2015年1月25日日曜日

【バレーボール】Vリーグ 久しぶりの生観戦

2年ぶりでしょうか。久しぶりに生観戦をしてきました。

カードは 岡山シーガルズ VS デンソー、 NEC VS 上尾。


いつもの様に当日券一般席チケットを買う為に、12時過ぎに窓口に並びました。

寒い盛りですが、前にVリーグに来た時よりも明らかに並ぶ人の数が多くて、人気がますます高ま

っている事を感じます。



体育館の建物の屋内には、各クラブチーム事務局の受付テーブルがあります。二人づつの受付係

りの人がついているのですが、その様子もかなりチームカラーを感じて興味深い物でした。



デンソーさん。

いかにもトヨタ系大企業だぞという感じ。受付の男性は中年 中間管理職サラリーマン風。



上尾さん。

病院の受付の様にキチンと座ってテキパキしている感じ。但し、Vリーグ上尾関係者バッジを首に

掛けた いかにも俺は医者なんだぞ というムードの人が立ち寄ったりしていました。テーブルに来

る人は招待客が多い印象。



岡山シーガルズさん。

二人ともずっと立って接客しています。そのテーブルを訪れる人も市民然とした人が多くカンパ箱に

支援金を入れる方も。



それぞれです。


Vリーグはメーカー系会社のクラブが非常に多いですが、もっともっと多彩な会社が参入すると面

白いだろうなと思いました。



自由席の観客も以前に比べて非常に多くてほぼ満席になりました。4-5年前は学校のバレー部員

や女子タレ追いかけのノリの写真オタクの超望遠担いだ小太り兄さん達でしたが、今日は、ファミ

ー層として3世代が一緒に観戦にきたり、65歳以上のオジさん2-3人組が多かったりします。裾野

が広がっていますね。

2015年1月18日日曜日

【本】「ミケランジェロの世界」 平松洋 新人物往来社、 「神のごときミケランジェロ」 池上英洋 新潮社

昨年から美術への興味が再開しています。


私の好きな絵「デルフォイの巫女」はミケランジェロがバチカンのシスティーナ礼拝堂の天井に描い

た1000平米にもわたる壮大な絵画群の一部です。



ずっと天井を見上げながら描き続けた天才の努力に驚きます。



彼の作品で最も有名なのはダビデ像ではないでしょうか? ミロのビーナスに代表されるギリシア

ローマ時代の芸術と15・16世紀のミケランジェロの作品が1000年以上の時間を隔てても、全く違和

感なく連続した作風と感じる不思議を想います。


ミケランジェロの人となりは、、、かなり難しい人だった様子。


ダ・ビンチとミケランジェロ、ラファエロは中学の歴史の時間にも習う名前ですが、ほぼ同時代であ

り、ダ・ビンチ50過ぎの時にミケランジェロは30才前ぐらい、ラファエロは20才ぐらいの、年齢関係に

なります。 そして、ダ・ビンチとミケランジェロは仲が悪かったらしい。



二人は寄って立つものが違うとのこと。芸術で何が一番かという議論に於いて、ダ・ビンチは絵画

を主張し、ミケランジェロは彫刻を主張しています。二人ともどちらの世界でも素晴らしい天才と思

えるのですが、そこには違いがあるとのこと。



ダ・ビンチ曰く「彫刻家は、色彩の微妙に違う変化を表現できない。しかし、絵画は全てを生み出せ

る。彫刻家の遠近法は少しも真実味がないが、画家の遠近法は遠くまで表せる。彫刻では透明な

物体を表す事ができない。光や反射する影や、鏡のように輝く物体も表せない。彫刻は科学ではな

く、それを作るものに汗と肉体疲労を生じさせる全くの機械的な芸術だ。絵画は彫刻よりも偉大な

精神的な表現であり、より偉大な技法である。」とのこと。



一方、ミケランジェロは「絵画は、浮彫に近づけば近づくほど良くなり、一方、浮彫は絵画に近づけ

ば近づくほど悪くなる。だから、彫刻は絵画を照らす灯火であり、二つの芸術の間には、太陽と月

ほどの違いがある」とのこと。



私には、ダ・ビンチは美術も出来る精密技術者(工学者)で、ミケランジェロは建築設計も出来る芸

術家という感じに思えます。



又、作品上に表現されている人物について、私にはミケランジェロの方の人物に魅力を感じます。

ダ・ビンチは写真の様な静止画。ミケランジェロは動きの躍動感や人柄を表現しようとしているに感

じます。


二人とも偉大な天才である事は間違いないですが、性格の違いを想いながら見ると又別な興味が

湧いてきます。



尚、大理石で作られたミロのビーナスは真っ白な印象ですが、実は作成当時は色が付けられてい

た彫像だという事が分かっているとのこと。青い眼だったらしい。このあたりの研究がもっと進むと

別の世界が見えてくるかもしれませんね。

2015年1月17日土曜日

【商品】買い替えはスマホかケータイ(ガラケー)か

2006年からずっと使い続けてきたケータイ電話のカメラ部分が曇って撮影できなくなって来て、買い

替えを検討しました。



時代はスマホですから、店頭でもスマホ一色。会社の同僚も子供達も皆iPhone。

でも、本当にスマホで良いのか。数か月 悩みました。



日頃スマホに関しては気になる事が沢山あります。



電車に乗っても、殆どの人がスマホをいじっている。Lineしたりニュースを見たり、ゲームをしたりし

ている人ばかり。たま~に学生がスマホを辞書として使っていましたが、殆どがクリエイティブな事

に使っているのではなく、スマホを持ってしまったので消費文化に引きずられている様に見える。



スマホはモバイルパソコンですから、やはりセキュリティやソフトの進化など気を付ける必要があ

る。パソコンの面倒を見るのは、家にある数台のパソコンでもうウンザリなのに。。



スマホはパソコンだから、どんどん陳腐化する。ソフトやコンテンツがより高速巨大化するとハード

を買い替えたくなる。メーカーの思うつぼにはまってしまう。使用料もキャリアの作るブームと料金

プランに踊らされる。


(私自身が、チャリン チャリンとアフターでお金を稼ぐビジネスモデル作りに色々かかわっていた

ので、他の会社のそういう戦略にハメられるのは、好きじゃない。)


