精霊の守り人第2章が終わりました。
原作は読んでいないので、このドラマだけでしか知らない話なのですが、何となく第1章の初回を見始めたら、いつの間にか引き込まれて全部見ています。
俳優の方々が、各登場人物のキャラクターを皆 光らせていてすごいな。魅了されます。
主役のバルサは、第1章では強い戦士ですが、第2章では敵に傷を負わされて、殆どが手負い状態で強さを出し切れない場面が多いのですが、その代わり強い意志力、精悍さが良く伝わってきました。綾瀬はるかさんの殺陣もかなり凄みを増してきています。
新ヨゴ国帝は、得体が知れず、薄気味の悪い感じを上手く醸し出しています。
第2章で登場した真木よう子さん演じるシハナは、とにかくカッコ良いし、強さと哀しさがヒシヒシと伝わってくる様です。
本ドラマでピカ一のハマリ役なのではないでしょうか。
ヒュウゴ(鈴木亮平さん)も存在感がスゴイ。
お金も掛けているのでしょうが、本当に豪華な物語を見せてもらっていると感じます。
視聴率はかなり苦戦していると聞きます。
ストーリーが複雑だし、暗い面が多いのでお笑いや明るいラブストーリーが受ける最近のTVでは、とっつきにくいドラマなのでしょう。
でも、私は11月から始まる最終章を楽しみにしたいと思います。
2017年4月9日日曜日
2017年4月8日土曜日
【本】植物と話しがしたい 神津善行 講談社
作曲家の神津さんですが、それだけではなく早稲田大学理工学部の研究室と一緒に、「植物と音の関係」をずっと研究されているとの事。
日頃から私が、なんとなく気になっていた植物の知らない生き方について色々と調べておられていて、とても嬉しい、ナルホド、ビックリの本です。
まず、長年の研究と観察を踏まえて、神津さんは木は枝の根元には判断脳があるのではと感じられているそうです。
先週、桜が少し咲き始めた時に、街の桜の木を良く眺めてみました。
すると、確かに枝ごとに花を咲かせるか、まだ咲かせないかを判断している様に見えました。
咲かせている枝にも個性?があって、おずおずと数輪だけ咲かせている物もあれば、キップ良く枝の殆どの花を咲かせている枝もあります。その隣の枝は一輪も咲かせていないのに、、、
それを見て、この本は なかなかスルドイなと思いつつ、先を読みました。
研究で、生体電位測定法というもので植物の色々な所に電極を付けて電位波形を見る事をされているようです。
以下は、気になった部分の内容紹介です。
西洋音楽は12音階(ドレミなど)しかないのですが、自然はもともと無限音階。
無限音階は深い心とのつながりがある。
波の音を聞きながら読書をすると、本の内容に引き込まれると、波の音が聞こえなくなる。
内容に興味がなくなると自然と聞こえて来る。
植物の生体電位波形で、植物のリズムが聞こえてくる。
木は枝別に家族をなしている波形が取れる。
木の本体を本社とすると、枝は支店で、その先は営業所という感じ。
樹木が集団で林や森を形成すると、樹木の種類に関係なく、いくつかのグループを作る。隣の木でも違うグループに属している場合も多い。(グループ内は似たリズムを打つ)どのグループにも属していない木は育ちが悪い。
各グループにはボス的な木がある。その波形にグループ員は従っている。
玉ネギを庭に畑を作って5つの球根を植えると真ん中の玉ネギは、少し隣との間隔が狭い為に貧弱な成長になる。
電位の波形でもその個体だけ微弱な波になっており、他の4つはシンクロする大きな波形を示した。
同種植物を人工的に集団化すると、グループ集まりをしなくなると同時に個性のない植物に育つ傾向がみられる。
音。人間が聞こえる音の幅(周波数)の下使っているのが植物。上を使っているのが小動物。
カルガモのお母さんは、超高音の声で子供達を誘導して一列にならばせて連れて行く。
葉と根と茎の電位波形を見ると、元々発芽タネがあった所(地表より少し下の部分)からマスターパルスが出て、それに対する応答を葉や根がしている事が見えた。但し、この様な統一している指令部分の存在そのものが植物学会で否定されている。
マスターパルスを出している部位を切開して見ると、十数本調べたが常にその中心部に移動する白い細胞群が存在していた。これが、思考する細胞かどうかは著者には分からないが、この白い塊は移動するらしく、実体顕微鏡で見ている間にも場所を変えた。
植物にウイスキーの水割りを与えてみると、電位波形が時間と共にヨレヨレ(酩酊状態?)になった。色々な種類の植物で試しても同じ結果。
ただ、どれも1ヶ月後には枯れて死んでしまった。
黄金分割(61.8対38.2)は、自然では枝の出し方や花びらのつけ方など、沢山使われている。
モンゴルでは、数秒で子供が眠りにつく子守歌がある。5つの音を使った曲だが、それらの振動数差は黄金分割になっている。
西洋音楽でも、黄金分割を活用して曲を作った人がいる。ベーラ・バルトーク。
「弦楽のためのディヴェルテメント」を聞くと良い。
との事。
植物や自然の有様を知りたい方にお勧めの一冊です。
日頃から私が、なんとなく気になっていた植物の知らない生き方について色々と調べておられていて、とても嬉しい、ナルホド、ビックリの本です。
