2014年5月5日月曜日

【バレーボール】生観戦の楽しみ  動き

選手の美しい動きを、生で見れること。
二度と戻らない時間の中で、選手たち技の生証人になれたような気がします。


全身をバネか弓の様にして打つ、何度見ても見飽きる事がない迫田選手のアタック。

本当に空中姿勢がキレイで、できればこのまま無形文化財に指定したいほど。

木村選手や江畑選手も体重を乗せた強打を打てる時は、同様の姿勢になります。

これを見れると、本当に人間の動きの美を見た気がするのはなぜでしょう?



新鍋選手のレシーブの動きも、実に気持ち良いと感じます。

佐野選手の試合も生で見れたら、きっと感動的だろうなと想像できます。



藤田選手の無回転サーブ。 本当に全く回転しないボールが横切って行くのを見ていると 

これが技だ、、と思えます。

【バレーボール】生観戦での楽しみ 音

テレビでの試合中継を見るのも面白いですが、実際に体育館に足を運ぶ事でしか分からない事も沢山あります。

これが、生観戦の醍醐味かもしれません。


音。

特にスパイクに音の差がある事を知りました。


2011年の調子のよい木村選手のスパイクは、ドスン・バスンという巨艦の大砲の様なとても重い音をしていました。

荒木選手のクイックも、近距離魚雷を撃っている感じのドンという音でした。

迫田選手のバックアタックはバーンという感じのバズーカ砲の印象。

先日見た 長岡選手も球スピードは早いけど、音的にはあまり重みを感じません。速射砲かな?


体重が十分に乗っているかどうかが音に現れるのでしょうか?

多分、レシーブ時の重さも違うのかと思われました。


あの音を聞いた時には、初めて 木村選手が日本のエースと呼ばれていた訳が分かった気がします。


TVでは分からない音を聞き取る。
面白いですよ。

2014年5月4日日曜日

【憲法】平和憲法の使い方2


第1次安倍政権の時にも、憲法論議が盛んにされました。

その頃のマガジン9条編 「使える9条」というブックレットから、今でもなるほどなと思える事を抜き出しておきたいと思います。


・永井愛さん(劇作家、演出家)の話

「たとえ話のトリック」に騙されないで。
ーーパッチワーク教室に通う主婦が憲法に関する世間話をするという芝居に関して。ーー


”たとえば、主人公が通っているパッチワーク教室の先生は護憲派なんだけれど、生徒のひとりに「国が戦力を持つのは、強盗から身を守るために家に戸締りをするようなもの。非武装中立を主張するなら、家のセキュリティシステムを解除して、鍵をかけるのもやめられないとおかしい」と言われて反論できず、しょうがないから鍵をかけずに暮らし始めて、あまりの不安のために病気になってしまう。
 主人公がそれを夫に話したところ、夫は「家の戸締りは外からの侵入を防ぐだけだが、武力は人を殺す。家の戸締りをいくら厳重にしても周囲には不安を与えないけど、軍備を増強すれば周囲の国を警戒させる。そもそもそれはたとえになっていないんだ」と指摘する--というシーンもおその一つですね。たしかにこの「国家戸締り論」は9条を守りたいと思っている人の「弱点」になっています。”


”あとは、「軍備をもたないというなら、あなたは道で暴漢に襲われても抵抗しないんですね」とかね。物語の中では主人公の夫が「暴漢を他国の襲撃にたとえるのなら、”暴漢に襲われるかもしれないから必ずナイフを携帯して、襲われたら迷わず刺して、その暴漢の家も壊して、家族も殺しましょう”というところまで言わないと「軍備を持つ」ことのたとえにならない」と指摘していましたね。”


”先ほどお話をうかがった「たとえ話」のトリックがここにもあるんですよね。「他国が攻めてきたらどうする」というたとえから始めるというのは、「攻められないための努力(外交努力等)」を放棄して、なおかつ「軍隊であれば安全」という前提に立ってしまっているわけで” 


