2016年9月18日日曜日

【本】くららと言葉 知花くららさん

この本の書評を書くのは とても難しいな
と感じました。

読んでいて、涙が自然に出てきてしまう
所もあり、それがくららさんの行動や、
考える姿勢に対しての感動なのか、この
地球上でまだまだ起こっている悲惨な事
に対しての悲しみと怒りからなのか、く
ららさんの様な人間が存在してくれてい
るという事実に対しての喜びなのかが
混然としていて自分にも分かりません。

この本は彼女の今までの人生の中で、心
にささった55の言葉やメッセージを通し
て、彼女が何を大事に思い、どこで悩み、
どういう気持ちで行動しているのかを
素直に表してくれています。

以前の本は、ミス・ユニバースに関連し
た内面の話が多かったのですが、この
本はその後の国連WFP活動や福島との
関係を通して今感じている事、考えてい
る事。使命感などが中心になっています。

世界の危機的状態にある子ども達や女性
をなんとかしたい。自分に何が出来るの
か?という事を真剣に考えて生きている
知花くららさんという人間がよく伝わっ
てきます。

日本にいると実感がなく、「世界の遠く
の方の出来事」として聞き捨てている
貧困や古い慣習・考えによって虐げられ
ている女性・子どもがまだまだ沢山いる
という現実。

暗く、深刻に落ち込むのではなく、それ
を前向きに、自分にできる事を具体的に
行っていこうともがいているくららさん
の姿に共感と感動を感じます。

世界の貧困地域の学校を訪問し、給食
を通じて子どもを守る。貧困の実態を
日本の皆さんに伝える事により、支援
の芽を作ろうとする。
福島の子どもに思いっきり遊べる場を
提供する沖縄の島でのキャンプを沖縄
の人と福島の人をつないで実現する。
など。

ご自身の美しさも一つの道具として
使いこなしながら、目的を遠くに置い
て進めていく。

55個目はアウンサンスーチー女史の
言葉でしたが、女史は銃を突きつけら
れても全くひるまなかったとの事。
それは、遠くの目標をしっかり見つめ
て、まっすぐ生きるという事をして
いるから目の前の小事には動じない。

知花くららさんが、これからもどう
内面の成長をされていかれるのか
とても楽しみです。応援したくなり
ます。

いつか、一度でもお話しが出来たら
良いのですが。。

この本はタレントのエッセイ本や
ファッション的な本ではありません。

真っすぐ生きようと真剣に考えてい
る方には、男女年齢を問わずに
お勧めの一冊です。


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