2015年6月21日日曜日

【本】平和ってなんだろう「軍隊をすてた国」コスタリカから考える 足立力也 岩波ジュニア新書

日本は憲法で軍隊の保持を禁止されているにもかかわらず、自衛隊が存在していますが、コスタリ

カには本当に本当に軍隊にあたる物がない。日本よりも進んだ平和を志向する国。

南米のパナマ運河の側の小さな国。

ジュラシックパークの舞台とされた所 という方が分かり易いかもしれません。



周辺はキナ臭く、政情不安な国が多い中、自ら「積極的永世非武装中立宣言」を行った国。



この本の著者は、コスタリカの平和の仕組みと説明するのではなく、どういう考えや気持ちでこうい

う行動になっているのか? 又、日本の「平和論」とどう違うのかを語ろうとしてくれています。



私もこのブログで平和憲法を守ろうという書き込みをしてきましたが、観念的にではなく、具現化す

るにはどうしたら良いのかは漠然としていました。


ところがこの本を読んで、発展途上国の小国が知恵を絞って行っている事、目指している内容を知

り、今までは自分はなんと貧弱な発想しか出来ていなかったのかとショックを受けました。


中高校生向けの本ですが、ぜひ 安保法制反対と思っておられる方は一度読んでみられると得る

ところが多いと思います。  お薦めの1冊です。 多分、お近くの図書館にもあると思います



以下、読んで 私の中に響いた所をいくつか書いてみます。 詳しくは本書をお読みください。


・公園で一般のおじいさんと四方山話をしていた時の話。

 おじいさんは、米国の民主主義を「不完全だ」と評価した。なぜ?と聞くと、彼はこう答えた。「彼ら

の大統領を見てごらん。常に大勢の武装した警備員をぞろぞろ連れて歩いているだろう?コスタリ

カの大統領なんか、早朝にそこらへんの公園を一人でジョギングしていたり休日には家族だけでビ

ーチに行ったりするんだよ。それがその違いさ」。彼はこうも付け加えた。「民主主義と軍隊は相い

れないものだ、もし軍隊があるなら、そこには真の民主主義はない」 こういった考え方は私たち

(日本人)にはあまり馴染みのないものであり、まずここから解析しなければ、「軍隊をすてた国」の

本当の姿は理解できない。彼らの思考回路がどうなっているのか、コスタリカの人たちが考える

「平和」とは、どのようなものなのか。それが、本書を通じての問いである。



・コスタリカ略史

小国が米国の圧力と、近隣諸国との圧力の板挟みになって、考え出したのが、「積極的永世非武

装中立宣言」という考え方と行動スタイル。


単に非武装なだけでなく、「積極的中立」というのは、誰かと誰かが争っていた場合にはどちらの味

方もしないが、仲介者としては積極的に介入するという意味とのこと。


非常に理想の高い宣言なので、世界の諸外国も(建前であっても)受け入れられる要素となり、こ

の宣言は国際社会から支持・賛同を得る事となった。これにより、米国からの介入を防ぎ、ニカラグ

アも納得させた。


軍隊を持たない事を決めた後も、2回の侵略行為があったが、外交で国際社会からの圧力をかけ

させて止めさせる事ができた。又、宣言後、中米特命大使というポストに、軍隊は廃止の意思を宣

言した政治家の妻であるオルセンさんを任命して、ニカラグアだけでなく、グアテマラ、エルサルバ

ドルの中米3か国の内戦を終わらせるべく、仲介に乗り出した。

オルセンは、中米各国のファーストレディをコスタリカに招いて会議し、女性として、母としての立場

を問うた。それに押される形で、彼女たちの夫である紛争当事者たちは交渉の席に着き、中米和

平交渉は1987年に妥結することになる。この功績で、同年、アリアス(大統領)はノーベル平和賞を

受賞した。


「積極的永世非武装中立宣言」でコスタリカが危機を乗り切れたのは、非武装であった事が大き

い。特に紛争の仲介にあたっては、非武装である事で得られる信頼感は絶大である。



日本で「平和」というのは、戦争の無い状態という意識が多いと思われる(私もそう)だが、コスタリ

カの人の言う「平和」は、もっと肯定的に軍事だけでなく、民主主義、人権、環境など含めた広い意

味の平和を意味する。


それを推進するしくみとして、


