昨夜の大坂なおみ選手の全豪オープン優勝の試合、日本中の人が見ていたのではないでしょうか。
素晴らしい結果を成し遂げられました。
その試合の中で、スゴイと感じたのは第3セットでの集中力。
精神的に崩れかけて終わった第2セット。その後のトイレブレークから帰ってきたなおみ選手は完全な無表情な人物に変身していました。
もう勝敗や歓声を意識するのではなく、とにかく目の前のプレーだけに集中する。上手くいってもミスになっても、終わった事は気にせずに次に絶対勝つと集中する。
そういうメンタルに完全に移行して帰ってきた様に見えました。
一喜一憂しない事で、彼女の実力が本当に安定して発揮されて、相手を圧倒したのだと思います。心で自ら縛っていた身体の動きを開放できたのでしょう。
21歳で、そこまで出来るというのは本当にすごい事だと思います。
この大舞台のトイレブレークで、大坂選手は一周り成長されたのだと思います。
すごい武器を手に入れた。
彼女の姿を見ていて、思い出したのは バレーボールのオリンピック出場の可否がかかった予選試合での当時の眞鍋ジャパンの選手の姿。もう後が無いギリギリの試合の状況で、彼女達も無表情のチームになり、音一つしないシーンとした雰囲気がコートを満たしました。
そんな状態になると、相手がアメリカでもブラジルでも、打たれた強烈なスパイクでも絶対にレシーブしてしまう日本チーム。普段とは違うスーパーレシーブの連携が突然の様に現出しました。
打っても打っても拾われてしまう。相手チームはだんだ自信を無くすと同時に、不気味に感じていたのだと思います。人間相手ではなく、あたかも超高性能の機械相手に戦っているのではという印象でしょうか。
人間は、本当に集中して心による呪縛を外す時は、こういう状態になるのだと改めて感じました。
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