が座った時に、本当に凄まじいチームに変身しました。


マンガのスーパーサイヤ人ではありませんが、本当に急にシーンとした
雰囲気になって相手の攻撃が全く通用しなくなってしまうのです。


相手がアメリカであろうが、ブラジルであろうが。


拾って拾って拾いまくる。スーパーレシーブを連発して、ボールがコートに落ちない。

何度も粘りって反撃して点を取ってしまう。または、相手にエラーを起こさせる。


このモードに入ってしまうと、相手のチーム側もどうして良いか分からない不気味な
困惑状態になってしまうようです。


全日本の各選手は、無心の集中状態に入っているのでしょう。あまり声も出ません
が、防御の神が降りてきた様になりました。


こういうシーンを2010、2011で 2~3回見る事ができました。


この奇跡のモードをもう一度見たいのです。


このモードに入るには、メンバーの気持ちが一つ集中されていて、しかも大ピンチ
という事が重なる必要がありました。


でも、このモードに意図的に入れるようになったら、日本の金メダルも不可能では
無いように思えます。

技術やフィジカルだけでない、”気持ち” を乗せて戦う。
期待しています。




2014年5月5日月曜日

【バレーボール】生観戦の楽しみ 人となり

試合外の選手の行動から、選手の人となりを想像。


2011年末か12年のVリーグの時、第1試合の東レが終わって、第2試合がJTとどこか。

全日本の大友選手が怪我で入院の後に退院して、療養とリハビリをしている頃。


JTに所属の大友選手は、試合には出れないのでジャージ姿でコート横の ベンチ外選手が

すわる所で試合を見ています。


セットが終わると、コートチェンジなので それ毎に ベンチ外選手もぞろぞろ反対側に

歩いて移ります。 大友選手は12年のロンドンのメンバー選考に向けて、復帰できるのか、かなり

キビシイ(絶望的な?)状況が続いていた時で、暗い表情でずっといるのが見えました。



すると、バックヤードから運動服姿のままの荒木選手と木村選手が出てきました。

「愛さんに会いに行くよ」と荒木選手に言われて木村選手はくっ付いて来たという風情。


コートの少し裏手の空きスペースで、大友選手と荒木、木村選手が立ち話をしています。

何を話しているのかは分かりませんが、そのうち 荒木選手が大友選手の肩に手をポンと

かけて、分かれていきました。 大友選手はJTの椅子にそろそろと歩いて行きましたが

少し表情が明るくなっていた様に見えました。



想像ですが、「愛さん、リハビリ頑張ってください。 私たち待ってますからね」という

感じの話と激励をしてたのかなと思いました。


荒木選手は全日本のキャプテンという役割という事もありますが、話をしていたそのしぐさや

表情を遠くの自由席から見ていて、”とてもいい人だなあ。”と感じた一瞬でした。

【バレーボール】生観戦の楽しみ  動き

選手の美しい動きを、生で見れること。
二度と戻らない時間の中で、選手たち技の生証人になれたような気がします。


全身をバネか弓の様にして打つ、何度見ても見飽きる事がない迫田選手のアタック。

本当に空中姿勢がキレイで、できればこのまま無形文化財に指定したいほど。

木村選手や江畑選手も体重を乗せた強打を打てる時は、同様の姿勢になります。

これを見れると、本当に人間の動きの美を見た気がするのはなぜでしょう?



新鍋選手のレシーブの動きも、実に気持ち良いと感じます。

佐野選手の試合も生で見れたら、きっと感動的だろうなと想像できます。



藤田選手の無回転サーブ。 本当に全く回転しないボールが横切って行くのを見ていると 

これが技だ、、と思えます。

【バレーボール】生観戦での楽しみ 音

テレビでの試合中継を見るのも面白いですが、実際に体育館に足を運ぶ事でしか分からない事も沢山あります。

これが、生観戦の醍醐味かもしれません。


音。

特にスパイクに音の差がある事を知りました。


2011年の調子のよい木村選手のスパイクは、ドスン・バスンという巨艦の大砲の様なとても重い音をしていました。

荒木選手のクイックも、近距離魚雷を撃っている感じのドンという音でした。

迫田選手のバックアタックはバーンという感じのバズーカ砲の印象。

先日見た 長岡選手も球スピードは早いけど、音的にはあまり重みを感じません。速射砲かな?


体重が十分に乗っているかどうかが音に現れるのでしょうか?

