仕事の都合があって、フォークリフトを運転できるように講習(学科と実技試験あり)を受けました。
61歳。
乗用車は20年近く乗っていましたが、運転が好きな訳でもなく、娘の幼稚園卒園送り迎えが無くなった年に廃車にして、この18年ちかくはハンドルを握っていない。
眼も網膜剥離を患って、左右アンバランスな視力だし、暗い所では見えにくくなる。当然 老眼で小さい文字も見えない。
注意力も落ちてきていて、日常も一度に2つの事は出来ないし、忘れてしまう。有様。
本当に合格できるのだろうか???という不安を抱きながら、講習に向かいました。
平日のコースですが、8人の受講生。
当然、私が最長老。平均 40歳ぐらいでしょうか。
大型トラックのドライバの方や、実は無講習で少しフォーク動かしていたんだ、、という人など。
学科は、教室でテキストを1日説明受けて、夜にテスト。 これは、なんとか満点。(殆どの人が満点か1問間違えぐらいでクリア)
実技は、3日間。
今年の夏は記録的な猛暑。気温36度。
実技は体育館の様な屋内コースで行う教習所(雨が降ったら嫌だなと、こういう教習所を選んだ)。
1時間毎に休憩が入るが、屋内コースから外に出ると気温36度の外を涼しいと感じ(微風があるので)てしまう殆ど「ゆでガエル」状態。ボーとしてしまいます。
初めて触るフォークリフト機は、いかにも重そうで、しかも簡易な作りの運転席。
乗用車と異なり、後輪操舵かつほぼ90度まで曲がるタイヤ。
重心支点と駆動を前輪で行う。
リフトアップダウンレバー、チルトレバーなど、初体験の事がイッパイ。
ポピュラーではあるが、危険の多い重機なので、指さし点呼や、この位置でハンドルをどれだけ切るか、確認していく手順など、チェックや覚えて行く事が多い。
これをボーっとした中でやるのは、本当に覚えられない。
覚えたつもりでも、実技中に ポッカリと忘れて頭の中真っ白になってしまう。。
2日目の最後に、最終試験コースの練習をしたが、ドライバーの運ちゃんたちは7分台ノーミスで出来る所を、私は14分かつミス多数。
最終試験は10分以内という制限もあり、減点法で採点されるとの事。
本当に どうしよう、、、と思いながら帰りました。
都合で2日間教習所に行けない日があるので、そこで何回もイメージトレーニングを繰り返す。
最終日。午前と午後に試験コースの練習を4回。
イメージトレーニングの効果もあり、なんと7分を切って、ほぼノーミスで出来る回も出てきました。
最後に、審査員と1対1での実技試験本番。
あれだけ、練習したのに、最後の方で勘違い動作をしてしまい大焦り。ダメか~と思いましたが。 減点はされたがなんとか合格。
(後で聞いたら、受講者の98%は合格するとか、、)
合格・不合格 という事よりも、40歳台の人と比べてあまりに不甲斐なくなっている自分にガックリきた講習でした。
年を取るというのは、こういう事か、、という事を良く自覚できました。
とは言え、運転資格はとれたので、時間がかかっても安全を確認して必要な作業に使っていきたいと思います。
一方で、年に合ったやり方をすれば、まだまだ色々な事ができる可能性はあるなとも感じた1週間でした。
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