2015年12月19日土曜日

【本】大阪をつくった男(五代友厚の生涯) 阿部牧郎 文藝春秋

朝ドラ「あさが来た」で出てくる五代がとても魅力的な
人物なので、この本を読んでみました。

史実では、五代と広岡浅子(あさの元となった人物)
との関係はあまり強いものではなかった様ですが、
五代という人物像は朝ドラで描かれている者にかな
り近い魅力的な人物の様です。

薩摩藩に生まれて、勝海舟などがやっていた操船訓練
所で操船や、外国人・外国文化・外国語・国際事情を
学び、国際貿易や海外からの有益な技術・機械、先進国
の社会のしくみの導入、経済振興などを、大久保氏や
坂本氏など維新の主要メンバーと連携しながら理想に
燃えて進めて行ったようです。

大阪という地には、格別の思い入れがあって大阪を
日本の大商業都市に育てようと志して、実際に幾つも
の事業を起こしながら、道筋を付けて行ったとのこと。

50才前後で亡くなっているのですが、太く短く生きた
というドラマチックな人。

この本を読んでからは、自分自身の仕事上の課題などを
考える時、もっと大胆な、もっと大きな解決方法は
無いか と自問自答を始めた自分に気が付きました。

生き様が、他の人に影響を与えるという事ですね。

妾も沢山作って、そういう面での弱点もあった様
ですが、優しさも大きかった様子。

海外に強くて、負けない日本を作りたいというのは
後の白洲次郎などにも通じる流れに思えます。

とても面白く魅力的な本です。お薦めの一冊です。


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