まず、長年の研究と観察を踏まえて、神津さんは木は枝の根元には判断脳があるのではと感じられているそうです。
先週、桜が少し咲き始めた時に、街の桜の木を良く眺めてみました。
すると、確かに枝ごとに花を咲かせるか、まだ咲かせないかを判断している様に見えました。
咲かせている枝にも個性?があって、おずおずと数輪だけ咲かせている物もあれば、キップ良く枝の殆どの花を咲かせている枝もあります。その隣の枝は一輪も咲かせていないのに、、、
それを見て、この本は なかなかスルドイなと思いつつ、先を読みました。
研究で、生体電位測定法というもので植物の色々な所に電極を付けて電位波形を見る事をされているようです。
以下は、気になった部分の内容紹介です。
西洋音楽は12音階(ドレミなど)しかないのですが、自然はもともと無限音階。
無限音階は深い心とのつながりがある。
波の音を聞きながら読書をすると、本の内容に引き込まれると、波の音が聞こえなくなる。
内容に興味がなくなると自然と聞こえて来る。
植物の生体電位波形で、植物のリズムが聞こえてくる。
木は枝別に家族をなしている波形が取れる。
木の本体を本社とすると、枝は支店で、その先は営業所という感じ。
樹木が集団で林や森を形成すると、樹木の種類に関係なく、いくつかのグループを作る。隣の木でも違うグループに属している場合も多い。(グループ内は似たリズムを打つ)どのグループにも属していない木は育ちが悪い。
各グループにはボス的な木がある。その波形にグループ員は従っている。
玉ネギを庭に畑を作って5つの球根を植えると真ん中の玉ネギは、少し隣との間隔が狭い為に貧弱な成長になる。
電位の波形でもその個体だけ微弱な波になっており、他の4つはシンクロする大きな波形を示した。
同種植物を人工的に集団化すると、グループ集まりをしなくなると同時に個性のない植物に育つ傾向がみられる。
音。人間が聞こえる音の幅(周波数)の下使っているのが植物。上を使っているのが小動物。
カルガモのお母さんは、超高音の声で子供達を誘導して一列にならばせて連れて行く。
葉と根と茎の電位波形を見ると、元々発芽タネがあった所(地表より少し下の部分)からマスターパルスが出て、それに対する応答を葉や根がしている事が見えた。但し、この様な統一している指令部分の存在そのものが植物学会で否定されている。
マスターパルスを出している部位を切開して見ると、十数本調べたが常にその中心部に移動する白い細胞群が存在していた。これが、思考する細胞かどうかは著者には分からないが、この白い塊は移動するらしく、実体顕微鏡で見ている間にも場所を変えた。
植物にウイスキーの水割りを与えてみると、電位波形が時間と共にヨレヨレ(酩酊状態?)になった。色々な種類の植物で試しても同じ結果。
ただ、どれも1ヶ月後には枯れて死んでしまった。
黄金分割(61.8対38.2)は、自然では枝の出し方や花びらのつけ方など、沢山使われている。
モンゴルでは、数秒で子供が眠りにつく子守歌がある。5つの音を使った曲だが、それらの振動数差は黄金分割になっている。
西洋音楽でも、黄金分割を活用して曲を作った人がいる。ベーラ・バルトーク。
「弦楽のためのディヴェルテメント」を聞くと良い。
との事。
植物や自然の有様を知りたい方にお勧めの一冊です。
2017年4月4日火曜日
【本】アルファ碁はなぜ人間に勝てたのか 斉藤康己 ベスト新書
2016年にイ・セドル9段を4勝1敗で破り、世界中にAI旋風を起こしたアルファ碁はどうやって碁を打っているのかを説明してくれる本です。
シロウトが考えると、こういうゲームは超高速の計算機でシラミツブシに計算してしまえば良いのでは?と考えてしまいます。対称性などもあるので、機械的に全ての組み合わせを計算する必要はないのですが、計算しなければならない盤面の数は、
三目並べ 10の3乗
チェッカー 10の20乗
オセロ 10の28乗
チェス 10の47乗
将棋 10の70乗
囲碁(19路) 10の170乗
との事。(これを木検索と言います)
日本が誇るスーパーコンピュータ「京」で、宇宙が出来てからの150億年間ずっと計算しても、10の33乗ぐらいしか計算できないとの事。という事で、囲碁を木検索では物理的に解けません。
囲碁ソフトは色々な変遷があるのですが、モンテカルロ木検索という方法が登場して、実力がグンと上がりました。
簡単に言うと、盤面の点からランダムに打って、その後に終局までプレイして勝つか負けるかを見て、最初のにどの手を打つと勝つ確率が高いか評価しようというもの。
これは、殆ど碁の知識を持っていなくても計算できてしまいます。
9路盤での初手を計算してみると、天元とその周り8目ぐらいの所に、打つと勝つ確率が高そう事になったそうです。
一方で、ニューラルネットワークという人間の脳を模した認識手法も進化してきました。片方から入力して、何層かの伝達の末に出力になるのですが、そこで出力された答えと正解とのGapが小さくなるように、中間層での伝達事の重み付けを何度も調整していくという物。
中間層を多層にしたものを深層学習(ディープラーニング)と呼ばれます。
