2017年1月5日木曜日

【世相?】今年は小さなビックリが沢山起きそう

この年末年始の1週間程の間に、幾つも小さな
私にとってのビックリニュースがありました。


ネット上の囲碁サイトに、次々と非常に強い謎の
棋士が登場。特に年始のMasterは、日・韓・中=世界
のNo.1プロ棋士を連覇。人間よりウンと強い事を
実証しました。
それが、AlphaGOの進化版だった事が本日発表。
囲碁棋士達は、強い相手が面白い。意気消沈という
よりも、色々と戦いたいという反応。


突然、Fordがメキシコ工場設立計画を白紙に戻して
米国工場で生産する事を発表。(これはトランプ
新大統領がらみである事は明確ですが)


本日、「いきものがかり」が10年目で突然グループ
活動を停止して、放牧に入る宣言。


年末年始から、訳のわからないアレルギー症状で
喉や鼻をやられる大人が続出(私も妻も)。
アレルゲンが何なのか不明。


年末にバレーの木村沙織選手が入籍していた
事を発表。(これは、公然の秘密でしたので、
ビックリというよりは、オメデトウ。)

などなど。


毎日 何かが起こる感じです。
本当に色々な事が起こる1年になりそうな
予感がします。1年後、世界は一体どうな
っているのだろうか??

2017年1月2日月曜日

【本】レンズマン シリーズ E.E.スミス(小西さん訳) 創元SF文庫

中学の時に読んで、大好きになって、
何度も読みました。

本当に、スケールが大きくて、銀河系を
超えるだけでなく、多次元宇宙も超えて
いく。しかも、物理科学を超える心の力
での戦い。何百万年もの時間にも跨る。

第2次大戦の前から終戦後にまたがって
書かれたスペースオペラの傑作です。


最近、図書館で借りて読み直しました。

今 読んでも全く古さを感じず(勿論
機械装置の描写などは古いですが)、
魅了されて4冊を一気に読んでしまい
ました。


子供の時には気が付きませんでしたが、
これを書いたEEスミスは、当時の世界
大戦の状況も反映して、銀河パトロール
隊に敵対するボスコーンは、当時のドイツ
日本 イタリアをイメージして書かれる
いるのでしょう。

痛快なストーリーですが、敵を殺す事
に何の躊躇もなく、敵の惑星(民間人
も住んでいるでしょう)を丸ごと破壊
する事も、当たり前の破壊として書か
れています。

当時のアメリカ人の考え方が垣間見え
る様な気がしますし、これを読んで
多くのアメリカの若者が、これこそ
正義だと考える様になって行ったの
ではと想像できます。


娯楽文学ですが、そういう時代背景
も含めて考えると、別の面の発見が
ありました。

尚、レンズマンシリーズは別の方の
翻訳で復刻版も出ていますが、私に
はどうしても小西さんの訳と眞鍋さ
んの挿絵でないと感じがでません。

刷り込まれているのですね。


痛快で面白いSFをとにかく読みた
い方に、絶対のお勧めです。

ちなみに、第1巻の題名は「銀河
パトロール隊」です。





【年賀状】ちょっと考える

今年も年賀状を出してしまいました。
しかも、大晦日にヤッツケでプリンタ印刷して。


毎年 自己嫌悪を感じます。


勿論、手書きで丹精込めて書かれた賀状を頂く
ととても嬉しいしのですが、それに応えられる
賀状をお送り出来ていないと感じます。

プリントの後に、せめて1行でも手書きをしよ
うと試みるのですが、文章の感性がなく、
ロクデモない事しか書けずに投函してしまう
事になってしまいます。


頂く賀状も、自分やご家族の近況を沢山書か
れたプリント式の物が多く、私と同様に、賀状
が「お手紙・通信」ではなく、一方通行の
「お知らせ・放送」になってしまっています。

