2016年12月18日日曜日

【食料問題】国連WFPの講演会

上智大学で行われて国連WFPの講演会を
聴講に行きました。

WFPのNo.2であるRasmussonさんの話と、
パネルディスカッションでした。

WFPが取り組んで来た、現在取り組んで
いる活動の紹介がありました。その成果
もあり1990年には11億人いた飢餓人口が
2016年には8億人弱に減少してきている
との事でした。

今は、2030年に飢餓人口をゼロにすると
いう目標の下、活動をする。

国からの拠出、個人からの寄付、企業と
のコラボなどによって具体的な活動は行
われています。

実に多様な関係者(拠出国、国連、途上
国政府、企業や大学、NGO等)とのパート
ナーシップを作って実現に向けて進めて
いくとの事。

特に、2015年の国連サミットにて

「持続可能な開発目標」(Sustainable
 Development Goals:SDGs)を中核とする
「持続可能な開発のための2030アジェンダ」
が採択されました。

これは、世界が一つとなり、2030年までに

1. 貧困の撲滅
2. 飢餓撲滅、食料安全保障
3. 健康・福祉
4. 質の高い教育
5. ジェンダー平等
6. 水・衛生の持続可能な管理
7. 持続可能なエネルギーへのアクセス
8. 包摂的で持続可能な経済成長、雇用
9. 強靭なインフラ、産業化・イノベーション
10. 国内と国家間の不平等の是正
11. 持続可能な都市
12. 持続可能な消費と生産
13. 気候変動への対処
14. 海洋と海洋資源の保全・持続可能な利用
15. 陸域生態系、森林管理、砂漠化への対処、
  生物多様性
16. 平和で包摂的な社会の促進
17. 実施手段の強化と持続可能な開発のため
  のグローバル・パートナーシップの活性化

を行うという事。

WFPは2.の飢餓撲滅、食料安全保障を担います.。


お話を聞いていると、本当に真剣に現実問題
と日々直面しながら進めている熱意のある
活動だという事をヒシヒシと感じました。

この講演会は高校生・大学生の聴講者が多かった
のですが、熱い意思でゴールに向けて活動した
いという想いを持った子も多かったのではない
でしょうか。


パネルディスカッションの質疑の中で、WFPの
アフリカ担当の方が、「アフリカに関する報道は
ネガティブ面ばかり多い(大衆受けするから)。
しかし、アフリカはこの20年でどんどん良く変
わってきている面も多い。ぜひポジティブな面
も知ってほしい。」と強く訴えられていたのが
印象的でした。


あと、国連WFP日本大使の知花くららさんも
聞きにこられていて、最初に突然振られてスピーチ
をされました。
ご自身がWFP活動に関わった経緯や、その中で感
じている事、若い学生へのメッセージなど非常に
クリアかつ丁寧なお話をされました。
とても聡明で、かつ目が覚める様な美人。会場に
花が咲いた様でした。

知花さんが、色々な所で食料問題についての声
を上げてくれている事が、日本の様々な企業が
WFP活動に賛同してくれるきっかけにもなって
いるとのこと(現在500の日本企業とWFP日本は
コンタクト持てるようになった)。重要な
役割を果たされています。


短時間の講演会でしたが、色々 知恵を絞り
ながら世界を変えようと頑張っている現場が
実際にここに在ると感じられました。

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