”結局は、正義の為のの戦争はあるのか?というところに行き着くんだと思いますね。アメリカは「正義の戦争はある」と言っている。でも9条は「そんなものはない、何があっても戦争は正しくない」という前提に鳴っているんです。”


今でも、出てきそうな話です。

【憲法】平和憲法の使い方1

第1次安倍政権の時にも、憲法論議が盛んにされました。

その頃のマガジン9条編 「使える9条」というブックレットから、今でもなるほどなと思った所を抜き出しておきたいと思います。

・伊勢崎賢治さん(元アフガニスタン武装解除日本政府特別代表)の話

日本が果たすべきなのは、戦争を「予防する責任」。

”武力では和平は達成できない。その事実は明らかです。武力で一時的に争いを止める事ができたとしても、その後に和平を達成するのはあくまでも非武装の政治的交渉です。武力を使わざるを得ないのは、紛争がおこらないようにする「予防」もふくめて、非武装での平和構築に失敗したときだけなんですよね。”

”おそらく日本は、(「保護する責任」ではなく、)いま言った「予防する責任」の方で力を発揮できる、稀な国だと思います。経済力がある、政治的な「色」もつきすぎていない。そして、憲法9条がある・・・。” ”アフガニスタンで軍閥の武装解除が成功したのは日本がやったからです。その責任者だった僕はよく、軍閥に「日本の指示だから従う」と言われました。彼らは日本が経済大国であるとともに、戦争をしない人畜無害な国だとちゃんと感じ取っている。この日本人の「体臭」は9条が培ったものです。なぜそれをもっと利用しないのか。国際紛争の調停に、日本ほど向いている国はないのに。”

”ただ、「護憲派」という勢力も期待できない。「軍事を否定する事が平和につながる」というパラダイムではいけない。という事です。平和を築くためにはまず、軍事というものを直視しなくてはいけない。それなのに、平和というのを、あたかも軍事に対して目をつぶることと取り違えている人が多すぎるんですね。 軍事力では平和は築けません。軍事そのものを否定することもまた、”平和をつくること”には現実的につながりません。「軍事」とか「自衛隊」とかに関することは何でもだめだと頭から否定するんじゃなくて、まず軍事というものを直視して、その意味をきちんと理解したうえで、何が必要なのかを判断する。そうした姿勢があってこそ初めて、非武装による平和構築が可能になるんです。9条という、このユニークな憲法を持っている日本がやるべきことは、まさにそういう事なのではないでしょうか。”

具体例では、

”たとえば、自衛隊がイラクのサマワに派遣されるという決定がされたとき、ちょうど僕はアフガニスタンで軍閥の武装解除に携わっていました。だから、「サマワよりもアフガンに自衛隊員を、武装解除の軍事監視員として送ってほしい」と言っていたんです。アフガンについてはイラクでの戦争とは違って、国連の決議という「大義」も一応あったし、軍事監視員だから非武装でいい。アメリカにイラクでは協力しないけどアフガンでは協力するという「バーター」ができると考えたんですね。軍事監視は、敵対する武装した軍閥の中にあえて非武装で入って、停戦の信頼醸成を築くという危険な任務ですが、日本の中立的なイメージを最大限に生かせるものだと思う。アフガンの軍閥の武装解除は、アメリカの対テロ世界戦略にとってもたいへん重要なものでしたから、アメリカとの関係も損なわれない。これは政府に要求したんですが、実現はしませんでした。””9条護憲派には、自衛隊に関するものは何でもだめだ、みたいな固定観念もあるようだけれど、これは間違っていると思う。むしろ、こういった非武装の軍事監視は、平和憲法の精神を体現するものだと僕は考えます。”


この当時と具体的な国際情勢は変わっていますが、この様な考え方で日本の立ち位置を作っていくのが日本国民にも、世界にも良いのではと思えます。

【生き物】うぐいす

毎年、この季節になると裏山のウグイスの声で朝 目が覚めます。

始めの頃は、リズムも音程も悪くて、ヘタッピイな鳴き声ですが、1,2か月すると様になってきます。

鳴くのは、他の鳥に対して縄張りを示す為にオスが鳴いているとのこと。 でも、春以外にはホーホケキョを聞いた覚えがありません。秋や冬は何処にいるのでしょう?

