銀河という言葉を聞くと、真っ先に頭に浮かぶのはアンドロメダ銀河の写真です。
小中学校時代の教科書や、学習ノートに載っていた写真もアンドロメダだったと思います。
あのレンズ状の形の美しさは、富士山の美しさに近いものがあるように思えます。
この2年、時々 国立天文台がやっている市民ボランティアのすばる望遠鏡画像からの銀河分類作業(ギャラクシークルーズ)に参加させてもらっています。
その作業で、銀河といっても一つ一つは本当に色々な境遇のものなんだという印象です。
渦巻銀河といっても、スマートなカッコイイものから、ガタガタになったり歪んだりした形のものも沢山見ました。でも、総じて若々しいエネルギーを感じます。
楕円銀河というレンズ状でない銀河も沢山あって、それらは落ち着いて、しずかなたたずまいを感じます。
この本は、そんな銀河達がどのように発生してきたのかを丁寧に教えてくれえるます。
又、アンドロメダ銀河は 本当は 渦巻型ではないという話にビックリしました。
言われてみて、改めて写真を見ると、、ナルホド!! となります。
そして、それは如何して作られたのか?? 犯人は誰だ? を解きほぐしてくれます。
天文学は、推理小説みたいだ、、、と思いました。
天空の星や銀河は、「変わらない永遠に輝いているもの」というイメージがありましたが、この本を読んで 実にダイナミックに変化を続けている世界なのだという事が良く分かりました。
アンドロメダは双眼鏡でも見えるようなので、見てみようと思います。