週の真ん中の水曜日に、自分が何をして、何を思ったか、なんかを手紙に書いて、「水曜日郵便局」宛てに送る。すると、全国から集まった手紙を局員さんがシャッフルして、見知らぬ誰か(手紙を出した人の内の誰か)に送ってくれる。というしくみらしい。
森沢明夫さんの「水曜日の手紙」という小説を読んだら、出てきました。
その”水曜日の手紙”によって、書く人、受ける人が変わっていく様を、暖かく、希望に向けて描いたとても面白い小説です。
キーボードではなく、ペンで手紙を書くという事 自体が、現代では 小さな1歩を踏み出す良い行動になりますね。
見知らぬ人から、紙の手紙を受けるという事だけで、日常を少し離れた世界を作りますね。
読んで、気持ちが少し前向きになりました。
この「水曜日郵便局」という舞台設定は、良くできた話だなあと思ったのですが、実は 実在したサービスでした。
残念ながら数年前に終了してしまった様ですが、本当にそういう手紙の交換がされていたとの事。
粋な事を考えるクリエータさん、それを実行する心豊かな支援者、そして手紙を書き・受け取る人。
皆、人の心を感じられる一連の活動ではないでしょうか。
このプロジェクトの終了した理由は知りませんが、こういう素敵な世界がどこかで続いているといいなと思います。
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