・「幸福な民主主義的祭典」としての選挙 を子供達も含めて明るく(お祭り的に?)行う。

・模擬選挙・学内選挙をおこなって、子供達にも投票の意味、政治参加の意味を体得できるように

する。

・民主的選挙のしくみを、「平和の輸出」として他国に教えていく選挙外交

・子供や学生でも憲法違反と思ったら提訴できる憲法小法廷を設置

・人権外交 国連に人権高等弁務官ポストの設置を提案。核兵器禁止条約の提案を国連に提出。

死刑の廃止。米州人権裁判所をコスタリカに誘致。 こういう事を通して世界をリードする「人権貢

献国」のイメージを作り上げた。

・「平和外交」の一つとして国連平和大学を誘致。これがある事で、コスタリカ領土への攻撃を物理

的に困難にする狙いもある。

・米国のテロとの戦いも賛成しない事を決めた。

・森を大事にする。観光と環境の両立。「ほどほどが良い」という考え方。


などを展開しているとのこと。



平和を推進する国という事を国際社会に積極的にアピールし、イメージを作り上げる事によりコス

タリカを攻撃対象にしずらくする戦略をどんどん進めている。そして、それが人類にも良い事という

考え方を国民に子供の頃から教え込む。


そういう一歩踏み込んだ考え方と行動は、なるほどなあ と思わされました。

日本はコスタリカよりも経済的にも影響力も大きい国ですので、日本の憲法9条の価値をもっともっ

と高めて外交上も経済上も好循環に回せるように出来るのではとの希望の光を見た気がします。



安倍首相のやろうとしている事と真反対です。

もっと、平和を目指した したたかなやり方があるはずですね。

折角の9条を活かさないのは、知恵を絞っていないから。 常識的な考え方しかできないから。。。


米国や中国とも、もっと日本独自の色々な関係を作り出せるはずです。






2015年6月14日日曜日

【自ら人体実験】耳鳴り対策1 その後

3月に受験した時には、左耳で聞こうとして全く聞き取れず、自分の左右の耳での聴力の差を初め

て知りました。


左耳に手を当てて聞こうとしても、ぼんやりとくぐもった声で何か言っているとしか分からなかったの

で、本当に驚きました。



TOEICの受験は家の会社では3年に1度で良いのですが、リベンジという気持ちで5月に再度受験

してみました。

今度は、スピーカの近くに席どり、右耳に手を当ててしっかり聞きました。

するとリスニングスコア50点アップ。ハッキリ聞き取れました。



ちなみに、リーディングは時間が全く足らなくて、セクション5,6で30問全く問題を読まずにマークを

付けざるを得ませんでした。速読スピードが足りないのと、後半 低血糖になって思考力が落ちた

事を感じていました。(リーディングセクションは確実に点の取れるセクション7から取り掛かる事に

しているのです。)問題を読んで解いた部分の正解率は80%以上にはなっているので、速読力と体

力をもう少し上げれば800点越えも出来る事が分かりました。



やはり、TOEICは体調コンディションを整える事と、スピード対応がポイントですね。



耳鳴りの方は相変わらずで、指モミしてもそれほど改善していません。

上手に付き合っていくしかないのかと思うこのごろです。。

2015年5月31日日曜日

【本】目年齢を若返らせる、視力がよくなる100のコツ 主婦の友社編

近眼に加えて老眼が入ってきて、視力については、年々不便さが増していると感じています。



メガネ人生を40年近く過ごしてきましたが、これは仕方がないことか、、、と諦め的に思っていまし

た。しかし、この本を読んで、腹筋や体力と同じで、目も鍛えれば力を取り戻せるという気になって

きました。


色々なメソッドが書かれていますので、少なくとも数か月は試してみて、その効果を見て行きたいと

思います。



近眼、老眼、白内障、緑内障など 気にっている方にお勧めの一冊です。

【本】なぜ独裁はなくならないのか  千野境子 国土社

「古今東西、世界は多くの独裁者を生んできました。
いったいなぜ独裁や独裁者はあとをたたないのでしょうか。
人々が独裁をもとめるからか。あるは、人々が民主主義を
もとめないからでしょうか。