いじっているとすぐに電池が無くなる。それでは緊急対応できる道具とは言いにくい。



大画面と言っても、HPのブラウスすると文字が小さくて読めない。勿論 画像拡大すれば良いのだ

が、まるで虫眼鏡で新聞を読むようにうっとうしい事この上ない。



職場でiPadを使っているが、時々 タッチパネルが反応しない。駅の切符の券売機のタッチパネル

でも反応しない時がある。指先が乾燥しているからなのか、導電性が高い身体なのか分かりませ

んが、反応しないタッチパネルを前にすると非常に腹が立ってくる。



という訳で、ケータイ電話への買い替えをしました。


2006年モデルから2014年モデルへ切り替えたので、どれぐらい進化しているか楽しみにしていた

のですが、、、



ボタンを押してからの反応速度が遅い、写真を撮りにくい(カメラの位置とシャッターボタンの関

係)。ネットにつなげる機能があるが、中途半端なので使いにくい。とガッカリした点が多いのが実

態でした。どうも、ケータイ電話は高性能の時代を過ぎて、そこそこ性能で省エネというトレンドにな

ってしまっていた様です。



但し、電池の持ちが良く(google検索やメールなどはかなり使っていますが)充電は1~2週間おき

で良い。通話がしやすい。文字が大きいし、操作がボタンなので確実。携帯で遊ぶという気持ちに

はならないので、電車の中でももっとクリエイティブな事に自分の時間を使える(外でブラウズが必

要な時はiPadを持っていく)。料金がスマホより安い。防水防塵が当たり前に加え、折り畳みなので

取扱いが安心。 という事で総合的にはケータイにして大満足です。



まだケータイ電話を使っていて、もしかしたら肩身が狭いと感じている人がいるかも知れませんが、

そんな事はありません。使用目的とコストパフォーマンスでケータイを使う方が良いという事があり

ます。

買い替え時には、 流行に流されないで、自分の使い方を良く考えてみられるのがお薦めです。

2015年1月10日土曜日

【TV】マッサンと晩酌と

妻はアルコールを飲むとすぐに気持ち悪くなるとして、殆どお酒を飲みません。

だから晩酌は私が独りで飲んできました。


朝ドラは前から大体見ていたのですが、現在の「マッサン」が始まって妻がめずらしくウイスキーに

興味を持ちました。


私はスーパーニッカは買って少しづつ飲んでいたのですが、妻が「竹鶴」や「余市」というニッカのボ

トルを買ってきたのです。


早速、二人してロックで飲み比べ。


竹鶴や余市は妻もおいしいと飲める事が分かりました。悪酔いもしませんし。


二人しての晩酌をする事が出来、楽しい時間を過ごせました。マッサンに感謝です。



又、今までウイスキーの飲み比べをじっくりとした事が無かったのですが、個性が少しわかり始め

ました。色々なウイスキーを知りたくなりました。楽しみが一つ増えた気がします。

【自ら人体実験】プチ断食(昼食抜)き その後

以前 プチ断食の記事を書きました。その後も、昼食は食べない日を多くしてきました。

体重はほぼ標準体重を維持しています。


自覚症状としては別に何もなかったのですが、12月に久しぶりの1週間海外出張をしてみて自分の

体質が変わっている事に気が付きました。


①風邪を引かない。免疫力が高まっている感じ。

一昨年までは、東京の気温でもとても寒がりだったのですが、冬のドイツは最高気温1度という様な

日々でも寒さへの耐性が違う感覚です。勿論、それなりの暖かい格好をしていますが、それを入れ

ても寒さに強くなっている感覚です。


②持久力がついている

毎日 パソコンや書類などを入れた重いバッグを抱えて5-6Kmも歩くことになりましたが、あまり

ヘタりません。運動不足なので筋力はついていませんが、持久力が高まっているという感覚です。


③多少暴飲暴食しても体調が崩れない

海外出張のホテルは朝はバイキングが多く、日本とは違う珍しさもあって、ついつい2食分ぐらいを

