2016年6月19日日曜日

【バレーボール】 リベロの身体の使い方

だんだんオリンピックが近くなってきました。

火の鳥ニッポンチームが勝ち上がって行く為
には守備力をどう上げられるがポイントであ
る事は間違いありません。

今年のOQTではリベロに加えてレシーブ専用
選手も投入して、補強しようとしました。

ロンドン時は佐野選手、新鍋選手、竹下選手
というレシーブ上手な選手により守備力の基
礎がありました。

今年はその穴をどう埋められるのかが重要
です。鍋谷選手のようにレシーブが安定し
ている新しい選手も加わりましたが、やはり
キーとなるのはリベロだと思います。

色々なリベロの選手がおられますが、見て
いると、どうしても佐野選手の動きとの
違いを感じてしまいます。

それだけ、佐野選手の動きが特殊だったの
かもしれません。

特に感じるのは、外人選手に高速スパイク
をリベロの真ん前に鋭角的に撃ち込まれた
時の対応のスピードです。

床ぎりぎりの低さで腕でボールを受けない
といけないのですが、その低いポジション
になるまでの時間が、佐野選手は他の人よ
り1テンポ早かったと思います。

コンマ何秒というぐらいの差なのでしょう
が、それによってスーパーレシーブができ
ていた様に感じます。

ユーチューブで、往年の佐野選手のレシーブ
動画が沢山見れますので、久しぶりに見て
みたら、今までボンヤリ見逃していた佐野
選手の動きのポイントが分かった気がしま
した。

2つあります。

一つは、筋肉の力でかがんで姿勢を落とし
ていない事。驚いた事に、佐野選手は足を
後ろに滑らせて支えを無くし、自身の身体
を自由落下させて姿勢を下げています。

体術でいう「抜き」を、もっと極端にして
本当の自由落下速度を使っています。
だから、通常の「運動神経の良い」スポー
ツ選手の動きよりも早い動きを作る事が出
来たのです。

彼女がレシーブしたときに、カエルが車に
轢かれた様な形になっていた(例えが悪く
てすみません)事を覚えておられる方も
多いと思います。それは、垂直落下のスカ
イダイビンングの様な形でレシーブをして
いたから、そうなっていたという事なの
ですね。

普通のスパイクやサーブレシーブの時は
そんな速度はいらないので、通常の筋肉
動作で取られていますが、世界の強打者
のスパイクを、スーパーレシーブをする
時のモードでは、こういう動きを瞬時に
行っていたのでしょう。

2つ目は、1つ目とも関連もしますが、
出来る限りレシーブ後の球の動きを眼で
追うようにしている事。

回転レシーブや、身体を投げ出しす大き
な動作でのレシーブでは、どうしても
レシーブ後の球を見られなくなりがちで
す。佐野選手は、殆どの場合、レシー
ブ後も球筋を見られる形を追及して工夫
しておられたのでしょう。

他のリベロ選手に比べて、佐野選手の
取り方は地味に見えても、こういう
達人技が隠れていいたのですね。

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