多分、レシーブ時の重さも違うのかと思われました。


あの音を聞いた時には、初めて 木村選手が日本のエースと呼ばれていた訳が分かった気がします。


TVでは分からない音を聞き取る。
面白いですよ。

2014年5月4日日曜日

【憲法】平和憲法の使い方2


第1次安倍政権の時にも、憲法論議が盛んにされました。

その頃のマガジン9条編 「使える9条」というブックレットから、今でもなるほどなと思える事を抜き出しておきたいと思います。


・永井愛さん(劇作家、演出家)の話

「たとえ話のトリック」に騙されないで。
ーーパッチワーク教室に通う主婦が憲法に関する世間話をするという芝居に関して。ーー


”たとえば、主人公が通っているパッチワーク教室の先生は護憲派なんだけれど、生徒のひとりに「国が戦力を持つのは、強盗から身を守るために家に戸締りをするようなもの。非武装中立を主張するなら、家のセキュリティシステムを解除して、鍵をかけるのもやめられないとおかしい」と言われて反論できず、しょうがないから鍵をかけずに暮らし始めて、あまりの不安のために病気になってしまう。
 主人公がそれを夫に話したところ、夫は「家の戸締りは外からの侵入を防ぐだけだが、武力は人を殺す。家の戸締りをいくら厳重にしても周囲には不安を与えないけど、軍備を増強すれば周囲の国を警戒させる。そもそもそれはたとえになっていないんだ」と指摘する--というシーンもおその一つですね。たしかにこの「国家戸締り論」は9条を守りたいと思っている人の「弱点」になっています。”


”あとは、「軍備をもたないというなら、あなたは道で暴漢に襲われても抵抗しないんですね」とかね。物語の中では主人公の夫が「暴漢を他国の襲撃にたとえるのなら、”暴漢に襲われるかもしれないから必ずナイフを携帯して、襲われたら迷わず刺して、その暴漢の家も壊して、家族も殺しましょう”というところまで言わないと「軍備を持つ」ことのたとえにならない」と指摘していましたね。”


”先ほどお話をうかがった「たとえ話」のトリックがここにもあるんですよね。「他国が攻めてきたらどうする」というたとえから始めるというのは、「攻められないための努力(外交努力等)」を放棄して、なおかつ「軍隊であれば安全」という前提に立ってしまっているわけで” 


”結局は、正義の為のの戦争はあるのか?というところに行き着くんだと思いますね。アメリカは「正義の戦争はある」と言っている。でも9条は「そんなものはない、何があっても戦争は正しくない」という前提に鳴っているんです。”


今でも、出てきそうな話です。

【憲法】平和憲法の使い方1

第1次安倍政権の時にも、憲法論議が盛んにされました。

その頃のマガジン9条編 「使える9条」というブックレットから、今でもなるほどなと思った所を抜き出しておきたいと思います。

・伊勢崎賢治さん(元アフガニスタン武装解除日本政府特別代表)の話

日本が果たすべきなのは、戦争を「予防する責任」。

”武力では和平は達成できない。その事実は明らかです。武力で一時的に争いを止める事ができたとしても、その後に和平を達成するのはあくまでも非武装の政治的交渉です。武力を使わざるを得ないのは、紛争がおこらないようにする「予防」もふくめて、非武装での平和構築に失敗したときだけなんですよね。”

”おそらく日本は、(「保護する責任」ではなく、)いま言った「予防する責任」の方で力を発揮できる、稀な国だと思います。経済力がある、政治的な「色」もつきすぎていない。そして、憲法9条がある・・・。” ”アフガニスタンで軍閥の武装解除が成功したのは日本がやったからです。その責任者だった僕はよく、軍閥に「日本の指示だから従う」と言われました。彼らは日本が経済大国であるとともに、戦争をしない人畜無害な国だとちゃんと感じ取っている。この日本人の「体臭」は9条が培ったものです。なぜそれをもっと利用しないのか。国際紛争の調停に、日本ほど向いている国はないのに。”

”ただ、「護憲派」という勢力も期待できない。「軍事を否定する事が平和につながる」というパラダイムではいけない。という事です。平和を築くためにはまず、軍事というものを直視しなくてはいけない。それなのに、平和というのを、あたかも軍事に対して目をつぶることと取り違えている人が多すぎるんですね。 軍事力では平和は築けません。軍事そのものを否定することもまた、”平和をつくること”には現実的につながりません。「軍事」とか「自衛隊」とかに関することは何でもだめだと頭から否定するんじゃなくて、まず軍事というものを直視して、その意味をきちんと理解したうえで、何が必要なのかを判断する。そうした姿勢があってこそ初めて、非武装による平和構築が可能になるんです。9条という、このユニークな憲法を持っている日本がやるべきことは、まさにそういう事なのではないでしょうか。”

