2020年2月9日日曜日

【社会】フランス エリート社会

世界中を飛び回り、友達がいる恩師の教授に又 話を聞きました。


その中で、日本の大学研究者に対する文科省の制度のいびつさ(欧米の仕組みをシンクタンク等に外注して調べさせて、表面的なしくみだけ採用してどんどん研究者にとって不利な状況を作り追い込んでいる)の話もありましたが、それは又の機会に書くとして、政治の仕方に関して日本と欧米の違いについての話も聞きました。


フランスなどで、政治をしている与党野党、大統領、大臣など主要なメンバーは皆 少人数のエリート校の出身者ばかりなので、同窓会的なつながりで色々な事をさっさと意志決定して進めていける。との事。


それを聞いて本当なか、、と思っていたのですが、 グランゼコール という超エリート職業訓練(?)学校というのがフランスにはあるとの事。



例えば、フランス国立行政学院では、数多くの大統領や首相、大臣を輩出している。


ウィキペディアでは、2019年にエリート主義への反対の国民の声が高まったので、マクロン大統領が閉校を宣言したとされています。


でも、マクロン大統領自身もその学校の卒業生というオチがついています。



アメリカでも少数エリートの知り合い同士で政治を行っているという話を時々聞きますが、欧州ではそれを意図的に公的制度でやっていたのですね。



日本では東大がお国のお抱え大学みたいな感じになっていますが、少数精鋭のエリートという公的仕組みは無いように思います(知らないだけかもしれませんが)。


欧米のニュースを解釈していくにあたり、こういうバックグラウンドを理解しているか否かで判断が変わってしまう気がします。政治の世界も日本の常識は欧米の非常識という事なのでしょう。

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