チュニジアの「ジャスミン革命」に始まる「アラブの春」、
東欧の1党独裁、ヒトラーの歴史的現象を追い、カストロ、
ノリエガ、イメルダ夫人など、著者インタビューによる独
裁的指導者の実像と今をさぐる。」という表紙要約のつい
た本です

中高生を念頭に書かれていますので、非常に平易で読みや
すいけれど、内容の濃い本です。



日本の現政権は、安倍首相が出版した「美しい国 日本」
等で書かれた、国民の声は声として置い

ておいて、自分の信じる事を違法にならなければ強引に
でも行う。という姿勢をますます強めてい

ると感じます。 ここらで、独裁のパターンについて知
っておく必要性を感じてこの本を読みました。


本に書かれた内容を紹介するというより、そこからの感
想を書いてみます。

イメージ的には独裁はクーデターの様な軍事力をもって
圧政してのし上がる物という気がします

が、ヒトラーのナチ政権も、選挙で選ばれた表面上は民
主的手続きによる合法な政権です。但し、一度選ばれる
と、各種の見せ球による誘導、圧迫、規制、実質的脅し
を使って思う方向に推進していくという手法。

  日本は似てきていませんか? 


「開発独裁」という言葉がある。経済発展の為には政治
的な安定が必要だとして、国民の政治参加

を制限し、民主主義よりも独裁的な強権政治を優先し、
経済開発政策を進める政治体制の事。反共産主義をかか
げるが、それに対抗する自由主義は不完全で、国内では
とくに言論や表現、集会の自由などが禁止、制限される
のも特徴です。
スハルトやミャンマーの軍事政権などが有名です。

こちらも秘密保護法や各種マスコミへのプレッシャーな
ど含めて、最近の日本で動きと重なる様に感じます。


著者の最後のまとめは、

「戦争や独裁はときに華々しく、カッコよく見えるかも
しれない。しかし、戦争や独裁を回避するためには日頃
の営み、取組が大事である。政治的にはそれは民主主義
しかない。だからこそ、民主主義という政治の仕組み、
制度を健全に機能させる努力が国民にも課せられるので
す。自分はカンケイナイ、ではないのです。」

とのこと。

現政権の動きをみていると、いくら民衆の声を上げても
聴く耳を持つつもりは無い。ということがハッキリして
いると思いますので、選挙でその意思を示す事が国民に
出来る唯一の手段だと思います。


ムードに流される投票は決してしないのが、民主主義の
制度を健全に機能させる国民の努力という事ですね。


【本】腸内革命(腸は、第二の脳である) 藤田紘一郎 海竜社

以前 寄生虫でアレルギー防止という事の研究で有名になった先生の本です。


この本は寄生虫について書いてあるのではなく、腸内状況がどう心身に影響するか、それはどうや

れば整えられるのかを分かり易く書かれています。


脳内で「幸せを感じさせる物質」として、ドーパミンやセロトニンという神経伝達物質の名前を聴いた

事のある方は多いと思います。通常それらば、脳内で作らるという様な理解がされていると思いま

すが、それらの作っている「工場」は実は腸内にあるのです。



例えば、セロトニンは食物の中に含まれるトリプトファンというたんぱく質から合成されますが、食物

でそれを摂っても、たくさんの腸内細菌がいないと、セロトニンが脳内に増えない事が、最近の研

究で明らかになっているとのこと。



”ドーパミンは「幸せを記憶する物質」。ドーパミンの具体的な働きについて、興味深い実験結果が

明らかになっています。それはアメリカ・フロリダ州立大学のB・アラゴナ博士が草原ハタネズミを使

った実験です。ハタネズミは一度、交尾をした相手とずっと関係を続ける事で知られています。ネズ

ミに限らず哺乳類ではめずらしい「一夫一婦制」です。実験では、一度交尾したオズの脳液からド

ーパミンを取り出し、もっと若いオスのハタネズミにそれを移植しました。すると、そのネズミは同世

代の若いメスのネズミには目もくれず、ドーパミンの”宿主”の相手だったメスを追いかけ続けたの

です。何と言う一途さ、愛情の深さでしょうか。この実験は「ドーパミンは幸せを記憶する物質」とい

う事を実証することになりました。”


