中学の時に読んで、大好きになって、
何度も読みました。
本当に、スケールが大きくて、銀河系を
超えるだけでなく、多次元宇宙も超えて
いく。しかも、物理科学を超える心の力
での戦い。何百万年もの時間にも跨る。
第2次大戦の前から終戦後にまたがって
書かれたスペースオペラの傑作です。
最近、図書館で借りて読み直しました。
今 読んでも全く古さを感じず(勿論
機械装置の描写などは古いですが)、
魅了されて4冊を一気に読んでしまい
ました。
子供の時には気が付きませんでしたが、
これを書いたEEスミスは、当時の世界
大戦の状況も反映して、銀河パトロール
隊に敵対するボスコーンは、当時のドイツ
日本 イタリアをイメージして書かれる
いるのでしょう。
痛快なストーリーですが、敵を殺す事
に何の躊躇もなく、敵の惑星(民間人
も住んでいるでしょう)を丸ごと破壊
する事も、当たり前の破壊として書か
れています。
当時のアメリカ人の考え方が垣間見え
る様な気がしますし、これを読んで
多くのアメリカの若者が、これこそ
正義だと考える様になって行ったの
ではと想像できます。
娯楽文学ですが、そういう時代背景
も含めて考えると、別の面の発見が
ありました。
尚、レンズマンシリーズは別の方の
翻訳で復刻版も出ていますが、私に
はどうしても小西さんの訳と眞鍋さ
んの挿絵でないと感じがでません。
刷り込まれているのですね。
痛快で面白いSFをとにかく読みた
い方に、絶対のお勧めです。
ちなみに、第1巻の題名は「銀河
パトロール隊」です。
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