この学習をするには、沢山の正解出力の分かっている問題(入力)を用意してそれを元に微調整をしていく事が必要になります。
さらに、それの効率をアップしたのは中間層で一度 ノードの数を絞って、そこから又展開して正解との差を見るというやり方(自己符号化器)。これで非常に高い認識率を得る事ができる様になりました。
又 映像等を少しずつズラした情報から特徴点を抽出するという「畳み込み」というやり方で、少々のズレなどで影響されない認識特徴量を抽出する事ができるようになりました。(色々な写真からネコを認識できたという事で有名になりました。映像系認識には有力な手段になります)
アルファ碁ではこのニューラルネットとモンテカルロ木検索の両手法を組み合わせて作られています。
まずプロ棋士の棋譜8万1000と、KGSという有名なネット碁サイトで6段以上の人の棋譜8万6000から、”次の一手”のデータを各約1650万個集め、それを使って学習した有望な次の1手を教えるニューラルネット(ポリシーネットワーク)を持ちます。
もう一つ、モンテカルロ木検索から得られるであろう、局面の最終勝率がどれぐらいになるか学習したニューラルネット(バリューネットワーク)を持つ。
さらに、モンテカルロ木検索のプレイを先に進める時の次々の打ち手を生成する為の「ロールアウトポリシーネットワーク」というほぼポリシーネットに似た仕組みも持ちます。
ポリシーネットは正解付き問題で学習した後、過去の世代のポリシーネットと対戦を通じて強化学習で磨きをかけています。それらは50台のGPU(CPUの10倍の能力を持つ)を使って丸1日 128万局の対局をしました。
それらの対局から、ランダムに次の1手の3000万の局面データ(正解付き)を作り、それでバリューネットを学習させました。
アルファ碁は戦略や流れなど考えていません。毎回その時の盤面をパターン認識して同じアルゴリズムで「次の1手」を計算して探すという事しかしません。
毎回、ポリシーネットで次の1手の候補を出して、それをバリューネットで評価し、有望そうな手を終局までプレイしてみて、それらの結果最も高いスコア(勝率が高そう)を生む手を打ちます。
しかも、CPU 3000台分の分散処理計算パワーを使って持ち時間中に計算できる所までする。
アルファ碁に、どういう思想でそこに打ったのか?と聞いても答えられません。思想なくその時、その時の計算で打っているから。
但し、次の1手を学習した元データは人間の上級者の打った棋譜から作っているので、
アルファ碁の対戦相手は、「変な手を打たない」という感想を持つ事になります。
ちなみに日本のディープゼン碁も同じくニューラルネットとモンテカルロを組み合わせた物。ただし、CPU等はスタンドアロンなのでアルファ碁よりも圧倒的に非力です。
アルファ碁は自己対戦での強化学習等で、まだまだ強くなって行けます。
ただ、人間ならば、13路盤や21路盤なども柔軟に打っていけますが、アルファ碁ではプログラムの変更が必要だし、学習の元になる大量データもありません。
そういう面はAIの限界があります。
AIは怖い、AIに仕事を取られると考えるのではなく、AIを上手く使いこなそうと考えれば良いとの事です。
この本を読んで見て、アルファ碁の中で何が起こっているのか、どうして作りあげられたのかが良く分かりました。
もしかしたら、エリートデータで学習したアルファ碁は、ド素人の決して強い人は打たないような突拍子もない手には戸惑ってボロを出すかもしれないな、、と感じました。
逆に、アルファ碁が強いのは、強い人間の棋譜データを沢山飲み込んだからとも言えます。
アルファ碁と対戦するというのは、世界の強い人の全てを吸収した代表と打つという事になるのかもしれませんね。
シロウトが考えると、こういうゲームは超高速の計算機でシラミツブシに計算してしまえば良いのでは?と考えてしまいます。対称性などもあるので、機械的に全ての組み合わせを計算する必要はないのですが、計算しなければならない盤面の数は、
三目並べ 10の3乗
チェッカー 10の20乗
オセロ 10の28乗
チェス 10の47乗
将棋 10の70乗
囲碁(19路) 10の170乗
との事。(これを木検索と言います)
日本が誇るスーパーコンピュータ「京」で、宇宙が出来てからの150億年間ずっと計算しても、10の33乗ぐらいしか計算できないとの事。という事で、囲碁を木検索では物理的に解けません。
囲碁ソフトは色々な変遷があるのですが、モンテカルロ木検索という方法が登場して、実力がグンと上がりました。
簡単に言うと、盤面の点からランダムに打って、その後に終局までプレイして勝つか負けるかを見て、最初のにどの手を打つと勝つ確率が高いか評価しようというもの。
これは、殆ど碁の知識を持っていなくても計算できてしまいます。
9路盤での初手を計算してみると、天元とその周り8目ぐらいの所に、打つと勝つ確率が高そう事になったそうです。
一方で、ニューラルネットワークという人間の脳を模した認識手法も進化してきました。片方から入力して、何層かの伝達の末に出力になるのですが、そこで出力された答えと正解とのGapが小さくなるように、中間層での伝達事の重み付けを何度も調整していくという物。
