副題が ひざ、腰、首、股関節の痛みに効く! 革命的テーピング術
テーピングというと、スポーツ選手の姿を連想しますが、これはテーピングで身体の不具合を治そうという物。
以前、柔術の話の中で皮膚のたるみを取って技をかけるという様な話を聞いた事があり、自分の手首などでたるみを取って引っ張った時と、たるんだ状態で引っ張った時での自分の反応を見てみたりした事がありました。
緩んだ状態から力を入れると、たるみがとれた時にショックがあり、そこでその力に逆らおうとする反応が出ました。
一方、先に手首を触って軽くたるみをとった状態で力を入れると、抵抗反応がなくスッと相手を動かす事ができる事を体感しました。
それ以来、皮膚のたるみの活用方法や手法があるのではないか?という興味があり、この本を手に取りました。
身体が動く時には、かならず皮膚の動きが連動して起こります。
肘を曲げると、腕の表面と裏面では皮膚が逆に動きます。
この動きが何らかの事で制限されていると、痛みやそれ以上曲げられないなどという状態になるとの事。
それを、テーピングで正しい皮膚の動く方向性を出してやり、悪い癖や動きを矯正するという物。
皮膚の動きの原則というのがあるとの事
・シワが寄る所から、皮膚が突っ張る所
に向かって皮膚は移動する
・動かしにくい箇所周辺の皮膚は動きが
小さい
・高齢者より若い人の方が動きは大きい
・皮膚の動きを補助すれば関節や筋肉の
動きはよくなる
なるほど。
これは面白い手法です。
手軽だし、実際に自分で色々試してみたくなりました。
2018年12月16日日曜日
【家 住み手が書く】爽やかで、頼もしい家を創る18 断熱レベル設定
実際の家創りでは費用対効果を考えながら、どういう断熱レベルにすべきかを決めて行きました。
地理的条件も考えながら、パッシブハウス的効果を得られるギリギリの線を探がします。
日本国で推奨されており、2020年から義務化がされる次世代省エネ基準という物があります。
南関東ではQ値=2.7,UA値=0.87という物。これは、過去の断熱基準よりも厳しくなっていますが、世界の常識から比べると恐ろしく甘い数値と言えます。
例えば、米国でそれに相当するのはQ値=2弱となります。日本では東北基準でQ値=1.9です。
ドイツはもう少し寒い国なので、南関東と同じ条件地域はありませんが、Q値=1.49というのが義務化されていると聞きます。
こういう日本の状況を憂えて、業界でHEAT20という自主尺度も作られたとネットで知りました。G2というのが目指すレベルとの事。
私の土地の場合はUA値=0.46(Q=1.6相当か)になります。
日本は住宅の断熱レベルという事では世界に何歩も遅れを取っていて、将来日本ももっと厳しい方向に規制が動く事になると思います。
特に2020年以降は、断熱が悪いと中古価値も損なわれる事になるでしょう。
逆に断熱レベルが高い家は、リセールバリューも高くなるのではと思います。
一方、パッシブハウスで要求される断熱(家丸ごとを1台のエアコンだけで快適に暮らせる)はかなり厳しいレベルが要求されますが、各階1台のエアコンで快適に暮らせるレベルというのは東京地区で第1種換気ではUA=0.47という事が書かれた本を見つけました。
40坪の家で、南面に大窓・軒がある前提です。
次世代省エネ基準では北海道仕様がUA値=0.46に合致します。
という事で、北海道仕様レベルの断熱とパッシブ手法で作れば私の所では良さそうだというのが目標になりました。
地理的条件も考えながら、パッシブハウス的効果を得られるギリギリの線を探がします。
日本国で推奨されており、2020年から義務化がされる次世代省エネ基準という物があります。
南関東ではQ値=2.7,UA値=0.87という物。これは、過去の断熱基準よりも厳しくなっていますが、世界の常識から比べると恐ろしく甘い数値と言えます。
例えば、米国でそれに相当するのはQ値=2弱となります。日本では東北基準でQ値=1.9です。
ドイツはもう少し寒い国なので、南関東と同じ条件地域はありませんが、Q値=1.49というのが義務化されていると聞きます。
こういう日本の状況を憂えて、業界でHEAT20という自主尺度も作られたとネットで知りました。G2というのが目指すレベルとの事。
