私の住んでいるマンションでは、11月の声を聞くと、管理組合や自治会の役員の人達が毎年エントランス前の植物に、LEDランプのチェーンを付けて、夜は一晩中点灯。
クリスマスイルミネーションを行う。
駅前にもクリスマスイルミネーションが色々と設置されて、それはキレイ?な光景が始まる。
クリスマス前には戸建ての庭でも、そういうイルミネーションを付ける人がいくつも見られる。
昔は、自宅や、モミの木に豆電球をつけてクリスマスを祝うというのはあったが、LEDになってから、屋外の色々な所で、数ヶ月もLEDイルミネーションをそこここで見かける様になった。
私はそれを見ると、人間の驕り、人間による自然破壊に見えてしかたがない。
LEDを付けられた植物は、本来の太陽による生体リズムを絶対に壊される。光合成機能などはどうなってしまっているのか?
植物でも、暗い時間は睡眠のような休息の時間になっていたはず。それを、夜中LEDの光と熱にあてられて、不眠症ややけどになっているのではないだろうか?
「光害」という言葉がある。
もう20年ぐらいも前の事だが、新幹線に乗って大阪から東京に帰って来る時に、浜松の手前で、線路脇にメチャクチャ明るいショッピングセンターが見えた。
新幹線の中でビールを飲んですっかり良い気分になって、ぼんやり外を見ていた私は、その光(当時は蛍光灯だったのかもしれない)を見て、意識がハッとした事を鮮明に覚えている。
そして、この光は絶対に宇宙からも見えるなと確信した。
はっきり言って光のムダ使い。電力のムダ使い。
ぼんやり寝ようとしていた生物を起こしてしまう環境破壊。
それ以降、東海道新幹線を乗る都度、そのショッピングモールがどうなっているのかを観察する様になった。
今は、当時からかなり落とした輝度で照明している。それでも、人工衛星からは見えるのだろうとは思う。
人間にもサーカディアンリズムという物があるが、植物や虫にもそういう光による天然のリズムが絶対にあるハズ。
それらを、どんどん壊していくクリスマスイルミネーションや、不用意な街路灯など止めるべき時期に来ていると思う。
又は、もう少し進化させて、植物には影響を与えない波長でとか、人が近づいて来た時だけ点灯する等の方策を入れるべき。
「キレイ、キレイ」と幼稚に喜ぶのでは無く、自然と調和する道を検討すべき時代になってきている。
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