2016年3月12日土曜日

【囲碁】コンピュータ(アルファ碁)と人間

今日で人間側の3連敗になりました。

今回のこの対決での、マスコミや囲碁界の方
達の反応に正直 驚いています。

囲碁界の方達はかなり落ち込んでいる様子。

マスコミは、AIが人間を超える大ショック
が起こったと騒ぎ立てる。

私には、囲碁だけはコンピュータも太刀打ち
できない神秘的なゲームだと思っていたとい
う前提が理解できません。

元々、石を置くか置かないかという単純な
構図で、コウの扱いを除けば、コンピュータ
が力任せに、しらみつぶしに打ち順を調べて
データベース化してしまえば、その後は確率
計算だけという事の様に思っていました。

単純にしらみ潰しで調べるには、19x19=361
ですので、361の階乗が最大の組み合わせの数
になります。 ゼロが800弱つく位の大変な
組合せになりますが、いずれは計算し尽される
事は必然です。(ルールや一線から打ち始める
事はあり得ない、対象の手も割愛する、などの
事を考慮すればゼロの数は減らす事できます。)

よって、コンピュータに人間がいつか負ける様
になる事は必然でした。

今回のアルファ碁は学習機能で過去の棋譜
やルールを踏まえての仮想対局で学習して推論
できる様になったという事が脅威だという話は
あります。

アルファ碁の場合、3万局/日の仮想対局をする
事ができるという。人間ならば、一局1時間とし
て毎日10時間=10局打って、1年で3650局のみ。
全然、人間とは経験の蓄積速度が異なります。

但し、これは既にIBMのワトソンが実証して
きている話で、アメリカでは2011年にテレビの
クイズ番組で対決してワトソンが勝利しています。

クイズ番組では出題者の話言葉で問われた質問
を理解して、文脈を含めて質問の趣旨を理解し、
適切な回答をする必要があります。

その為に、本・台本・百科事典などの2億ページ
分のテキストデータを読み込ませて学習させた
とのこと。

日本では一般にはあまり知られていないのかも
知れませんが、マスコミは当然知っているハズ
の内容です。

別に目新しい技術ではないけれど、盛り上げて
ニュース性を出す為に、大騒ぎしているのでは
ないでしょうか?

100m走を人間と自動車で競争させる事はしま
せん。100m競争は人間同士でします。
スポーツの世界では、とうの昔に当たり前の話。
ソロバンとコンピュータで対決もしませんよね。

もしも、囲碁で人間がコンピュータに勝という
構図がどうしても欲しければ、19路を25路盤に拡張
したり立体19路盤にするなど、誰にとっても未知で
既存データが無い土俵を作ってしまえば、当面は人
間が勝てるのではないでしょうか。

でも、そんな事にどんな意味がある?

囲碁は人間対人間の戦いに意味があるのだと
私は思います。

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