中間層を多層にしたものを深層学習(ディープラーニング)と呼ばれます。
この学習をするには、沢山の正解出力の分かっている問題(入力)を用意してそれを元に微調整をしていく事が必要になります。
さらに、それの効率をアップしたのは中間層で一度 ノードの数を絞って、そこから又展開して正解との差を見るというやり方(自己符号化器)。これで非常に高い認識率を得る事ができる様になりました。
又 映像等を少しずつズラした情報から特徴点を抽出するという「畳み込み」というやり方で、少々のズレなどで影響されない認識特徴量を抽出する事ができるようになりました。(色々な写真からネコを認識できたという事で有名になりました。映像系認識には有力な手段になります)
アルファ碁ではこのニューラルネットとモンテカルロ木検索の両手法を組み合わせて作られています。
まずプロ棋士の棋譜8万1000と、KGSという有名なネット碁サイトで6段以上の人の棋譜8万6000から、”次の一手”のデータを各約1650万個集め、それを使って学習した有望な次の1手を教えるニューラルネット(ポリシーネットワーク)を持ちます。
もう一つ、モンテカルロ木検索から得られるであろう、局面の最終勝率がどれぐらいになるか学習したニューラルネット(バリューネットワーク)を持つ。
さらに、モンテカルロ木検索のプレイを先に進める時の次々の打ち手を生成する為の「ロールアウトポリシーネットワーク」というほぼポリシーネットに似た仕組みも持ちます。
ポリシーネットは正解付き問題で学習した後、過去の世代のポリシーネットと対戦を通じて強化学習で磨きをかけています。それらは50台のGPU(CPUの10倍の能力を持つ)を使って丸1日 128万局の対局をしました。
それらの対局から、ランダムに次の1手の3000万の局面データ(正解付き)を作り、それでバリューネットを学習させました。
アルファ碁は戦略や流れなど考えていません。毎回その時の盤面をパターン認識して同じアルゴリズムで「次の1手」を計算して探すという事しかしません。
毎回、ポリシーネットで次の1手の候補を出して、それをバリューネットで評価し、有望そうな手を終局までプレイしてみて、それらの結果最も高いスコア(勝率が高そう)を生む手を打ちます。
しかも、CPU 3000台分の分散処理計算パワーを使って持ち時間中に計算できる所までする。
アルファ碁に、どういう思想でそこに打ったのか?と聞いても答えられません。思想なくその時、その時の計算で打っているから。
但し、次の1手を学習した元データは人間の上級者の打った棋譜から作っているので、
アルファ碁の対戦相手は、「変な手を打たない」という感想を持つ事になります。
ちなみに日本のディープゼン碁も同じくニューラルネットとモンテカルロを組み合わせた物。ただし、CPU等はスタンドアロンなのでアルファ碁よりも圧倒的に非力です。
アルファ碁は自己対戦での強化学習等で、まだまだ強くなって行けます。
ただ、人間ならば、13路盤や21路盤なども柔軟に打っていけますが、アルファ碁ではプログラムの変更が必要だし、学習の元になる大量データもありません。
そういう面はAIの限界があります。
AIは怖い、AIに仕事を取られると考えるのではなく、AIを上手く使いこなそうと考えれば良いとの事です。
この本を読んで見て、アルファ碁の中で何が起こっているのか、どうして作りあげられたのかが良く分かりました。
もしかしたら、エリートデータで学習したアルファ碁は、ド素人の決して強い人は打たないような突拍子もない手には戸惑ってボロを出すかもしれないな、、と感じました。
逆に、アルファ碁が強いのは、強い人間の棋譜データを沢山飲み込んだからとも言えます。
アルファ碁と対戦するというのは、世界の強い人の全てを吸収した代表と打つという事になるのかもしれませんね。
2017年3月19日日曜日
【本】植物は<知性>をもっている ステファノ・マンクーゾ、アレッサンドラ・ヴィオラ NHK出版
著者はイタリア フィレンツェ大学農学部教授の植物学者です。
一般に、植物は動物と違って脳を持っていないので、知性があるとは思われていません。
それは、人間が動物の一種の為、動物の形が生物の基本という固定概念に囚われているから。
植物は、動物よりもずっと長い進化の歴史を持ってきている生物であり、より先輩で、進んでいると考えられる。
光合成が出来るので、自ら移動する必要がない定住民としての進化をしている。
例え、葉が食べられても大丈夫なように、動物とは違う発想で、全ての機能を各細胞に持たせるという構造を作り上げている。
「植物は動かない」という錯覚を人間は持ちやすいが、それは時間軸が違うから。
植物は20の感覚で思考する生命システム。
・視覚
光を感じる事が出来る。(ある学者は皮膚にレンズ効果を持たせて「見る」えているかもと言っている。)
光の質も量も見ている。光合成を行うエネルギー源なので、植物にとって光の質と量は一番重要。
赤色、遠赤外、青色、紫外と色々な波長を感じる。