さすがに、以前の様に子供の写真ばかりが
載っている物は殆ど無くなりましたが、
「我が家の幸せをお伝えします」とい
うスタイルが多い様に思えます。


又は、個人の心情や思いをビッシリ書いて
訴えようとする物もあります。

FaceBookも同じですが、一方的に自分の
幸せをアピールする個人メディアになって
来ているのでしょうか。


「今年こそ会いたいね」とか「飲もうぜ」
と書いても、結局 1年何もしない事が
多く、それを分かっていながら今年も書い
てしまうのが虚しい。


貴方とは今後殆ど関係しないけど、貴方の
事は覚えていますよ、、と伝えあうツール
に成り下げてしまったのでしょうか。

毎年 年末が近づくと「メールで十分なの
ではないか?」という想いが大きくなりま
すが、新しい事を考えるのは面倒だし、
今回までは賀状を出しておくか、、、という
悪循環になっている気がします。

今の若い層はメールだけで十分だと割り切
っている様です。


私の子供の頃は、イモ判など作ってクラス
メート同士で出し合って、お年玉番号が当
たった、ハズレたと大騒ぎしながら楽しん
だ記憶があります。

いつまでも、そういう記憶に縛られている
という事でしょうか。

こういう悩みを抱えている中高年は多い
のではないでしょうか?


ここに、何かビジネスチャンスがある気も
しますね。

2016年12月25日日曜日

【うねり】先進国のナショナリズム傾向

新聞に、トランプ次期大統領がロシアに対抗
して核軍拡をするという発言をしたとの報道
がありました。

最近の先進国の政治では、スコットランドの
独立可否投票に続いて英国自身のEU離脱
への政権交代。米国のトランプ氏の当選。
欧州での移民排斥の動き、中国の領土拡大
侵攻、ロシアによるウクライナ分断。
日本の集団的自衛権のなし崩し解禁など。

直接の原因は色々異なりますが、方向として
はナショナリズムに流れてきていると思い
ます。

EU離脱もトランプ現象も、もしかしたら
個々の投票者は、全体の流れは従来のまま
だろうから、私だけはチョット反対側に投
票してみるか、、的な感覚で投票してみた
ら思いもかけずにそれが過半数になってい
たという事なのかもしれません。


でも、多くの先進国の国民の心に、従来の
延長ではあまり幸せではないという気持ち
が強くなっているのは確かなのではないで
しょうか?


私の理解では、人間はいつも相対的な関係
で幸せ・不幸せを考えがちです。
30年前に比べたら、日本国民の生活水準は
大きく向上していて、もし当時の人が見たら
桃源郷に見えるのではないかと思います。

でも、そこで暮らす人間は不幸せ、不公平
感が募る。「もっと、もっと」「右肩上がり」
が素晴らしい事という思想が流布されて、
社会のしくみもそうなってきています。


大きな要因は、戦争を実体験した人が殆ど
いなくなって来ているという事によるの
ではないでしょうか。

戦争という、人間として最も不幸な状況
をベースに相対的に感じている人の目指
すべきと考える世界と、実体験がなく、
それを学ぼうとしない人の目指す世界は
別物になっていくのでしょう。

第2次大戦の終戦の年に生まれた人でも
すでに72歳。

大戦で苦しみながら暮らした当時成人の
人は90歳台以上になってしまっています。
その人から話を聞いて育った子供世代も
現役から引退し始めています。


この5年で先進国の世論が変わってきて
いる流れは、こう考えると合点がいきます。

きっと、現在のシリアやアフリカ、ベトナム
など、実体験としての戦争経験者が多い
国は又違った世論なのではないでしょうか。


人間が何度も戦争を繰り返すのは、こう
いうサイクルによるのでしょう。

断ち切る術が何か無いのでしょうか?
人類の知恵が試されいる気がします。

2016年12月18日日曜日

【食料問題】国連WFPの講演会

上智大学で行われて国連WFPの講演会を
聴講に行きました。

WFPのNo.2であるRasmussonさんの話と、
パネルディスカッションでした。

WFPが取り組んで来た、現在取り組んで
いる活動の紹介がありました。その成果
もあり1990年には11億人いた飢餓人口が
2016年には8億人弱に減少してきている
との事でした。