一方、セトロニンは逆境の中で役立つ「幸せ物質」。人は誰でも不遇なときや、不運なときがありま

す。どこからどう見ても健康そうで、体力がある人が病気になることもめずらしくありません。こん

な”逆境”の時に、気持ちを奮い立たせ、やる気を起こしてくれるのがセロトニンなのです。いわば

不幸を蹴散らしてくれる「元気の素」ともいえるのですから、これほど貴重な「幸せ物質」はありませ

ん。ただし、セロトニンには弱点が2つあります。一つは時間の経過と共に量が減少すること。もう

ひとつがセロトニンの生産量はストレスに弱いとのこと。セロトニンが不足すると、睡眠障害やうつ

病に代表される心の病気に進んでしまいます。



日本は先進国の中でも自殺率が際立って高いのですが、最近の日本人の腸内細菌の減少によっ

てセロトニンが脳内に増えていないことが、自殺数高止まりの大きな原因だと思えます。



セロトニンは食物に含まれるトリプトファンという必須アミノ酸から摂らない限り、体内では合成する

ことができません。又、ドーパミンも同様に必須アミノ酸のフェニルアラニンがないと合成できない

のです。たとえ、必須アミノ酸を多く含んだ肉類を沢山食べても、腸内細菌がいない状態ではセロト

ニンやドーパミンが増えない事が研究で分かっています。トリプトファンやフェニルアラニンなどから

セロトニンやドーパミンを合成するには、ビタミンM(葉酸)、ビタミンB6などが必要です。これらの

ビタミンは腸内細菌が作っているのです。そればかりか、腸内で合成されたセロトニンやドーパミン

の前駆体は腸内細菌がいないと脳に送れないのです。


さまざまな腸内細菌が、その種類と数を増やす事により、セロトニンやドーパミンという「幸せ物質」

が増え、うつ病や自殺などとは無縁の幸せな人生が可能になるのです。幸せは脳がもたらしてくれ

るのではありません。実は、腸が幸せを作っていたのです。



「幸せ物質」の事ばかり書いてきましたが、腸内細菌の働きは

①病原菌を排除する。
②消化を助ける。
③ビタミンを合成する。
④「幸せ物質」の前駆体(セロトニン・ドーパミン)を脳に送る。
⑤免疫力をつける。

という重要な事を行っています。


腸内バランスを良くするには。

・食物繊維を含んだ食材を摂る。特に植物性食品(大豆、季節の野菜、海藻類など)を活かした伝

統的日本食が良い。食品添加物が多く入った加工食品は腸内細菌の発育や増加に悪影響を及ぼ

す。(便の量が多ければ、腸内細菌が元気な証拠。戦前、戦中世代の人は、現代の人の2~3倍

の量の便をしていました。)