私の土地の場合はUA値=0.46(Q=1.6相当か)になります。
日本は住宅の断熱レベルという事では世界に何歩も遅れを取っていて、将来日本ももっと厳しい方向に規制が動く事になると思います。
特に2020年以降は、断熱が悪いと中古価値も損なわれる事になるでしょう。
逆に断熱レベルが高い家は、リセールバリューも高くなるのではと思います。
一方、パッシブハウスで要求される断熱(家丸ごとを1台のエアコンだけで快適に暮らせる)はかなり厳しいレベルが要求されますが、各階1台のエアコンで快適に暮らせるレベルというのは東京地区で第1種換気ではUA=0.47という事が書かれた本を見つけました。
40坪の家で、南面に大窓・軒がある前提です。
次世代省エネ基準では北海道仕様がUA値=0.46に合致します。
という事で、北海道仕様レベルの断熱とパッシブ手法で作れば私の所では良さそうだというのが目標になりました。
2018年12月15日土曜日
【本】神、この人間的なもの なだいなだ 岩波新書
著者の なだいなださん は精神科医であり、作家でもあります。
なだいなださんは、無宗教の人なのだと思いますが、宗教と精神科医の関係を、二人の人の対話という形式で表現しています。
読んで う~ん と考えてしまいました。
三大宗教のキリスト、仏陀、ムハンマドは、なぜ一神教を唱えたのか。どうして「奇跡」を起こしたのか。キリストは何故 処刑されたのか。
弟子たちにはどういう心理的な動きが起こったのか。その後の教団はなぜ&どう変化していったのか。
という事を心理学の立場で説明しています。
無宗教の私には、そういう事だったのか、とても分かり易いと感じましたが、これも一つの解釈という見方をしないといけないのだという心の声もします。
多分、各宗派の信者の方々からは、違う感想が出るのでしょう。
宗教とは何か? 科学と宗教の関係は? なぜ一神教なのか?という疑問を抱いている人には、読まれる事をお勧めする一冊です。
なだ氏の主張は、三大宗教の始祖は絶対神の下で全ての人は平等という事を説きたかった。部族間戦争や権力闘争、格差の弾圧などからの離脱を狙ったものだった。
でも、弟子の時代や現代でも元に戻ってしまってきている。
始祖から後で作られていった宗教は、集団帰属感を得る為の事が多くなり、離脱の思想が伝わっていない。
愛国心や愛社精神なども形を変えた部族意識。
人間はそこからどうしても抜け出せないのか?という投げかけと感じました。
う~ん。
なだいなださんは、無宗教の人なのだと思いますが、宗教と精神科医の関係を、二人の人の対話という形式で表現しています。
読んで う~ん と考えてしまいました。
三大宗教のキリスト、仏陀、ムハンマドは、なぜ一神教を唱えたのか。どうして「奇跡」を起こしたのか。キリストは何故 処刑されたのか。
弟子たちにはどういう心理的な動きが起こったのか。その後の教団はなぜ&どう変化していったのか。
という事を心理学の立場で説明しています。
無宗教の私には、そういう事だったのか、とても分かり易いと感じましたが、これも一つの解釈という見方をしないといけないのだという心の声もします。
多分、各宗派の信者の方々からは、違う感想が出るのでしょう。
宗教とは何か? 科学と宗教の関係は? なぜ一神教なのか?という疑問を抱いている人には、読まれる事をお勧めする一冊です。
なだ氏の主張は、三大宗教の始祖は絶対神の下で全ての人は平等という事を説きたかった。部族間戦争や権力闘争、格差の弾圧などからの離脱を狙ったものだった。
でも、弟子の時代や現代でも元に戻ってしまってきている。
始祖から後で作られていった宗教は、集団帰属感を得る為の事が多くなり、離脱の思想が伝わっていない。
愛国心や愛社精神なども形を変えた部族意識。
人間はそこからどうしても抜け出せないのか?という投げかけと感じました。
う~ん。
【家 住み手が書く】爽やかで、頼もしい家を創る17 パッシブハウスという考え方
「パッシブハウス」という言葉は、今回の家の検討をするまで全く知りませんでした。
アクティブは積極的で元気がある印象の単語であるのに対して、パッシブは受け身で消極的という単語の印象を持っていましたので、「パッシブハウス」と初めて聞いた時は、あまり魅力的に感じませんでした。
