第2ラウンドに入ります。
試合結果はさておき、見ていてスゴイなと思う事
が幾つもあります。
一つは、木村選手のパフォーマンス。
ロシア戦は、本当に2010~からロンドン五輪ま
での木村選手を思い出しました。解説の竹下さん
も「今の顔の木村には、どんどん玉を集めたら決
めてくれる」という趣旨の事を言われていました。
顔つき、眼つきとも、真剣度100%の集中をして
いるのが良く分かりました。
スパイクもズドンと半端なく、ロンドンに向けて好
調の時の音です。
見ていて、彼女の気持ちや覚悟が伝わって来る
気がします。これだけでも、素晴らしい物を見せ
てもらっているなと感じます。
二つ目は、古賀紗理奈選手。
本当に、万能の様な活躍をしています。まだ相手
に研究されていないという有利な面はありますが、
こんなに安定して活躍してくれる選手はロンドン前
の木村選手のイメージそのものです。
若さとパワーによる爆発というのではなく、工夫
と冷静な技術によって打ち抜いて行くという所が
素晴らしい。
マスコミが名づけた木村沙織二世というキャッチ
フレーズは皆が感じているものだと思います。
古賀、木村が同じコートで試合をしているこの風景
は、長くとも来年までの短い期間しか無いと思われ
ますので、この瞬間を見れているという事自体が
感激的です。
三つ目は、長岡選手の職人技。
以前の竹下選手や佐野選手の職人技に感服して
いましたが、長岡選手のスパイクもその域に近づ
きつつあるのではないでしょうか?
フジテレビは話題盛り上げも狙って古賀選手をエ
ースと盛んに言っていますが、今の全日本のエー
スは紛れもなく長岡選手だと感じます。そのプレ
イを見ていると、良い物を見せてもらったなと感じ
ます。
四つ目は石井選手の可能性。
まだまだ潜在能力を発揮しきっていない。本当
はどれだけの能力があるのだろう。と感じさせる
選手です。攻撃でも守備でも。何かを起こしてく
れるのでは、、と毎回思います。プレイを見る
のが楽しみです。
一方で、残念なのが迫田選手の活躍がなかな
か見れない事。セッターとのタイミング合わせが
出来ていない(又は、分かっていてもセッターが
そういうトスを上げられない)様に見えます。
第2ラウンドではそこが改善されて、あの美しい
迫田選手のバックアタックが沢山見れる様にな
れば良いのですが。
第2ラウンドで、さらにチームと各選手が成長し
ていく姿を見て行きたいと期待しています。