沢山のセンサーをその身体に持っている。根にもある。
葉は光の方を向こうとし、根は光と反対へ行こうとする。
落葉樹は、寒さに晒される繊細な部部分を落として、冬は眠りにつく。「目をつぶる」
・嗅覚
植物は「におい」で周囲の情報を得たり、植物どうしや昆虫とのコミュニケーションをする。
「におい」は言葉にあたり、植物は必要に応じて色々な化学物質を体内で作る。
虫に葉を食べられ始めると、その周りの葉に有害物質を作ったりする。それでも止まらない時は、他の兄弟の木々に「におい」で警告し、植物体全体に有害物質を作ってしこんだりもする。
トマトなどは、数百メートル先にも届くほどの「におい」物質を放出する。
・味覚
根はグルメ。微量なミネラルを識別する力があり、有用な化学物質を探し回る。水も探す。的確に見つけ出す。
食肉植物(食虫だけでなく、動物も)は狩りをする。
ウツボカズラはネスミまで食べてしまう。
・触覚
オジギソウは有名。車に乗せて運ぶと、最初はその振動でオジギするが、何回もすると、それは虫の接触によるものではないと学習して、反応しなくなる。
根は石に当たると迂回する。ツルはつかまる所にとどくとしがみついて、巻き付く。
・聴覚
根で土中を伝わる音の振動(空中より土中の方が音は伝わりやすい)を聞いている。又、空中の音楽でもブドウでの実験で成熟の速さが変わる事が分かっている。低周波は発葉成長に良く、高周波は成長を抑制する。
根は音を発することもある。
重力検知、磁力検知、化学物質計測 もできる。
・体内ネットワーク
導管部、師管部を使って、電気信号、化学物質信号を伝えている。
どこか傷がつくと、大変だという信号が出て、植物の体内にある多数の情報処理センターが信号を制御処置する。
例えば、樹液を出して傷をカバーする等。
植物は空中に出される無数の化合物で会話する。
・シャイな樹冠
たとえ傍に生えていても、ある種の木は互いの樹冠が接触するのを避ける。
マツ科、ブナ科、フトモモ科。
松の木は、隣り合う木と決して触れあわず、互いの葉の間にわずかなスキマを残す。
・親族を見分ける
根や葉を使い、化学物質の交換で判定を行う。
実験で、同じ個体のタネ30粒を入れた容器と、互いに異なる母を持つタネ30個を入れた容器を作り栽培した。
異母のタネはテリトリーを独占しようと無数の根を伸ばし、他の植物に害を与え、栄養分と水を確実に自分だけのものにしようとした。
一方、兄弟タネの方は、狭い場所での共生なのに、根の数を抑え、地上部分の成長に力を注いだ。
・虫との関係
害虫が来たら、その害虫の天敵を呼ぶ化学物質を出して駆除、または予防する。
セックス(受粉)に虫を使う為に、花と蜜を用意する。
だだし、ズルイ植物もいて、ランの一種のオフリス・アピフェラはメスの蜂を完璧に真似した形、感触、フェロモンを出して、オスの蜂を騙して呼び寄せる。このオス蜂は花と交尾してしまう。
その間に沢山の花粉を浴びせられる。
タネをばら撒く為には、果実をつけて動物(人を含む)を呼び寄せる。
・根端はデータ処理センター
センシング、データ処理して根を伸ばしていく。
しかも無数の根と連携する。生きたインターネット構造。
以上が 一部の抜粋ですが、この本を読むと「あなたは、明日から植物を今までと同じ目で見る事はなくなる」こと間違いなしです。
実際、私も歩道を歩きながら、街路樹の立ち方のばらつきを見て、ああ、重力検知や、身体能力等は植物でも色々個体差があるなあ、、という見方をする様になりました。
木々の枝を見ていると、枝も電波等を感じたり、発信したりするアンテナの役目もしているかもしれないという気がしてきます。
一般に、植物は動物と違って脳を持っていないので、知性があるとは思われていません。
それは、人間が動物の一種の為、動物の形が生物の基本という固定概念に囚われているから。
植物は、動物よりもずっと長い進化の歴史を持ってきている生物であり、より先輩で、進んでいると考えられる。
光合成が出来るので、自ら移動する必要がない定住民としての進化をしている。
例え、葉が食べられても大丈夫なように、動物とは違う発想で、全ての機能を各細胞に持たせるという構造を作り上げている。
「植物は動かない」という錯覚を人間は持ちやすいが、それは時間軸が違うから。
植物は20の感覚で思考する生命システム。
・視覚
光を感じる事が出来る。(ある学者は皮膚にレンズ効果を持たせて「見る」えているかもと言っている。)
光の質も量も見ている。光合成を行うエネルギー源なので、植物にとって光の質と量は一番重要。
赤色、遠赤外、青色、紫外と色々な波長を感じる。
沢山のセンサーをその身体に持っている。根にもある。
葉は光の方を向こうとし、根は光と反対へ行こうとする。
落葉樹は、寒さに晒される繊細な部部分を落として、冬は眠りにつく。「目をつぶる」
・嗅覚
植物は「におい」で周囲の情報を得たり、植物どうしや昆虫とのコミュニケーションをする。
「におい」は言葉にあたり、植物は必要に応じて色々な化学物質を体内で作る。
虫に葉を食べられ始めると、その周りの葉に有害物質を作ったりする。それでも止まらない時は、他の兄弟の木々に「におい」で警告し、植物体全体に有害物質を作ってしこんだりもする。