でも、中身を知ったら興味が湧いてきました。
パッシブハウスジャパンという組織があり、代表理事の森みわさんの記事からの引用ですが、
”パッシブハウスは、太陽からの熱を取り入れ、風を通して流すというエネルギーの出入りを重視して設計。近い考え方に「高断熱高気密」がありますが、こちらは魔法瓶のように熱の出入りがなく保温のみの状態。
パッシブハウスでは、あくまで自然なエネルギーの流れを活かすという点が違います。
省エネや光熱費の減少は基本ですが、快適で健康に暮らせるという健康メリットが大きいです。しっかりと断熱をすると外気の影響を受けないので、床や壁、天井、窓壁の表面温度が整い、部屋の中の温度ムラが無くなります。その結果、余計な対流がなくなると、身体に負担がかからないようになり、エアコンの温度設定や風量が抑えられて過乾燥などからも解放されます。”
との事。
ホームページに行くと「欲望つめ放題、なのに、世界レベルで本質的にエコな家。おまたせしました。日本の皆さん。それ、技術で叶えます。 それがパッシブハウスです。」と出ています。ドイツが発祥の考え方です。
非常に簡単に言うと少ないエネルギーで快適に暮らせるように、断熱を高め、太陽熱を上手く取り入れたり遮ったりする家です。
1台のエアコンで家じゅうが快適に暮らせる事を実現します。
太陽熱も、南側の窓とそれ以外の窓で性能を変えたり、庭がある場合は南は落葉樹で夏の日差しを遮り、冬は葉っぱが落ちるので太陽熱を自然に沢山取り込める様にする。夏は夜間の涼しい空気を利用する等の工夫をしていきます。
パッシブハウスと認定されるには、どれだけ省エネで暮らせる家の性能があるかを計算して指定基準のクリアが条件です。
エネルギー基準が満たされれば、どんな種類の断熱材や工法を使っても良いのです。
日本でも既に何軒もパッシブハウス認定を受けた家が作られ始めています。
但し、有名なあるパッシブハウスでは壁の厚さが確か40㎝ぐらいもあるとの事。
従来の木造軸組みの柱は10.5cmか12㎝の太さなので、それよりもずっと厚い壁を作って達成している。やはり少し特別な作り方をしないといけなさそうです。
でも、南関東の気候ではもっと緩い断熱でも快適に暮らせるレベルはあるだろうし、これに透湿工法を組み合わせて行ける可能性があると考えました。
このパッシブハウスの方法は、電気機器に頼らないで快適性を追求するという事に使えそうだと考えました。
アクティブは積極的で元気がある印象の単語であるのに対して、パッシブは受け身で消極的という単語の印象を持っていましたので、「パッシブハウス」と初めて聞いた時は、あまり魅力的に感じませんでした。
でも、中身を知ったら興味が湧いてきました。
パッシブハウスジャパンという組織があり、代表理事の森みわさんの記事からの引用ですが、
”パッシブハウスは、太陽からの熱を取り入れ、風を通して流すというエネルギーの出入りを重視して設計。近い考え方に「高断熱高気密」がありますが、こちらは魔法瓶のように熱の出入りがなく保温のみの状態。
パッシブハウスでは、あくまで自然なエネルギーの流れを活かすという点が違います。
省エネや光熱費の減少は基本ですが、快適で健康に暮らせるという健康メリットが大きいです。しっかりと断熱をすると外気の影響を受けないので、床や壁、天井、窓壁の表面温度が整い、部屋の中の温度ムラが無くなります。その結果、余計な対流がなくなると、身体に負担がかからないようになり、エアコンの温度設定や風量が抑えられて過乾燥などからも解放されます。”
との事。
ホームページに行くと「欲望つめ放題、なのに、世界レベルで本質的にエコな家。おまたせしました。日本の皆さん。それ、技術で叶えます。 それがパッシブハウスです。」と出ています。ドイツが発祥の考え方です。
非常に簡単に言うと少ないエネルギーで快適に暮らせるように、断熱を高め、太陽熱を上手く取り入れたり遮ったりする家です。
1台のエアコンで家じゅうが快適に暮らせる事を実現します。
太陽熱も、南側の窓とそれ以外の窓で性能を変えたり、庭がある場合は南は落葉樹で夏の日差しを遮り、冬は葉っぱが落ちるので太陽熱を自然に沢山取り込める様にする。夏は夜間の涼しい空気を利用する等の工夫をしていきます。
