2014年11月4日火曜日

【本】温泉と健康 阿岸祐幸 岩波新書

温泉というと、1泊2日で行く手軽宿。という感覚でずっと生きてきました。


というか、旅行も安くあげようとすると、会社が提携している温泉リゾート

ホテルなどにを使いがちなので、自然とそういう意識になってしまったのです。


広く景色の良い風呂に入り、宴会料理を食べて、カラオケして、、という1パッケージ

のレジャー。家に帰ると、面白かったけど疲れたね。と言い合うような旅。



でも昔から湯治というのは、1週間~3週間もの間 泊まり、じっくりリフレッシュ

するというのがスタイルとのこと。湯治は温泉による温熱効果と泉質成分による効果

に加えて、自然な環境でストレスから解放されるという効果、簡単な運動による効果

が相まってリフレッシュできるという事。



私がやっていたのは温泉ごっこだった、という事が良く分かりました。


温泉を、温泉としてとことん楽しむという事。 そろそろやってみたいです。



日本は温泉地 3157箇所。 世界で日本に次いで温泉地が多いイタリアは約300.

ダントツで日本は温泉天国です。 活かして、楽しまない手は無いですね。



雑学として、

お風呂に関しては、日本人と欧米人では少し意識が違う様です。

幕末に日本を訪れた外国人がもれなく、毎日 お風呂に入る日本人を見て清潔好き

と感嘆していました。

でも、日本人にとっては、それが気持ちが良いからですよね。


日本人が好む温度は40-42度ぐらい。一方 ドイツ人は36-39度ぐらい。

ドイツ人から見ると42度などは高温すぎて身体に悪いはず。とのこと。

43度の温泉に入ったドイツ人は「煮えたぎったスープに飛び込んだようだ」と

感想を述べたとのこと。一方、25度の冷水浴ではドイツ人はそれほど問題ない

と言い、日本人が25度の風呂にじっと入っていたら、一分間もしない内に筋肉

がガタガタ震えてくる。

これが遺伝によるのか、習慣によるのかは分からないとのことでした。

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