トマトなどは、数百メートル先にも届くほどの「におい」物質を放出する。
・味覚
根はグルメ。微量なミネラルを識別する力があり、有用な化学物質を探し回る。水も探す。的確に見つけ出す。
食肉植物(食虫だけでなく、動物も)は狩りをする。
ウツボカズラはネスミまで食べてしまう。
・触覚
オジギソウは有名。車に乗せて運ぶと、最初はその振動でオジギするが、何回もすると、それは虫の接触によるものではないと学習して、反応しなくなる。
根は石に当たると迂回する。ツルはつかまる所にとどくとしがみついて、巻き付く。
・聴覚
根で土中を伝わる音の振動(空中より土中の方が音は伝わりやすい)を聞いている。又、空中の音楽でもブドウでの実験で成熟の速さが変わる事が分かっている。低周波は発葉成長に良く、高周波は成長を抑制する。
根は音を発することもある。
重力検知、磁力検知、化学物質計測 もできる。
・体内ネットワーク
導管部、師管部を使って、電気信号、化学物質信号を伝えている。
どこか傷がつくと、大変だという信号が出て、植物の体内にある多数の情報処理センターが信号を制御処置する。
例えば、樹液を出して傷をカバーする等。
植物は空中に出される無数の化合物で会話する。
・シャイな樹冠
たとえ傍に生えていても、ある種の木は互いの樹冠が接触するのを避ける。
マツ科、ブナ科、フトモモ科。
松の木は、隣り合う木と決して触れあわず、互いの葉の間にわずかなスキマを残す。
・親族を見分ける
根や葉を使い、化学物質の交換で判定を行う。
実験で、同じ個体のタネ30粒を入れた容器と、互いに異なる母を持つタネ30個を入れた容器を作り栽培した。
異母のタネはテリトリーを独占しようと無数の根を伸ばし、他の植物に害を与え、栄養分と水を確実に自分だけのものにしようとした。
一方、兄弟タネの方は、狭い場所での共生なのに、根の数を抑え、地上部分の成長に力を注いだ。
・虫との関係
害虫が来たら、その害虫の天敵を呼ぶ化学物質を出して駆除、または予防する。
セックス(受粉)に虫を使う為に、花と蜜を用意する。
だだし、ズルイ植物もいて、ランの一種のオフリス・アピフェラはメスの蜂を完璧に真似した形、感触、フェロモンを出して、オスの蜂を騙して呼び寄せる。このオス蜂は花と交尾してしまう。
その間に沢山の花粉を浴びせられる。
タネをばら撒く為には、果実をつけて動物(人を含む)を呼び寄せる。
・根端はデータ処理センター
センシング、データ処理して根を伸ばしていく。
しかも無数の根と連携する。生きたインターネット構造。
以上が 一部の抜粋ですが、この本を読むと「あなたは、明日から植物を今までと同じ目で見る事はなくなる」こと間違いなしです。
実際、私も歩道を歩きながら、街路樹の立ち方のばらつきを見て、ああ、重力検知や、身体能力等は植物でも色々個体差があるなあ、、という見方をする様になりました。
木々の枝を見ていると、枝も電波等を感じたり、発信したりするアンテナの役目もしているかもしれないという気がしてきます。
2017年2月27日月曜日
【本】すごい畑のすごい土 杉山修一 幻冬舎新書
「木村さんの奇跡のリンゴ」は映画にもなりましたから、広く知られていますね。
自然栽培という方法で作ったリンゴで、置いておいても腐らずに枯れるだけ。という事も話題になりました。
著者は弘前大学農学生命科学部教授で、木村さんの畑は、なぜちゃんとリンゴが実るのかを調べた本です。
自然栽培というのは、通常の農薬や肥料を使う農法でも、有機農業とも違います。
木村さんのリンゴ畑は雑草が生い茂り、虫などの生物も普通のリンゴ畑(農薬を使う)の倍の種類がいます。
人類の人口増加に於いて、食料危機を救ったのは、「緑の革命」という新技術だった事は有名です。
植物が成長する栄養分の化学肥料を人工的に与え、虫や病気にやられない様に合成農薬で殺予防、倒れにくいような品種を植える。
最近は、遺伝子操作で虫に食われにくい物質を持つ品種を作る。。など。
これで、収量が世界中で大幅に上がりました。
穀物だけでなく、野菜も、そして園芸の世界でも、肥料と農薬が普及しました。
有機栽培は、合成農薬や化学肥料という近代の化学技術を否定し、自然肥料と天敵などで作るという物。
一方、木村さんの自然栽培も化学肥料と合成農薬を使いません。そして、山の様な自然の状態に近づける事を心がけています。でも、「放置」ではありません。有機栽培と放置栽培の間に存在する狭い自然栽培という生物の力を活かした領域を開拓しました。
その謎は、
肥料を与えないのに、なぜ毎年実が成るのか?
それは肥料無しでも土の中の窒素量を維持できる生態系が出来ているから。
土中の微生物が、通常の土中の物よりも迅速に有機物を分解できるように活性化しているから。
害虫はなぜ姿を消したのか?
生態系の中で、バランスのネットワークが出来ていて、害虫が来ても、その天敵も沢山いる事でバランスが取れているとの事。
植物は、自分に害を与える虫が来ると揮発性物質や蜜なども使い、自分を守る虫を呼び寄せたりもする。
なぜ、病気にかかりにくいのか?