パッシブハウスと認定されるには、どれだけ省エネで暮らせる家の性能があるかを計算して指定基準のクリアが条件です。
エネルギー基準が満たされれば、どんな種類の断熱材や工法を使っても良いのです。
日本でも既に何軒もパッシブハウス認定を受けた家が作られ始めています。
但し、有名なあるパッシブハウスでは壁の厚さが確か40㎝ぐらいもあるとの事。
従来の木造軸組みの柱は10.5cmか12㎝の太さなので、それよりもずっと厚い壁を作って達成している。やはり少し特別な作り方をしないといけなさそうです。
でも、南関東の気候ではもっと緩い断熱でも快適に暮らせるレベルはあるだろうし、これに透湿工法を組み合わせて行ける可能性があると考えました。
このパッシブハウスの方法は、電気機器に頼らないで快適性を追求するという事に使えそうだと考えました。
2018年12月13日木曜日
【家 住み手が書く】爽やかで、頼もしい家を創る16 湿度を考える
温度とペアで湿度についても考えておく必要があります。
湿度は人に与える影響は、もしかしたら温度より大きいのではという気がします。
同じ高温下でもカラッとしているのと、ムシムシしているのでは不快度が全く異なります。皮膚から汗が蒸発が出来れば、自在に体温調節が出来るからでしょう。
関連して、体感温度も湿度に大きく影響をうけます。
最近 エアコンのコマーシャルで言われている新28度というのは28度でも湿度が高くなければ快適ですよ。という意味ですし、冬で室温が低くても湿度が高ければあまり寒く感じません。
でも、実際にありがちなのは夏や梅雨時は家の中も高湿になって、冬は過乾燥になるという真逆の傾向。
これを起こさせにくくしなければなりません。
湿度は、結露=カビや腐りの発生にもつながりますので、建物の寿命も縮めてしまいます。
湿度のコントロール方法として、ポピュラーなのは加湿器と除湿器(含むエアコン)、換気システムですが、今回はできるだけ電気を使わずに調湿する事を考えます。
その為にも既に書いた、セルローズファイバーや、無垢材等の調湿性のある天然素材の多用を行います。
でも、同様の建てかたをされたお宅を拝見すると、それだけではまだ調湿性が足りそうもないという印象を受けました。
もうひとひねり出来ないか?と考えました。
湿度は人に与える影響は、もしかしたら温度より大きいのではという気がします。
同じ高温下でもカラッとしているのと、ムシムシしているのでは不快度が全く異なります。皮膚から汗が蒸発が出来れば、自在に体温調節が出来るからでしょう。
関連して、体感温度も湿度に大きく影響をうけます。
最近 エアコンのコマーシャルで言われている新28度というのは28度でも湿度が高くなければ快適ですよ。という意味ですし、冬で室温が低くても湿度が高ければあまり寒く感じません。
でも、実際にありがちなのは夏や梅雨時は家の中も高湿になって、冬は過乾燥になるという真逆の傾向。
これを起こさせにくくしなければなりません。
湿度は、結露=カビや腐りの発生にもつながりますので、建物の寿命も縮めてしまいます。
湿度のコントロール方法として、ポピュラーなのは加湿器と除湿器(含むエアコン)、換気システムですが、今回はできるだけ電気を使わずに調湿する事を考えます。
その為にも既に書いた、セルローズファイバーや、無垢材等の調湿性のある天然素材の多用を行います。
でも、同様の建てかたをされたお宅を拝見すると、それだけではまだ調湿性が足りそうもないという印象を受けました。
もうひとひねり出来ないか?と考えました。
2018年12月12日水曜日
【家 住み手が書く】爽やかで、頼もしい家を創る15 快適温湿度 熱環境を考える
快適な暮らしには、快適な温湿度環境を作る必要があります。
まずは温度ですが、温度の元となるのは熱なので、それを考えました。
住宅のパンフレットやチラシ等を見ると、「高気密高断熱」とか次世代省エネ基準とか必ずセールストークに書かれています。
少し詳しく書く会社は、Q値だUa値だと書いています。
最初は何が何だか分かりませんでした。
でも、だんだん慣れてくると、結局は家の中の熱(暖かさや涼しさ)をどれだけ外に漏れない様にするかという事を言っているにすぎない事が分かりました。