今は、2030年に飢餓人口をゼロにすると
いう目標の下、活動をする。

国からの拠出、個人からの寄付、企業と
のコラボなどによって具体的な活動は行
われています。

実に多様な関係者(拠出国、国連、途上
国政府、企業や大学、NGO等)とのパート
ナーシップを作って実現に向けて進めて
いくとの事。

特に、2015年の国連サミットにて

「持続可能な開発目標」(Sustainable
 Development Goals:SDGs)を中核とする
「持続可能な開発のための2030アジェンダ」
が採択されました。

これは、世界が一つとなり、2030年までに

1. 貧困の撲滅
2. 飢餓撲滅、食料安全保障
3. 健康・福祉
4. 質の高い教育
5. ジェンダー平等
6. 水・衛生の持続可能な管理
7. 持続可能なエネルギーへのアクセス
8. 包摂的で持続可能な経済成長、雇用
9. 強靭なインフラ、産業化・イノベーション
10. 国内と国家間の不平等の是正
11. 持続可能な都市
12. 持続可能な消費と生産
13. 気候変動への対処
14. 海洋と海洋資源の保全・持続可能な利用
15. 陸域生態系、森林管理、砂漠化への対処、
  生物多様性
16. 平和で包摂的な社会の促進
17. 実施手段の強化と持続可能な開発のため
  のグローバル・パートナーシップの活性化

を行うという事。

WFPは2.の飢餓撲滅、食料安全保障を担います.。


お話を聞いていると、本当に真剣に現実問題
と日々直面しながら進めている熱意のある
活動だという事をヒシヒシと感じました。

この講演会は高校生・大学生の聴講者が多かった
のですが、熱い意思でゴールに向けて活動した
いという想いを持った子も多かったのではない
でしょうか。


パネルディスカッションの質疑の中で、WFPの
アフリカ担当の方が、「アフリカに関する報道は
ネガティブ面ばかり多い(大衆受けするから)。
しかし、アフリカはこの20年でどんどん良く変
わってきている面も多い。ぜひポジティブな面
も知ってほしい。」と強く訴えられていたのが
印象的でした。


あと、国連WFP日本大使の知花くららさんも
聞きにこられていて、最初に突然振られてスピーチ
をされました。
ご自身がWFP活動に関わった経緯や、その中で感
じている事、若い学生へのメッセージなど非常に
クリアかつ丁寧なお話をされました。
とても聡明で、かつ目が覚める様な美人。会場に
花が咲いた様でした。

知花さんが、色々な所で食料問題についての声
を上げてくれている事が、日本の様々な企業が
WFP活動に賛同してくれるきっかけにもなって
いるとのこと(現在500の日本企業とWFP日本は
コンタクト持てるようになった)。重要な
役割を果たされています。


短時間の講演会でしたが、色々 知恵を絞り
ながら世界を変えようと頑張っている現場が
実際にここに在ると感じられました。

【バレーボール】丸山亜季選手

久しぶりにVリーグの生観戦をしてきました。

東レ、NEC、トヨタ車体、岡山シーガルズ
の皆さんの試合を堪能できました。

木村沙織選手、迫田選手、近江選手、
島村選手、山口選手などなどTVでお馴染み
の皆さんを見られたのは勿論良かったので
すが、最も驚いて かつ嬉しかったのは
丸山選手のプレーでした。

本当に久しぶりにリベロのスーパーレシーブ
を見る事ができた気がしました。
しかも、一つのセットなかで3回も。

往年の佐野選手を見ている様な印象です。
無駄なく、素早く、的確な位置取り。

次のセットからは、相手チームが丸山選手
を外して打ってくる事を徹底した為に
試合自体は厳しいものになりましたが、
佐野選手の時の様に、相手にプレッシャー
を与えられるリベロなんだと感じました。