・体を温めれば温めるほど腸内細菌も増える

子供の低体温が問題になりつつあるが、それを生んでいるのは、「不規則な生活」「冷暖房の効か

せすぎ」「食事事情」の3つ。


・過剰な”清潔志向”がアレルギーを招く

日本人は世界でも類をみないほどアレルギー体質になっている。長男長女にアレルギーが多い。

近年、ますます清潔志向が高まり、その”副産物”として、かつては体の中に棲んでいた寄生虫や

細菌を駆逐してしまったのです。困惑したのは免疫細胞です。本来、攻撃すべき相手がいなくなっ

てしまったのですから、毎日が「不戦勝」のようなものです。しかし、これは免疫細胞のあるべき姿

ではありませんから、微妙がな狂いが生じ始めます。こうして、これまでは相手にしなかった花粉や

ホコリを相手に闘うようになり、その結果としてアレルギー反応が起きてしまったのです。



その他、もっと詳しく腸内が元気にする方法や考え方がこの本には書かれています。日本人にこ

の近年何がおこってきつつあるのか、、こういう切り口で読んでも面白い1冊です。

2015年5月23日土曜日

【自然】雑草の地中ネットワーク

春になって、庭の雑草抜きが必要になってきました。

雑草抜きをしていて、毎年 思う事があります。


家の庭にはドクダミが沢山出てくるのですが、ドクダミは蔓や地中の根をどんどん伸ばして庭の外

の空き地からどんどん侵入してきます。


むしり取ると臭い匂いの液が出て、非常に不快です。


毎年の雑草との戦いは、我が家ではほぼドクダミとの戦いになります。


ドクダミ抜きをしている中で、地中の雑草のネットワークの凄さを毎年感じます。

地中 数センチから数十センチまでの深度に途方もない量の根っこのネットワークが張り巡らされ

ています。


出来るだけシャベルなども使って、根っこから掘り出そうとしますが、数週間するとすっかり元に戻

ってしまっているようです。


植物の生命力はスゴイと感心もするのですが、それ以上にこのネットワーク(根ットワーク?)はき

っと人間界のインターネットの様な情報通信のネットワークにもなっているのだろうなと感じます。


インターネットや図書館での書名などを検索しても、植物の根ットワークを信号や情報処理機能と

して書かれた物は無い様です。学術的にもあまり研究されていないのかもしれませんが。私のイメ

ージでは、植物の頭脳にあたるのは根っこにあり、しかもそれが根ットワーク化する事で、非常に

多数のセンサーや輸送系(水分や栄養など)をも包含した巨大な集合知システムになっているので

はと思います。



ドクダミの一部を人間が摘み取っても、ネットワーク全体で、摘み取られて傷を負った部位に対して

支援を行うのと同時に、別の根から枝を出す様に指令していく。。という様になっているのではない

かと想像します。



もしかしたら、端っこのドクダミが摘み取られたら、いやな匂いのする液を急遽増産する様にネット

ワーク全体に指令が行っているかもしれません。


人間が、何かあった時にアドレナリンを出して身体全体を臨戦状態に持っていくように。。



毎年、草むしりをしながら、この根が情報ネットワークならば何か信号を流す事で、全ての根や植

物体を一気に破滅させる事ができるのではないか? という想像をします。



いつか、一度 じっくり研究してみたいですね。

2015年5月5日火曜日

【バレーボール】佐野優子選手、井上香織選手

佐野選手と井上選手の引退の発表がありました。


ご苦労さま、 ありがとう と心から言いたいと思います。


2010年の世界バレー 銅メダル。 そして2012年のオリンピック 銅メダル。

あれだけ苦しみながら、戦ってメダルを勝ち取った12人のメンバー。

誰が欠けても出来なかったのではと思います。



井上選手のネット越しに相手を睨みつける、あの真剣な眼差しを忘れません。

誰が呼んだのか「ブロック番長」という渾名の通り、すごい気魄を見せてくれました。


山口舞選手との、見事なコンビネーション攻撃も鮮やかに思い出せます。最高のペアだっ

たのではないでしょうか。 あのコンビネーションをもう一度見たかった。



ちなみに、初めて生観戦で井上選手を見た時は、なんてスタイルの良い人なんだろうと驚きまし

た。今まで見た日本人の中で一番スタイルが良い。というのが私の第1印象。

テレビで見ていた「ブロック番長」という印象とのギャップに驚きました。



怪我で随分苦しまれまたはずですが、何時も一生懸命プレイをされているのが伝わってきました。




佐野選手は、言わずと知れた 世界で恐れられているトップリベロ。


その次元の違う動きと速さ、緻密なポジショニングに、いつも魅了され続けてきました。

その道を究めた達人の動きです。


今後、コートで佐野選手の動きが見れないとなると、本当に悲しい。

バレー観戦の大きな楽しみが一つ消えてしまう気持ちです。



全日本のバレーは高いレシーブ力が最大の武器でした。佐野選手がこの数年ずっとそれを支えて

きたと言っても過言ではないと思います。


「欧州チームでリベロをするよりも、全日本でのリベロは守らなければならない範囲が広くて本当に

大変。」というのが数年前の佐野選手の言葉にありました。


本当にありがとうございました。と言いたいです。



試合でレシーブミスを佐野選手がしたとしても、「佐野選手ですら取れなかったのだから、相手がと

ても良い攻撃だったのだな。」と素直に思えます。こんな選手はあまりいません。



戦友の荒木選手に続いて、竹下さんも妊娠されています。

佐野選手も普通の女性として生活のの希望があるのではと推測します。バレーファンとしては悲し

いですが、佐野優子さんのファンとしては、より幸せになられる事を祈ります。



一方で、もしも可能ならば、全日本のコーチとしてその世界レベルの達人技を後輩に伝えていって

くれればと願います。