かなり前のNHKサイエンスゼロでミトコンドリアがテーマになりました。
ネットの動画でその番組内容は今も見れるのですが、中高時代に習った楕円でとても簡単な構造
という図の印象とは全く異なり、細胞内でかなり活発に動き回り増殖したりする紐状生物のイメー
ジが実態の様です。
ミトコンドリアがどう機能しているのは、日本医科大学大学院の太田教授の解説文を写させていた
だきますと、
「ミトコンドリアでは、食事から摂取した栄養と、呼吸から得られた酸素を使って、ATP(アデノシン三
リン酸)というエネルギーを放出する物質を作り出します。
ジョギングを始めると、同じ距離を走っても、最初のうちはとてもきつかったのに、走るのに慣れてく
ると、それほどきつく感じなくなります。これは、運動によってミトコンドリアが増え、呼吸で取り込む
酸素量はいっしょでも、効率的に酸素を使えるようになったためです。
最初は、エネルギーを生み出すのに必要な酸素を無駄にするため、ハアハアと息を切らします。
しかし、走ることで体内のミトコンドリアが増えてくると、エネルギー代謝がよくなり、酸素を有効に
使えるようになるので、息を切らさずに走れるようになるのです。
近年の研究で、ミトコンドリアは、私たちの健康や老化の問題と、非常に深い関連があることがわ
かってきました。年を重ねるについて、ミトコンドリアの量は次第に減ってきます。
また、ミトコンドリアには、質の良いミトコンドリアと、質の悪いミトコンドリアがありますが、年をとっ
たり、悪い生活習慣などが続いたりすると、質の悪いミトコンドリアがふえていきます。
それが、私たちの老化のスピードにも大きな影響を及ぼすのです。
ミトコンドリアの数が不足したり、質が低下したりすると、作られるエネルギーが不足します。
少ないエネルギーは、まず第一に呼吸や体温調節など、生きるためにどうしても必要な部分に優
先的に使われます。この結果、若さを保つために働いている老化防止機能や、遺伝子の修復作業
などを行う長寿のためのシステムに、エネルギーが十分に回されず、それらのシステムがちゃんと
機能できなくなります。
それが、老いや、ガンなどの病気につながってくるのです。
最新の研究によれば、ミトコンドリアの生み出すエネルギーの低下が、認知症の原因の一つとなっ
ていることも分かってきています。
つまり、ミトコンドリアの量と質をよくしてやることによって、私たちは、エネルギーを作る能力をアッ
プさせることができます。それによって、体力がアップするだけでなく、年をとってもなお若々しく、健
康な体を維持することが可能になるのです。
脳の問題に戻れば、脳のミトコンドリアが増えると、脳が使えるエネルギー量がふえ、認知症を予
防するばかりではなく、集中力が増したり、発想力が豊かになったり、脳の機能全体がアップしたり
することも期待できます。」
とのこと。
そこで、ミトコンドリア量アップを試してみました。
ミトコンドリアは筋肉に最も多くいますので、筋肉量を増やす事がポイントになりますが、いくつかの
やり方が専門家の方から推奨されています。
人体の筋肉で量が多いのは、背中の筋肉と太ももの筋肉とのこと。 そこで、背筋を姿勢を良くす
る事で増やす実験を1週間やってみました。
姿勢は通勤の行き帰りの電車の中で、身体の重みは最も下になるように力を抜きつつ、頭が天か
ら吊り下げられているイメージでの姿勢を意識して取ってみました。(以前に剣の達人の方が、身
体に軸を通す時のイメージとして言われていたものです。)
月曜から始めて、金曜になるとかなり身体が軽くなる事を実感しました。
又、だらっと猫背になっているよりも姿勢の良い時の方が調子が良いぞという印象です。
ミトコンドリアが増えたからかどうかは不明ですが、もしかしたら効果あるのではと思いましたので、
これからもできるだけ継続して姿勢に注意をしていきたいと思います。
姿勢が良いと少し身長が伸びた気もしますしね。
0 件のコメント:
コメントを投稿