具体例では、

”たとえば、自衛隊がイラクのサマワに派遣されるという決定がされたとき、ちょうど僕はアフガニスタンで軍閥の武装解除に携わっていました。だから、「サマワよりもアフガンに自衛隊員を、武装解除の軍事監視員として送ってほしい」と言っていたんです。アフガンについてはイラクでの戦争とは違って、国連の決議という「大義」も一応あったし、軍事監視員だから非武装でいい。アメリカにイラクでは協力しないけどアフガンでは協力するという「バーター」ができると考えたんですね。軍事監視は、敵対する武装した軍閥の中にあえて非武装で入って、停戦の信頼醸成を築くという危険な任務ですが、日本の中立的なイメージを最大限に生かせるものだと思う。アフガンの軍閥の武装解除は、アメリカの対テロ世界戦略にとってもたいへん重要なものでしたから、アメリカとの関係も損なわれない。これは政府に要求したんですが、実現はしませんでした。””9条護憲派には、自衛隊に関するものは何でもだめだ、みたいな固定観念もあるようだけれど、これは間違っていると思う。むしろ、こういった非武装の軍事監視は、平和憲法の精神を体現するものだと僕は考えます。”


この当時と具体的な国際情勢は変わっていますが、この様な考え方で日本の立ち位置を作っていくのが日本国民にも、世界にも良いのではと思えます。

【生き物】うぐいす

毎年、この季節になると裏山のウグイスの声で朝 目が覚めます。

始めの頃は、リズムも音程も悪くて、ヘタッピイな鳴き声ですが、1,2か月すると様になってきます。

鳴くのは、他の鳥に対して縄張りを示す為にオスが鳴いているとのこと。 でも、春以外にはホーホケキョを聞いた覚えがありません。秋や冬は何処にいるのでしょう?

寝床で、ゆっくり聞いていて気が付いたのですが、彼らも音程を使い分けているようです。

最初は、低音で始まる ホーホケキョ。
次は、中音で始まる  フーフケキョ
最後は 高音で始まる ヒーヒケキョ

みたいな感じで、だんだん 最初の音を高くしている様に思います。
唄のうまさを自慢しているでしょうか。

ケキョ、ケキョ、ケキョ、と鳴くときは高音で、警告音の様に思えます。

子供の頃は、外でスズメがチョンチョンうるさく鳴いているのが普通でしたが、それが聞こえなくなった最近では、このホーホケキョを聞くと ホッとできます。

いつまでも、野鳥が住める街であって欲しいです。

2014年5月3日土曜日

【憲法】特異だから活かすべき平和憲法

今日は憲法記念日なので、新聞も憲法に関する記事や意見広告が沢山出ています。
最近 9条にノーベル平和賞を という話もニュースもありました。

一方で、安倍首相は集団的自衛権を強引に使える様にして、改憲、9条骨抜きに繋げようとしています。


「武力で戦える、普通の国」にしたいという事のようです。安倍首相の言っているのが、米国に言われてやっているのか、敗戦&GHQ時代を払しょくしたいと思って言っているのか良くわかりません。

本当に戦後レジームの脱却と言うのならば、日本で独自の軍隊を持つので、日米安全保障条約は解消して米軍は出て行ってくれ。対等な同盟条約にしよう。と言うべきなのだと思いますが、それも言わない。

安倍家のおばあ様、お母様に教わった”いい子”になって褒められたい。という様にも見えてしまいます。

脇道にそれてしまいました。


日本の平和憲法は、私からは 人類が自分達の本能を律していく為の 重要な進化の武器だと思えます。


人類は生存欲、子孫を残したい欲、所有欲、他人より威張りたい欲などなど、色々な欲に溢れた生き物です。それを実現する為に、戦争の歴史である事は間違いありません。
最も簡単な支配は、恐怖による支配、暴力による支配だからです。


そういう人間の本質による抗争や問題を少しずつ、理性でコントロールしようと進化させてきた”しくみ”が民主主義や、国民主権という考え方、国際法やルール立憲主義、、経済連携(損得連携)などだと思います。


人類は、自ら仲間内で殺し合い、足の引張り合い、搾取しあい、を止めて 人類全体の幸せの方向に進もうという意識も出来つつあります。

とはいえ、いまだ常任安全保障理事国という制度を残す国連などは、政争の道具の域を出ていません。


そんな中で、日本の平和憲法は もっとも根源的な 交戦行使を 自ら廃止する事を宣言し、他の手段で紛争解決をして行きましょうという、一歩先に進んだ思想としくみです。


草案を作ったのが誰かという事が問題ではなく、敗戦後の日本人の多くが、この内容をとても喜んで批准したという事を忘れてはいけません。当時、一番戦争の悲惨さとマイナス面を知り尽くした者が、次の世代に向けて実現したいと願った世界だと思います。

