囲碁を勉強してみようと思って1ヶ月強。
面白いとは思いますが、本当に難しいとも感じています。
だんだんと、分かってくると感じ方も変わってくると思いますので、時々 どういう所が難しいと感じ
ているのかを、書いてみようかと思います。
最初は、入門書という類の本を図書館で借りて4冊程読みました。
全てが理解できませんが、とにかく読んでみるという戦法です。
仕事で、新しいジャンルの事をしようと思うと、まずは関連しそうな本を4~5冊とにかく目を通しま
す。そのジャンルの言葉や考え方、何を大事にしているのかを把握できればその分野の人と話が
出来る様になるからです。
囲碁はどの本も、囲碁はルールの数が少ないから誰でもすぐに打てる様になる。と書いてありま
す。だけど、4冊とも他の3冊には書いていない事が何かしら書かれています。
普通、入門書といえばどの本も殆ど同じような事が同じような順番で書かれているのが世の常です
が、囲碁に関してはどれか1冊を読めばまずは一通り分かるという事にはならないのに驚きまし
た。
そして、ルールの後はいきなり事例集の解説ばかりになっていく事が多いのです。
一つ一つはこういうロジックになっているのか、、とじっくり考えれば理解できますが、考え方のイロ
ハの様な事があまりなくて、急にシチョウやゲタなどの基本の個別論が出てきます。
説明も普通の日本語とは思えない言い回しが多いし、詰碁などは相手がなぜそこに打ち返してくる
のかが理解できずにいたり、行き着く所まで解説をしないで途中で結論(これで白死にとか)だけ書
いてあるような本も本当に多いと思います。
書いている人は、自明の様に先の展開が読めているので、そこで解説をはしょるという事なのでし
ょうが、こうい読み手を意識しない不親切に満ち溢れている解説本というのは、他の世界の解説本
では今まではあまり見た事がありません。
本当に閉じた世界なのかなという印象です。
色々な本を見て、やっと部分部分が分かってきて、元の本に戻ってみると初めて理解できるという
事が非常に多い感じです。
まず、最初につまずいたのは、「欠け目」という概念。本では例を示して、「この状態は欠け目です」
などと書かれていますが、一体 欠け目ってどういう定義なのかをはっきり表現しきれている本は
少なかった気がします。
プロ棋士は若い人しか成れませんし、若い人は幼児や小学生から初めていて、ロジックよりも絶対
感覚を身に付けて上手くなって行った人が多いのだと思います。そういう人達が、ロジックでしか考
えられない大人達相手の解説書を書くことは、無理があるのかもしれません。
こんな事は言わないでも当然分かるよね。という暗黙の了解が非常に多いのが囲碁の世界という
印象です。
そんな中でも、これでもか、これでもか と基礎の基礎をロジカルに分かれせてくれるなと思ったの
は、次の2冊の詰碁の本でした。囲碁にゼロから挑戦される方は、ぜひこの本を一度読まれると良
いかもしれません。私には分かり易かったです。
・世界一やさしい詰碁 万波佳奈 毎日コミュニケーションズ
・はじめての詰碁 日本棋院