物理学者の三石氏が「自分の健康は、自分自身で管理しよう」と考え、独自の研究の結果を自身で実践していってたどり着いた話。
食生活で病気を予防、治す。
「医学常識」は「科学の非常識」と断言。
例えば、
①「食塩を摂り過ぎると高血圧になる」のウソ
健康診断で高血圧ぎみの数値が出ると、塩分を控えてくださいと大抵指導されます。
又、長野や東北地方で塩分を摂り過ぎていたから高血圧が多かったという説明も良く聞きます。
でも、冷静に 食塩摂取の多い県 1、岩手、2、長野、3、山形 と10万人あたりの高血圧患者数が多い県は1、山梨、2、島根、3、青森 となっていて、整合しないとの事。
三石氏の考えでは、体内でのナトリウムとカリウムのミネラル比率 6対10 になるように摂取するのが健康に良いとの事。
東北でもリンゴの生産地では高血圧が少ないのは、リンゴを食べてカリウムをしっかり取っているから。
やみくもに食塩制限をすると、重要なナトリウムが減ってしまい良くない。
同様に、カルシウム対マグネシウムも2対1の比率で摂るのが良い。
ナトリウムがとれるのは、ハム、ミソ、パン、塩
カリウムは リンゴ、ソラマメ、ホウレンソウ、バナナ
カルシウムは牛乳、海藻(ひじき)、マメ類、小魚
マグネシウムは海藻(こんぶ)、小魚、ココア・抹茶、ゴマ、ナッツ、果物
血圧降下剤は血栓の原因にもなってしまう。
②コレステロールは悪玉
コレステロール自体は身体に非常に重要なもの。
悪玉と言われるのは、LDLが活性酸素等に遭遇すると酸化されてしまうから。
よって、コレステロールを摂らないのではなく、活性酸素等を退治する物質(スカベンジャー)を摂る事が重要。
スカベンジャーとなるのは、沢山の種類がある
ビタミンC(水溶性) レモン、イチゴ、ミカン、トマト、ブロッコリー、ピーマン、、、
ビタミンE(脂溶性) アーモンド、大豆、落花生、ウナギ、シジミ、カツオ、アユ、、
カロチノイド(脂溶性) ベータカロテンやキサントフィルなど。緑黄色野菜(ニンジン、カボチャ、トマト、、)、かんきつ類、赤身の魚、海藻、卵黄、魚卵
ポリフェノール(脂溶性) 煎りゴマ、低温で入れた緑茶、赤ワイン、コーヒー、ショウガ、、
③動脈硬化は治らない
弾力を与えるのはエラスチンというタンパク質。体内合成するには、ビタミンB群が必要。
イワシ、豚肉、バナナ、大豆を食べよう。
④痛風
痛風と言えば尿酸値。 でも尿酸自体は身体に有益。
ただし、尿酸がナトリウムとくっつくと針状の結晶になって悪さをする。
尿酸がナトリウムとくっつかないで、糖タンパクとくっつく様にすれば良い。
そこで必要なのはタンパク質とビタミンA.
ビタミンAは 肝油、レバー、バター、チーズ、牛乳、卵黄、、
全てにおいて、最も重要なのは、良質のタンパク質。 これをしっかり摂るべし。卵がベスト。
これ以外にも、三石理論が満載です。
食生活で予防や治療をする。という考え方はとても共感しますし、そうなのか と思わせる内容です。
ただし、裏付けとなる証拠はお医者さんではないので、ご自身での人体実験結果しかありません。
三石さんは95歳でもスキーを毎年され、50代の筋肉レベルを保ち、白内障の進行も止めたとの事。
江戸時代に、本人と奥さん自身で色々試してみて健康法を詰めていった「養生訓」がありますが、三石さんのこの本も 平成の養生訓 なのでしょう。
読者も、自身の人体実験で効果を確かめていくのがよさそうです。
この本の中で、私の人体実験と合致していたのは、ビタミンCの大量摂取。
ビタミンCを沢山飲み始めてからは、身体の抵抗力がかなり高まった実感があります。
折角なので、しばらく毎日1個は卵を食べてタンパク質追加実験をしてみようと思います。
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