リオには行きませんでしたが、これからの
ご活躍が実に楽しみです。

【本】(2)世界の農業と食料問題のすべてがわかる本 八木宏典監修 ナツメ社

<世界の食料問題>
世界70億人の人口の内、飢餓で苦しんでいる
のは9億人。一方、太りすぎは14億人いる。

食料の偏在化が起こっている。

但し、例えば米国では「貧困」と「肥満」
は同義語になりつつある。
貧困だと高カロリー、低栄養の安いジャンク
フードばかり食べて、栄養不良の肥満が
蔓延っている。米国企業の進出による肥満
を生むフードシステムが世界に広がって
いく。

又、世界で飢えにあえぐ9億人の内、7~8割
が食料を生産しているはずの農業生産者だ
という。多数の小規模農家が、少数の食品
流通企業(ウォルマートやテスコの様な多
国籍スーパーなど)に実質支配されている。

又、「緑の革命」の様に増収を目指す動き
の中で、化学肥料を多用する事により、虫
や雑草も増えて、除草剤など農薬を多用し
しなくてはならない事になってきている。
遺伝子操作も同様。

この様に、食料にまつわる問題は非常に
複雑かつ多岐に及ぶ。

<食と農の問題に対する取り組み>
人間の生命維持に欠かすことができない
食料を、必要な時に安定的に入手できる
権利を「食料安全保障」という。

*国連機関の取り組み
WFP 国連世界食糧計画
飢餓問題を根本から解決する事を目的
とし、「緊急食糧支援(災害等が発生し
たら世界どこでも48時間以内に食料を届
ける)」「復興支援・自立支援」を行う。

場合によっては、飛行機で食料を落下さ
せる事もあるし、ゾウを使って運搬する
事もあるというのは有名な話。
国連で最もアクティブな組織と言える。

開発支援では、空腹状態で学校へ通う
世界のすべての子どもへの給食の配給
を目指した学校給食プログラムを行っ
ている。

日本のODAの考え方とWFPの考え方は
近く、日本とWFPは戦略的パートナー
の関係にある。

FAO 国連食糧農業機関
こちらは、助言者の立場で各国に中立
的な討議の場(世界食糧サミットなど)
を提供したりする。

*さまざまな取り組み
フェアトレード
開発途上国の農産物や雑貨などを、
適正な価格で継続的に輸入・消費
する取り組みの事。経済的・社会的
に弱い立場の途上国の人々を搾取す
る事なく、貧困解消や経済的自立を
促し、経済格差を解消する事を目指す。

フードバンク
賞味期限は十分にあるにもかかわら
ず、パッケージ不良や形状が規格外
であるなどの理由で、品質には問題
がないのに売り物にならなかった食
品を企業から提供してもらい、食べ物
に困っている人々に配布するシステム。

スローフード
ファストフード等の席捲に危惧して、
食料供給の多様性を守る為に活動し
ている。
①伝統的な食材や料理方法を守る、
②質のよい食品やそれを提供する小
生産者を守る。
③子供たちを含め、消費者に味の
教育を進める。
というテーマを掲げている。

ファーマーズ・マーケット
地産地消 生産者と消費者が直接触れ合え
る場。

食農体験
生活の中に、さまざまな形で「農」の要素
を入れる。
農につて学んだり体験したりする機会。
週末農業体験やグリーンツーリズム等
がある。


この本には出ていませんが、先日書いた
ユーグレナ社による、ミドリムシの培養
によって飼料やエネルギーを作る事で
穀物を飼料やバイオエネルギーではなく
人間向けに使える様にしていく取り組み
なども、「世界の食料問題を救うビジネ
ス」として取り組みが始まっています。