2016年2月6日土曜日

【マーケティング】すごいなと思ったマーケティング手法

私はAKB48は殆ど見ません。なんだか幼稚園
のお遊戯を二十歳前後の女子にさせている
様で、情けない気がするのです。

なんで、日本の芸能界やゲームの世界は
ロリコンマーケティングなのだろうか、、と
常々思います。

という事で、AKB48の曲は殆ど知らないの
ですが、知人が数年前「見て見て、俺の
故郷が出てる」と見せられたのが、地方
の素人が踊る「恋するフォーチュンクッ
キー」でした。恋チュンですね。

先日、暇な夜があってユーチューブで
恋チュンの色々なバージョンをまとめて
見てみました。流行ったのは数年前です
が、今見ても 面白い。

当時は、この恋チュンを色々な企業や
地方自治体(県や市)、学校など沢山
の団体が各々自主的(?)に動画を作っ
てアップしています。

恋チュンブームですね。

改めて、これを見て このブームはどう
やって仕掛けたのだろうと思いました。

広告代理店かプロダクションが戦略的
に仕掛けたのだと思いますが、最初の
AKB48のプロモ動画から、一般の集団
(幼稚園の園児や学校の部活、教室、
プロレスラー達、スーパー、体育館で
沢山の一般の人となどなど)と踊る
シーンを沢山盛り込んだものになって
います。

次に出たのが、スタッフVer.として
AKB関連の色々なスタッフが小集団で
踊っています。一つの小集団のカット
は数秒だけで、沢山の色々な
カットを繋げて1曲になるという動画
の作り方になっています。

髭のおっさん達が付け髪してスカート
はいて踊るというのは、悪ノリにしか
見えませんが、、

この後、色々な企業が会社紹介を兼ねる
形で色々な部署の社員が躍るPR動画を
作ってAKB公認を取る。という事が拡散
していった様です。

佐賀県や神奈川県などの自治体までも
がPR動画を作り始めるし、大学Verも
増えていきます。

自治体も企業も最初の1,2個はきっと
AKB側が水面下で頼んで仕掛けたので
はないかと思いますが、それ以降は
自己増殖していったと思います。

動画を作るのはなかなか大変な工数
がかかるのですが、それでもこれだけ
増殖したのは、最初から作り易いスタイル
がしかけられていたから。

シロウトが上手く沢山踊れる訳がない
のですが、各グループで撮影された中で
使わるのはほんの数秒だけだし、上手く
踊らなくても良い(スタッフVerで、下手で
も楽しく、元気ならば結構という手本が
示されている)という前提なので、出演
する方も気楽に出られる。

しかも、小集団で踊るので、羞恥心も
薄まるし、皆がやるなら仕方ないか、という
気にもなる。

企業は、自社がこんなにフランクで明るく
良い会社なのだというアピールが出来る。
しかもAKBというビッグネームでPV数を
簡単に稼げる。というメリットがある。

AKB側からすると、踊った人はその知り
合いに「見て見て」と口コミするので
話題性と認知度がが格段に上がる。

AKB側も自主動画作成側もWinWinになれ
る構図ですね。

動画を見ていると、女性は年齢に関係
なく、踊るが嬉しそうな人が多いよう
にみえます。楽しいのしょうね。

いいセンスのプロモーションだったと
思います。

結婚式場で突然踊り出す フラッシュ
モブも流行った様ですが、踊る側は
面白いだろうな。。



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