寝床で、ゆっくり聞いていて気が付いたのですが、彼らも音程を使い分けているようです。

最初は、低音で始まる ホーホケキョ。
次は、中音で始まる  フーフケキョ
最後は 高音で始まる ヒーヒケキョ

みたいな感じで、だんだん 最初の音を高くしている様に思います。
唄のうまさを自慢しているでしょうか。

ケキョ、ケキョ、ケキョ、と鳴くときは高音で、警告音の様に思えます。

子供の頃は、外でスズメがチョンチョンうるさく鳴いているのが普通でしたが、それが聞こえなくなった最近では、このホーホケキョを聞くと ホッとできます。

いつまでも、野鳥が住める街であって欲しいです。

2014年5月3日土曜日

【憲法】特異だから活かすべき平和憲法

今日は憲法記念日なので、新聞も憲法に関する記事や意見広告が沢山出ています。
最近 9条にノーベル平和賞を という話もニュースもありました。

一方で、安倍首相は集団的自衛権を強引に使える様にして、改憲、9条骨抜きに繋げようとしています。


「武力で戦える、普通の国」にしたいという事のようです。安倍首相の言っているのが、米国に言われてやっているのか、敗戦&GHQ時代を払しょくしたいと思って言っているのか良くわかりません。

本当に戦後レジームの脱却と言うのならば、日本で独自の軍隊を持つので、日米安全保障条約は解消して米軍は出て行ってくれ。対等な同盟条約にしよう。と言うべきなのだと思いますが、それも言わない。

安倍家のおばあ様、お母様に教わった”いい子”になって褒められたい。という様にも見えてしまいます。

脇道にそれてしまいました。


日本の平和憲法は、私からは 人類が自分達の本能を律していく為の 重要な進化の武器だと思えます。


人類は生存欲、子孫を残したい欲、所有欲、他人より威張りたい欲などなど、色々な欲に溢れた生き物です。それを実現する為に、戦争の歴史である事は間違いありません。
最も簡単な支配は、恐怖による支配、暴力による支配だからです。


そういう人間の本質による抗争や問題を少しずつ、理性でコントロールしようと進化させてきた”しくみ”が民主主義や、国民主権という考え方、国際法やルール立憲主義、、経済連携(損得連携)などだと思います。


人類は、自ら仲間内で殺し合い、足の引張り合い、搾取しあい、を止めて 人類全体の幸せの方向に進もうという意識も出来つつあります。

とはいえ、いまだ常任安全保障理事国という制度を残す国連などは、政争の道具の域を出ていません。


そんな中で、日本の平和憲法は もっとも根源的な 交戦行使を 自ら廃止する事を宣言し、他の手段で紛争解決をして行きましょうという、一歩先に進んだ思想としくみです。


草案を作ったのが誰かという事が問題ではなく、敗戦後の日本人の多くが、この内容をとても喜んで批准したという事を忘れてはいけません。当時、一番戦争の悲惨さとマイナス面を知り尽くした者が、次の世代に向けて実現したいと願った世界だと思います。

現世代の日本人はコレを活かさないといけない責任を持っているのではないでしょうか?
「普通の国」への改憲を考えるよりも、平和憲法の輸出をする事が必要だと思います。
すでに、いくつかの国が同様の憲法を制定し始めています。


日本が後戻りしたら、お笑い草です。(安倍政権は原発でも同じ事をしています。これは又いつか書きたいと思います。)