肥料を沢山与えた植物は病気になりやすい、(ひ弱)
木村リンゴ園では、病原菌を排除するのではなく、病原菌に耐性を持つ方法で病気に抵抗している。
植物免疫を高める事で、病気に負けない身体?を作る。まだメカニズムは分っていないが、全ての病気に対して効果を持つ「圃場抵抗性」で戦っているのは間違いなさそう。
この自然栽培はリンゴ以外でも試している人がおり、稲などでも効果が出てきている。
自然栽培は、まだ確立した技術ではなく、収量性が低く不安定という課題もあるが、安全で肥料や農薬のコストがいらないというメリットもある。
自然栽培が利用する「生物の力」「植物+土壌フィードバック」「生物間相互作用ネットワーク」「植物免疫」などは解明していかなければならない課題。
でも、ここに自らの熱意と能力を試す事ができる魅力的な分野がある。
この本を読んで「緑の革命」は西洋医学、自然栽培は自己免疫力を上げて健康を維持する。という関係によく似ている事が分かりました。
私のこの数年の生き方は、自然栽培の考え方とほぼ同じなんだと納得しました。
自然と共に、自然の力を活かして、、というやり方は手間はかかりますが、日本人には合っているのではないでしょうか。
目を開かされた様な気がした1冊でした。
自然栽培という方法で作ったリンゴで、置いておいても腐らずに枯れるだけ。という事も話題になりました。
著者は弘前大学農学生命科学部教授で、木村さんの畑は、なぜちゃんとリンゴが実るのかを調べた本です。
自然栽培というのは、通常の農薬や肥料を使う農法でも、有機農業とも違います。
木村さんのリンゴ畑は雑草が生い茂り、虫などの生物も普通のリンゴ畑(農薬を使う)の倍の種類がいます。
人類の人口増加に於いて、食料危機を救ったのは、「緑の革命」という新技術だった事は有名です。
植物が成長する栄養分の化学肥料を人工的に与え、虫や病気にやられない様に合成農薬で殺予防、倒れにくいような品種を植える。
最近は、遺伝子操作で虫に食われにくい物質を持つ品種を作る。。など。
これで、収量が世界中で大幅に上がりました。
穀物だけでなく、野菜も、そして園芸の世界でも、肥料と農薬が普及しました。
有機栽培は、合成農薬や化学肥料という近代の化学技術を否定し、自然肥料と天敵などで作るという物。
一方、木村さんの自然栽培も化学肥料と合成農薬を使いません。そして、山の様な自然の状態に近づける事を心がけています。でも、「放置」ではありません。有機栽培と放置栽培の間に存在する狭い自然栽培という生物の力を活かした領域を開拓しました。
その謎は、
肥料を与えないのに、なぜ毎年実が成るのか?
それは肥料無しでも土の中の窒素量を維持できる生態系が出来ているから。
土中の微生物が、通常の土中の物よりも迅速に有機物を分解できるように活性化しているから。
害虫はなぜ姿を消したのか?
生態系の中で、バランスのネットワークが出来ていて、害虫が来ても、その天敵も沢山いる事でバランスが取れているとの事。
植物は、自分に害を与える虫が来ると揮発性物質や蜜なども使い、自分を守る虫を呼び寄せたりもする。
なぜ、病気にかかりにくいのか?
肥料を沢山与えた植物は病気になりやすい、(ひ弱)
木村リンゴ園では、病原菌を排除するのではなく、病原菌に耐性を持つ方法で病気に抵抗している。
植物免疫を高める事で、病気に負けない身体?を作る。まだメカニズムは分っていないが、全ての病気に対して効果を持つ「圃場抵抗性」で戦っているのは間違いなさそう。
この自然栽培はリンゴ以外でも試している人がおり、稲などでも効果が出てきている。
自然栽培は、まだ確立した技術ではなく、収量性が低く不安定という課題もあるが、安全で肥料や農薬のコストがいらないというメリットもある。
自然栽培が利用する「生物の力」「植物+土壌フィードバック」「生物間相互作用ネットワーク」「植物免疫」などは解明していかなければならない課題。
でも、ここに自らの熱意と能力を試す事ができる魅力的な分野がある。
この本を読んで「緑の革命」は西洋医学、自然栽培は自己免疫力を上げて健康を維持する。という関係によく似ている事が分かりました。
私のこの数年の生き方は、自然栽培の考え方とほぼ同じなんだと納得しました。
自然と共に、自然の力を活かして、、というやり方は手間はかかりますが、日本人には合っているのではないでしょうか。
目を開かされた様な気がした1冊でした。
2017年2月25日土曜日
【本】納豆の快楽 小泉武夫 講談社
著者の小泉さんは 醸造学・発酵学の大学教授。
納豆のメリットを生かして暮らしている方。
職業柄か、世界中を飛び歩いて食べて歩いていて、周りの人からは「味覚人飛行物体」と呼ばれている。
怪しい食べ物や、暴飲暴食もするのですが、一度たりとも旅行中に体調を崩したり、お腹を壊したりという事はない。
その秘訣は納豆。
醸造学の大家の恩師に、「小泉君、君はよくガツガツ食ってばかりいるけど、ちょっとおかしなやつを食って、ありゃ、これ食っちゃたけど大丈夫かな? 少し腐っていたんじゃないだろうか、なんて心配した時には、すぐに納豆食っておくといいよ。食中毒の防止には納豆、これですよ」と言われ、以来、どんな旅でも必ず納豆を持参して行き、ちょっと腐りかけたようなものを食った後は、意識して先生の金言通りに納豆を食べてきたら、一度も下痢や吐き気などせずに予防効果満点だったとのこと。
ラオスで生焼ウナギを食べた時、ベトナムで細菌に汚染されたスープを飲んだ時、ミャンマー、中国、カンボジア、パプアニューギニアアフリカ、南米など様々な所の秘境も大量の納豆を持参して大丈夫だった。
納豆菌と大腸菌を同じ培地に入れると、100%納豆菌の増殖力が勝って大腸菌を淘汰してしまう。
