少し前になりますが、テレビで2019年の小田さんのコンサートが放映されました。
録画しておいてゆっくり見ました。
コロナ禍の前という事で、大勢の観客(ファン)が入っているコンサートです。
女性が多い(中年ぐらいでしょうか、勿論おじさん達もいますが)印象です。
小田さんの歌唱の合間に、お客さんの様子の映像が沢山出てきますが、涙を流している方もかなり多くて、非常に感動的かつ盛り上がっている事が良くわかります。
テレビの絵的にもとても美しい。
演奏される曲は様々ですが、どの曲も小田さん節。突き抜ける高音。
70歳前後になられていると思いますが、ずっと昔からの良さを保っておられます。
歳をとられてもキーも下がらないとは、スゴイです。
とても楽しいコンサートでしたが、ふと 思いました。
曲の中には、オフコース時代の名曲もでてきます。
私の中では、それらの曲の原形がオフコースの音として刷り込まれているので、現在のサポートメンバーの演奏との違いがあります。
現在の演奏はそれでとても良いと思いますが、どうしてもその音を聞きながら私の心の中ではオフコース(特に小田さんの相棒だった鈴木康さんの)でのハモりや演奏が同時に鳴っています。
コンサートを見終わったあと、昔のオフコースのCDを思わず取り出して聞いてしまいました。
やはり、すばらしい。
そして、オフコースのヒット曲達は1970年代後半から80年代前半の頃だった事に気が付きました。
つまり、40年近く前の曲達。
今回 2019年のコンサートに来られている観客の方々が30~50歳代がメインだとすると、彼らはオフコースを生体験しない年代層なんだという事になります。
つまり、ソロとなった後の小田和正さんの曲(「ラブ・ストーリーは突然に」以降)が原体験の方々なんだろうなと思います。
勿論、一度 ファンになったら遡ってオフコースも聞かれているのかとは思いますが、自分とは世代が違う。
今回のコンサートも懐メロコンサートではない。
長く愛される、いつも新しいファンを生む 小田さんの凄さを再認識すると共に、とても不思議な感じでした。