平和憲法を推進するからこそのメリットが沢山あります。
表面的な事で 日本には、軍事費がいらない、徴兵制度がない、若い層の工数を取られない、
他国から見たら、戦争を仕掛けてこない安心なパートナー、平和維持の為に力を貸してくれる友好国。
などなど。 


人類の歴史では、戦争の発端は、飢餓や経済の逼迫などで国内の不満が高まった時に政府が戦争を始める物が多いものです。

日本は、それらの課題の解決策をハードもソフトも含めてソリューション輸出していく国ななれば良いと思います。相手国民にも喜ばれ、感謝され、しかもビジネスになる。という好循環に出来ると思います。

通常のビジネスでも、他社と違う切り口でフレームワークを作って行かないと 良いビジネスが出来ないのは常識です。 

平和憲法は、日本の持つ 大きなセールスポイント=差別化の切り口 でもあると思います。

2014年5月2日金曜日

【バレーボール】佐野優子選手


野球では、イチローが好きです。そして、バレーでは佐野選手が好きです。
両人に共通して感じるのは、「達人」、「職人」、「プロ」という言葉。


佐野選手の紹介というと、テレビなどで必ず出てくるのは、彼女が水平に全身を
伸ばしてコートの空中を飛んでいるシーン。本当に現実の試合中でも、こういう
シーンが多いのです。

普通のリベロとは、明らかに動きのキレやシャープさが違います。


世界中のクラブチームから来てほしいというオファーがあり、この何年も色々な
海外チームを傭兵の様に転戦しています。正真正銘のプロバレーボーラ―です。

試合中のコートの中でもストレッチする姿なども、独特です。きっと、感覚を
いつもベストに調整しているのでしょう。ここもイチローに繋がりますね。



確か2012年。 既にロンドン行きの切符は入手していて、代表選手を17人の候補
から12人へ絞る選考を兼ねた国際試合をしていた時のこと。

スタメンに木村、竹下、佐野の3人ともが居ない試合がありました。眞鍋監督が選考
の為にわざとそうしているのです。江畑や迫田、荒木などは入っているのですが、
なぜか動きがチグハグで攻撃もガタガタでした。


次のセットで、佐野が入りました。すると、チームの動きがはっきり分かる様に安定
しました。又、佐野がわざわざネット際まで行って、アンダーでMB(岩坂だったか?)
に高速のトスを上げました。それまでとちがう格段に速い攻撃になりました。

次のセットで、竹下も入りました。すると、さらにチームの動きが滑らかになって、
木村選手はいませんが、通常の全日本の攻撃力を取り戻しました。佐野選手が
Aパスを上げて、竹下選手がそれを使ってアタッカーの力を引き出す。 

この二人の選手と他との違いが、驚くほどハッキリ分かった試合でした。



佐野選手の身体の動かし方を見ていても、通常の反動を利用する動きではない
古武術の様な動きに見えます。ムダが無いだけでなく、意表をつく到達範囲と早
さを持っているのではないでしょうか。生傷はたえないでしょうが。


ベタ褒めになってしまいましたが、本当にすごい選手だと思います。
イチローも含めて日本人だから出来る努力の達人と思います。


昨年、デンソーをチャレンジリーグからVリーグへの復帰の為の請負人として
入団して 結果に繋げたのも。まさに、プロの仕事ですね。

請負仕事は終わったので、次シーズンもデンソーに残るのかは分かりませんが
出来れば日本に残って、そのプレーをVリーグでも見せて欲しいものです。


今回、眞鍋監督が全日本の選手兼アシスタントコーチとして召集しましたが、
ロンドンに向けて竹下を選手兼アシスタントコーチとしたのと同じやり方です。

一流の技や生活、気概などを、若手にしっかり伝えて欲しいという事だと思います。


ケガをせずに できるだけ長くプレイして、さらに 2人ぐらいはしっかりした
後継者を育てて欲しいですね。

なにはともあれ、今年は活躍を、試合で沢山見れそうで楽しみです。