日露戦争は日本がロシアに勝った有名な戦争
ですが、学校ではそのまま戦争が続いたら日本
は疲弊して結局負けていたと思われる。そういう
事態になる前に、終戦できた事が勝った大きな
要因だと習った記憶があります。
そして、なぜロシアは敗戦を認めたかは、欧州
で手を焼く事態が勃発して、日本と戦争してい
る所ではなくなったから。とも習いました。
でも、それは偶然ではなく、日本のスパイに
よって欧州不安が仕組まれた結果との事を
うかつにも知りませんでした。
その諜報員が明石大佐。その後、陸軍大将や
台湾総督にまでなった人です。当時、数百
億円相当の資金を使って、ロシア内に反政府
運動を起こさせたとのこと。それが、結局は
ロシア崩壊(ロシア革命)とソ連邦の成立へ
のつながって行ったとのこと。
この本は、ノンフィクションである。と書いて
あるが、現実は史実をある程度なぞった小説
です。
ここでの明石大佐は、会う人、会う人を心服
させる偉人の様に描かれていて、ヒーロー
サスペンス物という感じです。
現実の諜報活動はもっと、冷酷で泥臭い物
だったのだろうと想像しますが、当時のロシ
アの情勢など雰囲気は良く伝わってきます。
私はフィンランドやポーランドが当時はロシア
の一部で、ロシア革命で独立していった事も
知りませんでした。
こういうスケールの大きな日本人と、それを
実行させると肚を決めた日本の政治家?がい
たという事に驚きました。
なんだか、大きな事も出来るという希望が持
てるような気がしてくる一冊です。
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