2023年1月31日火曜日

【趣味】65歳はじめての山歩き 7 初めて知った 優れモノの道具たち

 山歩きを通じて、いいね! と思った色々な道具があります。


トレッキングシューズはすごく安心感をくれます。どんな状況でもしっかり足と足首を守ってくれる。

履いたまま水をかけて洗えるというのも、新鮮な驚きでした。



リュック。最初は家にあった旅行用のリュックを背負って歩いていました。 でも、少し厳しい道を行くと、肩が痛くて痛くてたまらなくなりました。

そこで、登山用のリュックを買ったら、重さを腰と肩に分配できる。身体へのフィット感も良くて、半分ぐらいの重さの感覚で歩ける事にビックリです。  全然違いました。


これなら、災害時に給水所から水を沢山担いでくるという場面になっても大丈夫です。



クライミングパンツ。こんなに自由に足を動かせるズボンは初めてでした。普段でも履きたいです。



メリノウールの肌着やタイツ、ネックウォーマーなど。

屋外で静かにしていても、かなり運動していても 暑くないし、寒くもない。 装着感もあまりなく、不思議な感じです。


この冬はマイナス気温の中で出勤していますが、このネックウォーマーは毎日とても便利に使えています。


山に行くようになって人生で初めて、着物の繊維の種類や織り方によって着心地がこんなに変わるという事を知りました。

面白いです。



最後に、最大の再発見? は、「手ぬぐい」


切りっぱなしの手ぬぐいを濡らして首に巻いたり、ほっかぶりしたり、ハンカチ代わりに使ったり。


兎に角、肌触りが良い。すぐ乾くし、すぐ冷やせる。 こんなに便利なヤツだったのか。


冬は家の中で首に巻いていると、マフラー代わりになり 暖房の設定温度を数度下げても大丈夫。


枕の上に手ぬぐいを敷いたら、その優しい肌触りを感じながら眠りに付けます。



それらの道具を色々と試しながら、面白がって暮らしています。


2023年1月28日土曜日

【趣味】65歳はじめての山歩き 6  山で出会う人々

 始めるまでは、山歩きしているのは、おじさん達や学生などにかなと漠然と思っています。


実際に行ってみると、高尾山系などの人気の低山を歩いているのは圧倒的にシニア世代。


平均年齢70代なのではないでしょうか。


でも、皆さん元気。


Wストックに頼りながら歩いている人も多いですが、どんどん抜かされてしまいます。



女性の方も、かなり見ます。


高尾山では、子ども達も沢山来ています。



小学校や幼稚園?で来ているのでしょうか。


数十人の子供たちが歩いてくるのにすれ違う時は、一人ひとりに「こんにちは」と声かけすることになるので大変です。


可愛いですけど。


子ども達は大人でも苦労する段差などを、身軽に超えていきます。


山歩きは、もしかしたら子供の方が向いているのかもしれませんね。




奥多摩はもともと歩いている人が少ないので、静かに楽しむ事ができます。


歩いている人の年齢層も若い人から中年ぐらいが多い印象を受けました。


トレイルランニングをしている人も良く見かけ、「失礼します」と言いながら横を駆け抜けていきます。


彼らの体力は一体どうなっているのでしょうか?と思います。



時々変わった人も見かけました。


草鞋で歩いている人。 一本歯の下駄で登っている人。


信じられないくらい大声で話しながら歩いている人も。。。



色々な人に出会えるのも、山歩きの楽しみの一つです。




2023年1月21日土曜日

【趣味】65歳はじめての山歩き 5 山の恐さ

 たった10回ほどの低山歩きですが、山歩きではヒヤっとする場面に出会いました。


山はいい加減に歩くと怖いなあと実感です。



足を滑らしそうになったのは、石の上を歩く時、泥道を歩く時、木の根を踏む時、落ち葉が積もった道を歩く時。


滑って尻もちで済めば良いけれど、捻挫したら下山できなくなるかもと思いながら歩きました。



横が崖の狭い道で、すれ違いや倒木・土石崩れで遮断されている場所の通過は神経を使いま



急に強い風に吹かれたり、弱い風でもずっとあたっていて体温が奪われたり。


太陽の直射日光を浴び続けて、熱中症ぎみになったり。まだ午後3時なのにすっかり暗くなってきたり。


山の自然環境は、街とは大きく違います。



そして、熊。 こんなに人里に近い所なのに? という場所でも「目撃されました」という張り紙を良くみます。

それを見たら、連れと歌をがなりながら歩きました。



まだ行っていませんが、岩場や雪などはもっともっとコワイのでしょう。



こういう怖さをスリルと感じてしまい、ついゲームの様な気分で歩きそうになります。



でも、もっと注意しないといけませんね。


2023年1月20日金曜日

【趣味】65歳はじめての山歩き 4  熱中症に足つり、バテバテも

 山歩きを始めたら、面白いのでつい調子にのって歩いてしまいました。


周りの登山者のペースに負けないようにしないととか、

ガイドブックに載っているタイムスケジュールよりも早く登れないかとか、

後続の人が渋滞してしまわないようにしなくちゃとか、


最初の20分ぐらいは良いけれど、そこからは大汗をかいて、ガバガバ水飲み、肩でハアハア息して。。


その結果、6月ぐらいになって気温が高くなると、途中で軽い熱中症になってフラフラしたり、また、長い上りの途中で足がつりそうになって進めなっくなったりしてしまいました。