以前使われていたQ値という指標も、最近使うUa値も考え方は同じです。(C値はスキマの面積を表すので少し違います。)
熱の逃げやすい場所としては、窓、壁、屋根、床になります。
海外ドラマを見ると、真冬でも家の中で半袖で暮らしてるのが出てきます。年中 同じ格好で暮らせるというのが憧れの生活なのかもしれません。
でも、私にはそれが快適生活には思えません。
外出する時は冬の寒さや夏の暑さに耐える様に身体を慣らす必要があります。
家の中でも冬は長袖、夏は半袖で四季を感じながら暮らして行くのが自然で快適な生き方だと思います。勿論、暑すぎたり、寒すぎるのはダメですが、季節にあった快適温度帯が作れれば良いと考えました。
それを実現していく為に、断熱性能や排熱のしくみ等を考えていきます。
Q値やUa値という数値は、断熱材を厚くしたり、窓を小さく、少なくする等をすれば作っていく事はできます。床面積が大きければQ値は小さくなる、等の計算上のマジックも有ります。
一方で、断熱材を厚くすると壁も分厚くなりコストが上がる。窓を小さくすると部屋が暗くなる。窓が少ないと風通しが悪くなる。等のデメリットも起こってきます。
これらのバランスをどう作っていくのかがポイントになります。
世の中では、無暖房無冷房で暮らせるという言われる断熱レベルがあります。でもそれには非常に厚い断熱材の層を設ける必要もあり、コストが高くなります。
工務店さんの標準の木造軸組み工法ではなく特別な作り方を加える事になってしまうと考えます。
私は前提として停電や燃料が停止された状態でも過ごしていける家を考えるという事にしていますので、そういう状況下で冬は太陽の熱(ストーブ何台分もの熱量がある)をどう活かすか=陽だまりの暖かさをどう屋内に取り入れるか。夏の暑さの中でも、自然の力で少しでも涼しい空気や風を取り込めるか=木陰の涼しさを持ち込めるか。を考えました。
もしも、井戸があれば年中一定の熱源、冷却源になりますので、これらの悩みはかなり簡単に解消できるかもしれませんが、残念ながら井戸はコストや大きさから断念しました。
熱の伝わり方には、伝導、対流、輻射という3つのルートがあり、断熱では伝導と対流をコントロールする事が出来ます。
輻射は体感温度にも大きく影響し(体感温度は室温と壁の温度の真ん中になると言われています)、役にも立つし、害にもなりうるので良く考える必要があります。
まずは温度ですが、温度の元となるのは熱なので、それを考えました。
住宅のパンフレットやチラシ等を見ると、「高気密高断熱」とか次世代省エネ基準とか必ずセールストークに書かれています。
少し詳しく書く会社は、Q値だUa値だと書いています。
最初は何が何だか分かりませんでした。
でも、だんだん慣れてくると、結局は家の中の熱(暖かさや涼しさ)をどれだけ外に漏れない様にするかという事を言っているにすぎない事が分かりました。
以前使われていたQ値という指標も、最近使うUa値も考え方は同じです。(C値はスキマの面積を表すので少し違います。)
熱の逃げやすい場所としては、窓、壁、屋根、床になります。
海外ドラマを見ると、真冬でも家の中で半袖で暮らしてるのが出てきます。年中 同じ格好で暮らせるというのが憧れの生活なのかもしれません。
でも、私にはそれが快適生活には思えません。
外出する時は冬の寒さや夏の暑さに耐える様に身体を慣らす必要があります。
家の中でも冬は長袖、夏は半袖で四季を感じながら暮らして行くのが自然で快適な生き方だと思います。勿論、暑すぎたり、寒すぎるのはダメですが、季節にあった快適温度帯が作れれば良いと考えました。
それを実現していく為に、断熱性能や排熱のしくみ等を考えていきます。
Q値やUa値という数値は、断熱材を厚くしたり、窓を小さく、少なくする等をすれば作っていく事はできます。床面積が大きければQ値は小さくなる、等の計算上のマジックも有ります。
一方で、断熱材を厚くすると壁も分厚くなりコストが上がる。窓を小さくすると部屋が暗くなる。窓が少ないと風通しが悪くなる。等のデメリットも起こってきます。
これらのバランスをどう作っていくのかがポイントになります。
世の中では、無暖房無冷房で暮らせるという言われる断熱レベルがあります。でもそれには非常に厚い断熱材の層を設ける必要もあり、コストが高くなります。
