2018年2月23日金曜日

【空家の実家】植物との闘い3

他の庭木もノビノビと成長している様で、2本ある柚子の木はバケツ何杯分もの実をつけました。

バラを含めてトゲのある木々も、大きく枝を伸ばして庭が歩きにくくなりました。

ふと見ると、笹(細い竹?)が。
これは所かまわず生え出そうとし、太くなると大ごと、成長もバカみたいに早いので、地面に小さいのを見つけると、必死で抜いたり折ってしまったりしました。
でも地下茎から始末する事は出来ないのでイタチごっこ。

ついに根尽きて、造園の方にお願いして庭木を根こそぎ切って撤去してもらいました。大きなヒマラヤ杉はチェーンソーで切って、クレーンで吊るしてトラックへ。直径30cm以上の切り株が残りました。


庭の真ん中に父がバードウォッチングしようと巣箱を付けた木が1本あるので、それだけ残して他の木は全て撤去。
中央の木も取ってしまうと、完全に「売り土地、売家」という風情になってしまうので、売るために切ったのではないぞという自分自身の意思表示の積りでもあります。

秋でもあり、庭がガラ~ンとして風がひゅうひゅう通り抜けるうそ寒い空間になってしまいました。

今まで緑あふれる、生命あふれる空間だった所が墓場の様に。

仕方が無いのですが、実家が一日にして異様な家 に化してしまいました。

でも、これで植物との闘いはひとまず安心に。

切ってみて、植物=生命の存在感がいかに大きかったのかが良く分かりました。 

植物は戦う相手ではなく、共存する相手だった事を痛烈に感じました。

翌年、ガラ~ンとした庭は、また一面雑草の海に。

近隣への迷惑を考えて除草剤等は使わないと決めていたので、雑草との闘いは果てしないですね。

一本 残した木は、周りのライバルがいなくなったので、急に成長が早くなった様です。

大きく枝を伸ばし、存分に葉っぱも茂らせだしました。

闘いはまだ続きますが、山場は超えたのでこの話はこの辺で。

2018年2月21日水曜日

【空家の実家】植物との闘い2

4ヶ月毎の草刈りを2年続けました。

つる草は非常に成長が早いので、取っても4ヶ月すると又、色々な木々やフェンスに絡みつき伸びてきます。

ただ、空中や高い位置にあるので、かがまなくても良く、体重をかけて引っ張れば、面白い様に取れてきます。

つる草が取れると、それまで日光を横取りされていたり、締め付けられていた木々が、皆 嬉しそうに元気になります。

そうすると、それらが伸びてきて、、、

ドクダミ等の地表や地下に根を這わせていきどんどん広がる植物は厄介です。

ドクダミは千切ると臭い液を出して報復をしてきますし。始末におえません。

散々 悪口を言いながら、草取りをしていきます。

そんな事をしていたら、いつの間にかヒマラヤ杉が大きく伸びてしまい、道路の電線に引っ掛かりそうになってきてしまいました。

困りました。

2018年2月20日火曜日

【空家の実家】植物との闘い1

父が他界し、母が姉の近くに移り、実家が空家になりました。

それにまつわる事を少しずつ書いてみようと思います。

郊外にある築40年の戸建ての家。
家からは2時間弱の距離にありますが、勤め先の方向とは近いので2ヶ月に1度程度 金曜日などに泊まりに行きます。

日頃、雨戸を閉めて空家にしているのですが、人が住まない家は本当に急激に衰えてくる事を感じます。

泊まった時に空気を入れ替えると家も深呼吸をして喜んでいる様に思えます。


梅雨時になると、面倒で足が遠のいてしまったのですが、しばらくして市役所から警告書が送られてきました。

近隣からの苦情により、という書き方ですが、庭の雑草などがひどく野生化して荒れており、鳥などの巣になる恐れがある。
至急対処しないと、ヤヤコシイ事になるぞ。

という様な物。

晴れた休日に、一人で実家に行き狂暴化した雑草や庭木、蔦類などの征伐をしました。


植物も、人の気配が無くなると、とたんに本当に狂暴化します。

広くもない庭ですが、一日格闘して、かなりの量の草や枝葉を取りました。

ポリ袋だと大袋で10個分はあるぐらいの体積です。

それらをカーポートのコンクリの上に広げて干すことで少しでも減量を図ります。

ただ、困った事には、そのゴミを出せるのは月に2回、決められた日だけとの事。

途方にくれます。


その時は仕方無いので、コンクリの中央に山積みにして自然に枯れて行く事を狙って帰り、後日ゴミで出せる日の前日に泊まりに行き、出しました。

ただ、植物の力は恐ろしく、3ヶ月も経つと又 以前のジャングル状態に戻っており、同じ事を繰り返す必要があります。



馴れない作業で、腰も悲鳴を上げますし、バラなどトゲのある植物には散々な目にあわされ傷だらけ。

自分が庭を作る時は、絶対にトゲのある植物は植えないと固く心に誓いました。

そして、何よりも何時まで続く戦いか終わりが見えない事に絶望感を覚えました。 

恐るべし、植物。
恐ろしい空家の庭。