2018年7月22日日曜日

【本】世界のエリートがやっている最高の休息法 久賀谷亮 ダイヤモンド社

”「脳疲労」がすぐ消えて、頭が冴える”という副題がついています。

イエール大で学び米国で18年診療してきた精神科医が著者。

疲労には「身体の疲労」と「脳の疲労」があるとの事。

以下 序文

身体を休める事 をすれば休息になると大抵の人は思い込んでいます。
でも、それだけでは回復しないのが脳の疲れ。

脳には脳の休め方がある。

米国では精神医療は大きく変わりつつある。

薬物療法は日本ではかなり一般的だが、米国では避けられる傾向にある。
脳を一つの臓器として扱う脳科学の発展により、薬物ではなくTMS磁気治療などで、副作用のある薬に頼らなくても心の不調を改善できる目途がたってきている。

もう一つが瞑想。ただのリラクゼーションではなく瞑想が脳によい変化をもたらす事が実証的に確認されている。

この本は主に瞑想ベースについて書いていく。


脳は身体の消費エネルギーの20%を使う「大食漢」。
でも、その大半はデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)という脳回路に使われている。

これは、意識的な活動をしていない時に働くベースラインの活動で、自動車のアイドリングの様なもの。

このDMNの活動を抑える脳構造を作っていかないと、あなたに真の休息は訪れない。

それをしていくのが、「マインドフルネス」(瞑想などを通じた脳の休息法の総称)。

スティーブジョブズの瞑想は有名ですが、グーグル、フェイスブック、シスコなどでも導入が進んでいる。

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本書は 米国のビジネス書によくあるスタイルの小説風物語でその導入法や効き方などを書いてあります。

簡単に言えば
過去や未来をクヨクヨ心配するよりも、「今、ここ」に集中する事。
というの様。雑念なども無くなって行けばDMNも下がる。

実施方法例は、
・身体意識・呼吸に注意を向ける。
  座っている時だけでなく、動いている時も。全身を意識スキャンする。
・何度も同じ雑念が出たら
  「もう十分!」と捨てる。例外を考える。賢者の目線で考える。
   良し悪しで判断しない。原因を探る。
・他人へのマイナス感情があるとき
   感謝する。愛情・慈しみを 心の中でフレーズを唱える。

など。


これらの事は、昔から色々な所で言われてきた事ですが、「脳疲労」という新しいキーワードを作ってまとめたという感じでしょうか。

欧米人には新鮮なのかな。。。?

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