非常時の危機対応の仕方でその時のリーダーの考え方や
実務能力が露わになってしまっている様に思えます。
現在の与党は、国会でも過半数を持っていますので、色々な
緊急施策を果敢に実施しやすい状況にありますし、野党も
協力の姿勢を示しているので、足を引っ張っているのは、
単純に政権自身の対処能力だと思えます。
危機時にリーダーは、先の展開可能性(最悪時、成り行き時など)
を推測して、最悪にならない様にするにはどういうアクションを
先々に取っていかなければいけないかを考えて、臨機対応や、
事故処理、先手の仕込みをしていく事になります。
今回のコロナ禍では、日本全滅になる様な話ではありませんが、
危機対応が必要な事は確かです。
一方、9年間前の大地震・大津波とそれに伴う原発事故発生時は
まさに日本半滅が現実に起こっておかしくない事態でした。
その時の菅直人内閣で、官房長官をしていた枝野氏は、連日連夜
記者会見を行い、当時のtwitterで「枝野寝ろ」(非難ではなく、
そんなにガンバリすぎずに少しはお前も睡眠取れ という応援)
メッセージが沢山出ていたことを思い出します。
その枝野氏が何週間か前の国会で、安倍内閣のコロナ対応に対
して、政府として本気で対応しているのか?
本気でしていれば各省庁から、自分分野ではこういう先手対応を
して行くという提案や、官邸から各省庁に施策だしを迫る事をし
なくてはならないが両方とも全く出来ていないのはどういう事か?
と追及をしていました。
本当の危機の経験者としての、指摘だと思いました。
菅直人政権は、原発対応で現場視察を無理やりして現場の足を引っ
張ったとの非難や、マスコミやは自民党だけでなく当時の民進党内
の小沢一郎一派による強烈な足のぴっぱり等でもボロボロになりま
した。
当時、日本の最大のピンチで、日本が一致して立ち向かって
いかなければならない時なのに、永田町の政治家やマスコミは
ああいう政局闘争などをするのか、とても不信と異様さを感じて
いました。
前回の究極に近い危機時に何が起こっていたのか、どういう動きが
起こったのかを改めて学ぶ必要があるなと感じます。
という事で、いくつか関連本を読んでみようと思います。
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