足がつりそうな時は、このまま下山ができなくなってしまうのでは? と恐ろしくなりました。


幸い、休憩+ストレッチしたら回復してきて、だましだましトレッキングを続行する事はできましたが本当に冷や汗ものでした。


やっぱり、何も考えずに歩くのはダメですね。



そこから、ちょうど梅雨に入って2か月弱はトレッキングは休止しました。その間に、どうしたらこういう事が起こらない様にできるのか本を読みあさって考えました。


そして、梅雨明けにトレッキング再開したら、行く毎に少しづつ色々な事項を試してみました。


結果、本に書いてある事は、やはり効果がある。という事が良く分かりました。



・息がハアハアしないような、ゆっくりペースで歩く。後ろから来る人には、「お先にどうぞ」と気持ちよく言って自分のペースを守る。


・極力 筋肉を疲労させないように、歩幅は小さく、出来るだけ水平な平面の場所を探して足を置く。一歩一歩の段差が小さくなるルートをいつも探してそこを歩く。それにより歩数が増えてしまう事は大歓迎と考える。


・登る前、途中の休憩時、下山時もストレッチをする。これにより筋肉に溜まった疲労物質を流しだす。


・水分は、アクエリアスを指定の倍の水で希釈して塩少々いれたものを作って飲む。(ポカリは甘いので私はアクエリアスの方が好き)


・休憩事に、ちょっとずつ行動食を食べる。


・下りもゆっくりを心がけ、意識を下腹(丹田)において軸が重力に対して垂直になるようにしながら足を置いていく。



これらの事をするようになったら、長い急登などにも大丈夫になりました。



少し、自分に自信を持って歩けるようになった気がします。

あと、自分の身体の声に耳を傾けられる様になりました。身体が発するシグナルが分かると面白いです。


これからも、まだまだ色々試して研究していきたいと思います。


2023年1月14日土曜日

【趣味】65歳からの山歩き 3  こんなに身体が変化した

 昨年は、3月後半から12月初旬まで10回位 渓谷歩きや1000m以下の低山歩きに行きました。


山歩きは身体にかなり良い影響を与えてくれました。


①体力がついた事を実感しました

 昨年までは、町などの平地歩きは10Kmぐらいまではやってみるかという気持ちになりましたが、今は20~30kmは歩いてもいいかなと思えるようになりました。JRの駅 4-5個分の往復ぐらいでしょうか。


②スタイルが変わりました。

 下半身のぜい肉がとれて筋肉質になった事を感じます。ウエストも少し細くなったかな。


③体重は、2~3Kg減りました。1年かけて徐々になので、リバウンド等もありません。

 身長ー105ぐらいの体重に落ち着き横ばいです。


④気が付くと、小走りしている自分に驚きました。

 60歳過ぎてからは、小走り含めて一切走るという事はしていませんでした。する気も起きず、私の辞書から「走る」という言葉はなくなったと思っていました。しかし、今年 後半 普通に道を歩いていて信号の点滅をみて自然に小走りをしている自分にびっくりしました。

走る事が苦ではなくなってきています。


⑤寒さに強くなった

 例年だともう一枚厚着をしていた気温でも、それ無しで問題ありません。


⑥小学生の頃に感じたようなワクワク感を感じる

 山歩きをする前日の夜は荷物の準備などをして寝ますが、小学生時代の遠足の時の様に、ワクワク感で予定の時間よりもかなり早く目が覚めてしまいます。他の人からはアホかと言われましたが、午前3時から目が覚めてしまいました。