糸引き納豆は日本オリジナルの食品。
大豆が納豆になると、栄養素的にも大きくパワーアップする。タンパク質が分解されて美味しいアミノ酸ができる。
納豆の粘性物質はグルタミン酸がポリペプチドと結合し、果糖重合体が結合した物質。
それ以外に、塩辛納豆や甘納豆についても詳しい説明が。
この本を読めば、納豆好きはもっと好きに、納豆あまり食べていない人は見直す事になると思います。
尚、小泉さんのHPを見たら、
「日本の伝統食品である納豆を普段から良く食べる人は、ほとんど食べない人に比べて脳卒中で死亡するリスクが3割ほど低くなることが、岐阜大学の研究で明らかになりました。納豆に含まれている、血管が詰まるのを防ぐ作用がある酵素などが関係している可能性があるとみられています。」
とのこと。
効果が科学的に実証されつつある様です。
納豆のメリットを生かして暮らしている方。
職業柄か、世界中を飛び歩いて食べて歩いていて、周りの人からは「味覚人飛行物体」と呼ばれている。
怪しい食べ物や、暴飲暴食もするのですが、一度たりとも旅行中に体調を崩したり、お腹を壊したりという事はない。
その秘訣は納豆。
醸造学の大家の恩師に、「小泉君、君はよくガツガツ食ってばかりいるけど、ちょっとおかしなやつを食って、ありゃ、これ食っちゃたけど大丈夫かな? 少し腐っていたんじゃないだろうか、なんて心配した時には、すぐに納豆食っておくといいよ。食中毒の防止には納豆、これですよ」と言われ、以来、どんな旅でも必ず納豆を持参して行き、ちょっと腐りかけたようなものを食った後は、意識して先生の金言通りに納豆を食べてきたら、一度も下痢や吐き気などせずに予防効果満点だったとのこと。
ラオスで生焼ウナギを食べた時、ベトナムで細菌に汚染されたスープを飲んだ時、ミャンマー、中国、カンボジア、パプアニューギニアアフリカ、南米など様々な所の秘境も大量の納豆を持参して大丈夫だった。
納豆菌と大腸菌を同じ培地に入れると、100%納豆菌の増殖力が勝って大腸菌を淘汰してしまう。
糸引き納豆は日本オリジナルの食品。
大豆が納豆になると、栄養素的にも大きくパワーアップする。タンパク質が分解されて美味しいアミノ酸ができる。
納豆の粘性物質はグルタミン酸がポリペプチドと結合し、果糖重合体が結合した物質。
それ以外に、塩辛納豆や甘納豆についても詳しい説明が。
この本を読めば、納豆好きはもっと好きに、納豆あまり食べていない人は見直す事になると思います。
尚、小泉さんのHPを見たら、
「日本の伝統食品である納豆を普段から良く食べる人は、ほとんど食べない人に比べて脳卒中で死亡するリスクが3割ほど低くなることが、岐阜大学の研究で明らかになりました。納豆に含まれている、血管が詰まるのを防ぐ作用がある酵素などが関係している可能性があるとみられています。」
とのこと。
効果が科学的に実証されつつある様です。
2017年2月3日金曜日
【自ら人体実験】ビタミンCのメガドース 1年以上
2015年の冬あたりから飲みだしたビタミンC。
今は 朝晩500mgをずっと続けています。
以前は1gづつ飲んでいたのですが、健康時人体が吸収できるのは数百mgとの事なのでムダを省く為に、半量にしました。
但し、周りで風邪気味の人がいたり、飲み会の時や、非常にストレスが多い時などは+500mgして飲みます。
安いビタCを飲んでいるので、1日10円もかかっていません。
1年以上飲み続けていますが、ビタCによる不調は感じた事がありません。
それまでは、毎年 インフルエンザのワクチンを打っていましたが、一昨年、昨年は打たずにいても、無事に過ごせました。
風邪も殆ど引きません。
もうビタCを飲む事は習慣化しているのですが、今でもすごい効果だなと感じる事は悪酔い予防効果です。
飲み会の前と、帰って寝る前に500㎎づつ+水を飲んでおくと、翌日にムカムカ感や頭痛などは殆ど無くなりました。
アセトアルデヒドが暴れるのを抑えてくれているのかなと思います。
但し、翌日になってもほろ酔い状態が残っている気はします。アルコールの分解速度が落ちるのでしょうか?
仕事に支障はきたさない程度ですが。
視点を変えれば、お酒を飲むと2日間酔いを楽しめる様になっておトクと言って良いのかもしれません。
ビタCを飲む習慣は今後も続行しようと思っています。
今は 朝晩500mgをずっと続けています。
以前は1gづつ飲んでいたのですが、健康時人体が吸収できるのは数百mgとの事なのでムダを省く為に、半量にしました。
但し、周りで風邪気味の人がいたり、飲み会の時や、非常にストレスが多い時などは+500mgして飲みます。
安いビタCを飲んでいるので、1日10円もかかっていません。
1年以上飲み続けていますが、ビタCによる不調は感じた事がありません。
それまでは、毎年 インフルエンザのワクチンを打っていましたが、一昨年、昨年は打たずにいても、無事に過ごせました。
風邪も殆ど引きません。
もうビタCを飲む事は習慣化しているのですが、今でもすごい効果だなと感じる事は悪酔い予防効果です。
飲み会の前と、帰って寝る前に500㎎づつ+水を飲んでおくと、翌日にムカムカ感や頭痛などは殆ど無くなりました。
アセトアルデヒドが暴れるのを抑えてくれているのかなと思います。
但し、翌日になってもほろ酔い状態が残っている気はします。アルコールの分解速度が落ちるのでしょうか?
仕事に支障はきたさない程度ですが。
視点を変えれば、お酒を飲むと2日間酔いを楽しめる様になっておトクと言って良いのかもしれません。
ビタCを飲む習慣は今後も続行しようと思っています。
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