2015年6月22日月曜日

【政治のしくみ】行政の暴走を抑制できない日本の政治のしくみ

現在の安倍政権のやり方は、暴走という言葉が適当だと思えます。


一票の格差など「違憲」が確定しているのに、何も対応しない憲法破りの行政府、国会議員、官

僚。 又、「違憲」と多くの人に言われている安保法案のごり押し。何で、憲法に従う義務のある人

達の憲法破りが罰せられないのだろうか?


なぜ、首相の暴走をとめられないのでしょうか?


私達は学校で、「三権分立」という考え方を習いました。


司法、立法、行政がお互いに牽制しあう事で暴走を止めるという考え方だと理解しています。そし

て、日本も当然 三権分立が出来ているのだと安易に信じていました。

まだ、信じている人が多いのではないでしょうか?



でも、現在の日本はそれとは程遠いしくみになっている事が安倍政権で如実になりました。


まずは、選挙。 小選挙区制になった為に、国民の半数以下の投票数でも与党が多くの議席を獲

得してしまいます。今の自民党は、選挙の獲得票は少ないが、当選議員は多いという事になって

います。この小選挙区制は、米国などでもやられていますが、米国と日本では決定的に違う事が

あります。


それは、大統領制と議院内閣制。


米国の大統領は、国会議員の選挙とは独立して選ばれます、議会と大統領は断絶しています。三

権分立ですから、当たり前ですね。ですから、議会与党と大統領の党が異なる事は良くあるので

す。


一方、日本は議院内閣制なので、与党の党首が総理大臣になり、行政と議会が一体化してしまい

ます。しかも、最高裁判所の判事も総理大臣が任命します。

どこが、 三権分立でしょう?



日本の政治のしくみは、行政(総理大臣)の暴走に対して、抑止力・ブレーキが非常に効きにくいし

くみです。


更に悪いことには、安倍首相はその著書でも明言されている様に、自分自身が正しいと思ったら、

国民が何を言おうがそれを実現するのが立派な政治家だと考えています。

尊敬している祖父の岸首相は、安保反対の大合唱を無視して安保を更新し、その後 責任を取っ

て辞任しています。安倍首相はその姿をカッコイイと心酔しているとのこと。


今回の安保法案で、同じ事をしようとしているのでしょうか。


こういう、メカニズムを理解した上で、どこに投票するかを良く考える事が必要ですね。

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