⑦コレステロール値が少し下がった

 健康診断では超高いコレステロール値といつも指摘されていますが、山歩きを始めて半年たった頃に測ったら少し数値が下がっていました。


⑧もしかしたら、

 新型コロナのワクチン4回目を10月に打ちましたが、3月頭に打った3回目に比べて副反応が強く出ました。

免疫系が少し活性化してきているのかもしれません。



これらの色々な変化がありますが、一番 ハッキリ感じるのは、山歩きした後の2~3日は実に体調が良いという事。


これは確かで、 次の山歩きをしたい というモチベーションになっています。


2023年1月7日土曜日

【趣味】65歳からの山歩き 2  山で食べると美味しい

 山歩きする時は、エネルギー切れにならないように途中で飴やお菓子などを時々食べて登っていきます。行動食って言う様です。


でも、山頂や峠の休憩などで、お昼ご飯も食べます。




普通のおにぎりでも、山で景色を見ながら食べると とても美味しいです。



秋には、お湯を持参してカップ麺も食べました。これも、沁みる様に美味しい。




青空を見ながらだからなのか、身体を動かしたからなのか、仲間と食べるからなのか、


同じ物を家で食べるのの数倍は美味しく感じる。


これが、山歩きの大きな魅力ですね。

【趣味】65歳からの山歩き 1  トレッキングシューズの凄さを実感

 山に行ってみる第1歩として、3月の日曜日に様子見気分であの有名所に行ってみました。


高尾山です。

高尾山に登るの初体験。


家にあった普通のリュックをしょって、通勤用に使っているウォーキングシューズ(一応防水)でという出で立ちです。


午後1時。京王高尾山口駅に到着すると、沢山の人にびっくりしました。


駅前の蛇口で登山靴を洗っている人もいて、それらしいムードはあるのですが、


登山の格好をしている人もいるし、市街地歩きの格好をしている人も沢山います。


高尾山は登るルートが何種類もありますが、もっとも自然に近そうな沢沿いに登るルートにしました。


結果、大変でした。  散歩気分では甘かった!


1.前日の雨で土が泥化していて、滑る。

2.石がゴロゴロしている所は、足元不安定

3.沢を渡る時に、どうしても水に踏み込まなくてはならない。


という事で、極力 安全そうな足の踏み場を1歩1歩捜しながら緊張して歩きました。


転びはしませんでしたが、頂上に着く頃には、靴は泥だらけ、気分はヘトヘト。


1時間半程度の登山でしたが、すっかり嫌気がさして、舗装路だけのルートで下りました。


反省を踏まえ、スポーツ店でトレッキングシューズを購入。



再度 同じルートを登ってみたら、不整地(凸凹や石ゴロゴロなど)での安定感や水の中もジャブジャブ入っていける安心感が凄い事を実感しました。


安心して、大抵の場所に足を置けるという事になると、1歩1歩の踏み場捜しの緊張は殆どなくて良く、とても気持ちよく登れました。



山登りにはトレッキングシューズの重要性を本当に実感しました。


2023年1月4日水曜日

【子供の貧困】 本 JK、インドで常識ぶっ壊される  熊谷はるか 河出書房新社

 題名もPOPな表紙にもひかれました。


みずみずしい感性と、分かりやすい文体で 今のインドの状況を伝えてくれます。


インドや人に対して自然に持っていた常識を本当にぶっ壊してくれます。

そうだったのか。と目からウロコの気持ちがしました。



でも、それだけではなく、インドの影の部分 特に子供の貧困を見て見ぬ

ふりはダメ。何かできないかと考え行動する、若々しく純粋な気持ちがまっすぐに伝わってきます。



数十年前に私がネパールに行った時、空港のゲートを出たとたんに小さな子供たちが寄ってきて、口々に何か恵んでと言ってこられ、どうしたら良いのか困惑してしまった事を思い出しました。


インドでは、街中の交差点で信号停車する同様に、ストリートチルドレンが寄ってきて窓ガラスをたたくという事が今もあるとのこと。


著者はそいう現実から目をそらすのではなく、どうするのが良いのか、何をしたら良いのか悩んで、半歩前進しようとされています。



そんなストリートチルドレンの保護や支援を行っている団体の、本人も元ストリートチルドレンの女の人の話で、子供の貧困の現実が語られています。



子どもたちの多くはもとから路上生活していたわけではない。

家から逃れるために路上に出てきてしまった子たちなのです。

親や家族から暴力や性的虐待を受けたり、必死に稼いできてもそれを取り上げるアル中の父親だったり。。


路上に出てきてしまった彼らは、生きるのに必死なのに、物乞いしてせっかくお金を稼いでも、他の大人や子供に奪われたり、喧嘩になったり、人身売買の危険にあうことも。


そんな彼らが窓ガラスをたたいてきたら、どうするのが良いのか。

お金をあげるのはだめ。食べ物をあげる場合もなんでも良いのではない。

本には理由や、考え方、子どもたちの現実が語られています。



そんな貧困に直面している子どもたちですが、著者が接している中で、子どもたちに上向きな力を感じ、逆に色々な気づきを得られたとのこと。



インドの現実に圧倒されるとともに、そういう現実を正面から向き合おうとする熊谷さんの姿勢に感動しました。



私たちも現実から目を背けるのではなく、出来る事を少しづつでもやっていかなければ という気持ちになりました。