工務店さんの標準の木造軸組み工法ではなく特別な作り方を加える事になってしまうと考えます。
私は前提として停電や燃料が停止された状態でも過ごしていける家を考えるという事にしていますので、そういう状況下で冬は太陽の熱(ストーブ何台分もの熱量がある)をどう活かすか=陽だまりの暖かさをどう屋内に取り入れるか。夏の暑さの中でも、自然の力で少しでも涼しい空気や風を取り込めるか=木陰の涼しさを持ち込めるか。を考えました。
もしも、井戸があれば年中一定の熱源、冷却源になりますので、これらの悩みはかなり簡単に解消できるかもしれませんが、残念ながら井戸はコストや大きさから断念しました。
熱の伝わり方には、伝導、対流、輻射という3つのルートがあり、断熱では伝導と対流をコントロールする事が出来ます。
輻射は体感温度にも大きく影響し(体感温度は室温と壁の温度の真ん中になると言われています)、役にも立つし、害にもなりうるので良く考える必要があります。
2018年12月11日火曜日
【家 住み手が書く】爽やかで、頼もしい家を創る14 天然素材 内壁・天井
壁も天然素材を使いたいと考えました。
最低必要な機能は透湿性能を持たすことですので、ビニールクロスは使いません。
ビニールは石油化学物質でもあります。
前述の山本順三さんに話を伺って、壁紙にチャフウォールというホタテ貝の殻から作ったものを塗ると、透湿性に加えて、臭いも取ってくれるとの事。汚れても簡単に自分で筆で上塗りすれば良いとの事でした。
確かに、体験館の空気は良い感じなのを実感しました。但し、触った時にはザラザラ感があり、もしも小さな子供などがこすったら擦りむいてしまうかもという気がしました。
壁紙はオガファーザーというドイツで一般的な天然素材の物に決めました。
透湿性があり、調湿性塗料を上に塗れば張替え不要、表面で静電気が起きないので埃を引き寄せないとの事。
又、実際に住んでおられるお宅訪問で、壁を漆喰にされているお宅がありました。
そこは、猫も飼われているのですが、一切臭いがしません。又、猫が壁をひっかいても傷がつかないとの事。漆喰なので白くてとてもクリーンな印象も受けました。
漆喰はお城や土蔵で使われているという位のイメージしか持っていなかったのですが、調べてみると無機材ですので不燃性や徐々に硬くなっていく事、調湿性、ホルムアルデヒド等の有害物質の吸着分解、強アルカリなのでウィルスなどに効果、表面つるつる(塗り方に依る)という様な事が言われているのを知りました。
ですが、塗り壁ですので、施工費は高くなります。
そこで、場所毎にどういう壁にするかを決めていきました。
最低必要な機能は透湿性能を持たすことですので、ビニールクロスは使いません。
ビニールは石油化学物質でもあります。
前述の山本順三さんに話を伺って、壁紙にチャフウォールというホタテ貝の殻から作ったものを塗ると、透湿性に加えて、臭いも取ってくれるとの事。汚れても簡単に自分で筆で上塗りすれば良いとの事でした。
確かに、体験館の空気は良い感じなのを実感しました。但し、触った時にはザラザラ感があり、もしも小さな子供などがこすったら擦りむいてしまうかもという気がしました。
壁紙はオガファーザーというドイツで一般的な天然素材の物に決めました。
透湿性があり、調湿性塗料を上に塗れば張替え不要、表面で静電気が起きないので埃を引き寄せないとの事。
又、実際に住んでおられるお宅訪問で、壁を漆喰にされているお宅がありました。
そこは、猫も飼われているのですが、一切臭いがしません。又、猫が壁をひっかいても傷がつかないとの事。漆喰なので白くてとてもクリーンな印象も受けました。
漆喰はお城や土蔵で使われているという位のイメージしか持っていなかったのですが、調べてみると無機材ですので不燃性や徐々に硬くなっていく事、調湿性、ホルムアルデヒド等の有害物質の吸着分解、強アルカリなのでウィルスなどに効果、表面つるつる(塗り方に依る)という様な事が言われているのを知りました。
ですが、塗り壁ですので、施工費は高くなります。
そこで、場所毎にどういう壁にするかを決めていきました。
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