現世代の日本人はコレを活かさないといけない責任を持っているのではないでしょうか?
「普通の国」への改憲を考えるよりも、平和憲法の輸出をする事が必要だと思います。
すでに、いくつかの国が同様の憲法を制定し始めています。


日本が後戻りしたら、お笑い草です。(安倍政権は原発でも同じ事をしています。これは又いつか書きたいと思います。)


平和憲法を推進するからこそのメリットが沢山あります。
表面的な事で 日本には、軍事費がいらない、徴兵制度がない、若い層の工数を取られない、
他国から見たら、戦争を仕掛けてこない安心なパートナー、平和維持の為に力を貸してくれる友好国。
などなど。 


人類の歴史では、戦争の発端は、飢餓や経済の逼迫などで国内の不満が高まった時に政府が戦争を始める物が多いものです。

日本は、それらの課題の解決策をハードもソフトも含めてソリューション輸出していく国ななれば良いと思います。相手国民にも喜ばれ、感謝され、しかもビジネスになる。という好循環に出来ると思います。

通常のビジネスでも、他社と違う切り口でフレームワークを作って行かないと 良いビジネスが出来ないのは常識です。 

平和憲法は、日本の持つ 大きなセールスポイント=差別化の切り口 でもあると思います。

2014年5月2日金曜日

【バレーボール】佐野優子選手


野球では、イチローが好きです。そして、バレーでは佐野選手が好きです。
両人に共通して感じるのは、「達人」、「職人」、「プロ」という言葉。


佐野選手の紹介というと、テレビなどで必ず出てくるのは、彼女が水平に全身を
伸ばしてコートの空中を飛んでいるシーン。本当に現実の試合中でも、こういう
シーンが多いのです。

普通のリベロとは、明らかに動きのキレやシャープさが違います。


世界中のクラブチームから来てほしいというオファーがあり、この何年も色々な
海外チームを傭兵の様に転戦しています。正真正銘のプロバレーボーラ―です。

試合中のコートの中でもストレッチする姿なども、独特です。きっと、感覚を
いつもベストに調整しているのでしょう。ここもイチローに繋がりますね。



確か2012年。 既にロンドン行きの切符は入手していて、代表選手を17人の候補
から12人へ絞る選考を兼ねた国際試合をしていた時のこと。

スタメンに木村、竹下、佐野の3人ともが居ない試合がありました。眞鍋監督が選考
の為にわざとそうしているのです。江畑や迫田、荒木などは入っているのですが、
なぜか動きがチグハグで攻撃もガタガタでした。


次のセットで、佐野が入りました。すると、チームの動きがはっきり分かる様に安定
しました。又、佐野がわざわざネット際まで行って、アンダーでMB(岩坂だったか?)
に高速のトスを上げました。それまでとちがう格段に速い攻撃になりました。

次のセットで、竹下も入りました。すると、さらにチームの動きが滑らかになって、
木村選手はいませんが、通常の全日本の攻撃力を取り戻しました。佐野選手が
Aパスを上げて、竹下選手がそれを使ってアタッカーの力を引き出す。 

この二人の選手と他との違いが、驚くほどハッキリ分かった試合でした。



佐野選手の身体の動かし方を見ていても、通常の反動を利用する動きではない
古武術の様な動きに見えます。ムダが無いだけでなく、意表をつく到達範囲と早
さを持っているのではないでしょうか。生傷はたえないでしょうが。


ベタ褒めになってしまいましたが、本当にすごい選手だと思います。
イチローも含めて日本人だから出来る努力の達人と思います。


昨年、デンソーをチャレンジリーグからVリーグへの復帰の為の請負人として
入団して 結果に繋げたのも。まさに、プロの仕事ですね。

請負仕事は終わったので、次シーズンもデンソーに残るのかは分かりませんが
出来れば日本に残って、そのプレーをVリーグでも見せて欲しいものです。


今回、眞鍋監督が全日本の選手兼アシスタントコーチとして召集しましたが、
ロンドンに向けて竹下を選手兼アシスタントコーチとしたのと同じやり方です。

一流の技や生活、気概などを、若手にしっかり伝えて欲しいという事だと思います。


ケガをせずに できるだけ長くプレイして、さらに 2人ぐらいはしっかりした
後継者を育てて欲しいですね。

なにはともあれ、今年は活躍を、試合で沢山見れそうで楽しみです。