等も新型コロナ関連の話題や安倍政権に関する話題ばかりになっていました。
一方、リモートワークをする事によって、今まではあまり見ることのなかった平日の昼間
にやっているワイドショーなどもかいま見る機会が出来ました。
それらを見て、感じるのは膨大な情報が溢れている時に、自分から見て何が最も科学や
現実に即した話や実効性のある話なのか、それとも、単なる素人コメンテーターや司会
アナウンサの素人質問、思惑を隠した意図的発言なのかを見分けるのは大変だという事
でした。文字メディアも編集の意図や誘導を沢山感じました。
そういう意味では、この数か月は情報社会のこわさや限界、強さも見えた気がしました。
色々見た上で結局、テレビでのニュースソースとしては、BSーTBSの報道1930という番組
(平日の19:30から1時間半の生放送)をほぼ毎日見る事にしました。
今までBSは、地上波のサブのメディアというイメージを持っていましたが、この番組で、地上波番組とは一味違う放送が行えるのかもと初めて知りました。
この番組の良い点は、生放送で関連政治家(与党自民党や政府から一人、野党から一人)、感染症の医師や学者から一人、そして生中継でその日のテーマでの現場の人一人がリモートで出席して、生で意見を戦わせ合う事も起こる事。
そして、生中継で出ている現場の人に、政治家に対して要望があるかを必ず聞いています。
与党政治家が手前味噌のストーリーでこういう手をちゃんと打っていますとアピールして
も、生中継で現場の人や臨床医師が直面している困難さや現実を生の声で訴えられると永田町で言っている事とのギャップが如実に表れて、問題点や課題が浮き出てきます。
キレイ事を言っている政治家も、現実に直面して、返答を迫られます。
課題に対して、政治家はどう答えていくのか。現場はどうしていく必要があるのか?問題を実際に解決していく為には具体的に何をしなければならないのか?という議論の場の様な生放送です。
もう一つ特徴的なのが、視聴者からコメントや質問を常時積極的に受け付けようとして
いる事。双方向とは言えませんが、視聴者の疑問や問題意識を番組内や番組作りに生か
そうとしているのかもしれません。
又、番組自身が現場に取材に出かけている事と、進行の松原さんが、課題や問題点についてテーマ設定し、それに対して専門的観点からのコメントや、現場の生のコメントを引き出そうとする事。(ワイドショーで見かける専門外の人の感想大会の様にはならない)
大手新聞やNHK、地上波のニュース・ワイドショーなどは、永田町発表情報を元に説明をしていますが、それでは現実の世界との乖離した頭でっかちで一方通行のニュースやコメントばかりになります。
勿論、報道1930も、民間企業の営利番組ですので、踏み込めない・タブーの領域があるのは薄々感じますが、報道キャップ的役割兼司会の松原氏、総合解説の堤氏は出来るだけ事実の本質に迫っていこうという一貫した姿勢があるように思えます。
ただ、あまりにマジメな番組なので、見るだけで疲れます。時々、テーマや出演者によっては今日は見るのを止めようと思う日もあり、その日は少しほっとするのも事実です。
報道1930は主に政治施策とコロナの現場という観点で視聴しますが、科学的に何が起こっているのかを知るには足りません。
科学的な知見については、山中教授のHPも見ますし、出来るだけ原本であるWHOや各種研究所や学会等の報告書そのものを見るようにしていますが、最も合点が行く情報ソースは東大の児玉達彦先生の対談が時々ネットに出るので、それを見ることです。
政府や専門家会議のやってきた事や言ってきた事がどれほど的外れかを、データをもとに
率直に言われるので、テレビや新聞に呼ばれることは殆どないようです。でも、言われるいる事(どんどん科学的データが集まるにつれ内容も進化されていますが)は、目からウロコのような内容で、又納得性の高いお話が多いと感じます。
こういう方に、専門家会議をやっていただけたら日本もどんなに合理的に対応が進むのかと思います。
報道1930の話も、児玉先生の話も 地上波TVや新聞などに比べたらマイナーな媒体での
情報です。 知らない人が大多数だと思います。
今回のコロナではこれらの情報ソースが良かったと思っていますが、別のテーマではきっと違う情報ソースを探さなければならないのでしょう。
情報化社会というのは、かなり難しい社会になったなとつくづく思います。
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