毎朝食べてしまう。夜は、レストランに行ってビールやワイン、キルシュワサーなどかなり飲みなが

ら食べる。毎日 日本の時の3倍ぐらいは食べていたのではないかと思います。


体重は1Kgぐらい増えましたが、出張中 お通じも体調も全く問題ありませんでした。

日本食も恋しくなりませんでした。


そして日本に帰って、また2日程昼食抜きをすると体重もすぐ戻りました。


④睡眠不足でも大丈夫

行きの飛行機では、色々な映画を見る事ができるので12時間で4-5本映画を見続けて、結局一睡

もせずに現地につきました。ホテルに着いたのが現地時間の夕方なので、「ぐっすり眠って時差を

一気に解消!」と思っていたのですが、なかなか寝付けず、翌朝も4時に目が覚めてしまいまし

た。日本では6時間睡眠で生活していますが、出張の1週間は4時間睡眠になってしまいまし

た。 でも、殆ど問題なく行動できました。



という事で、プチ断食で体質改善が知らない間に起こっているなと思います。



最近は、空腹状態が分かってきたので、ああまだ胃になにか入っているなと感じられる様になって

きました。昼食を取った日は午後は思考力が落ちることも感じます。血液が頭ではなく内臓に行く

わけですから当たり前ではありますが。。 


プチ断食の本では朝食抜きを推奨している物が多いですが、通勤時間が長い私には朝食よりも昼

食を抜く2食が体調、ビジネス上も合理的な感じです。


夜は何でも好きなものを好きなだけ食べますし、飲んでいます。


今年も 無理しない範囲で続けて行きたいと思います。

2014年12月31日水曜日

【本 心と身体】透明な力 木村達雄 文春文庫

以前 数年間 心身統一合気道を習っていました。


そこで、心の置き方一つで身体の動きが全く変わる事を知って、それ以降 心を身体の関係にいつ

も興味を持っています。



この本は、合気の本流である大東流合気武術の創始者 武田惣角氏とその技を継ぎ、かつ超え

た、昭和の傑出した武術家 佐川幸義氏の発言録です。 文庫になっています。



「体に触れただけで相手が吹っ飛ぶ」と言うと受け側が自主的に跳ぶというヤラセと通常は思われ

ます(世の中の武術演武と言われているものの中でそういうのが多い)が、この佐川氏の技はその

言葉通りの物だったとのこと。これは、色々な人の証言もあり、確かな様です。



師匠の武田惣角氏も魔法としか思えない技を使った事が、明治の史実として伝えられています。



その佐川氏は、本当にストイックに練習と工夫を重ねてその奥義に至ったし、80歳になってもまだ

進化の途中だったという事。 


スポーツとは違い、生き死にを前提とした武術の追求。



どいういう考えを持って修行に臨まなければならないのか、何十年もかけて培う力の重要さなど、

武術に限らずあらゆる事に通じる人生訓が詰まった話に感じます。

しっかり生きるとはどういう事なのかを知らされる思いです。



こんな魔法の武術が日本には有るのか、という興味本位で読んでも面白いですが、達人の厳しい

生き方を知るという事でも価値ある内容だと思います。  お薦めの1冊です。



佐川氏がもしもまだ生存されていたなら、私はきっと入門を願っていたと思います。

【美術】セザンヌ

2年前に見に行ったセザンヌ展でのメモが出てきたので、その時の感想を書いてみます。


乃木坂の新国立美術館でのセザンヌ展に行きました。


セザンヌの父親はは金持ちだったようで、20-21才で父の放っておかれた別荘の1階のインテ

リアを彼が手を挙げてやらせてもらったらしい。4枚の春夏秋冬の大きな垂れ幕の様なサイズの絵

を描き、飾ったとのこと。



若々しさが出ていてとても気持ちの良い4枚の絵(イラストと言っても良いかもしれません)でした。

どれも、女性が1人立ったり、座ったりしています。春の朝の空の下、夏も陽光の下、秋は夕日の

下、冬は星空の下で。



歳を取るにつれて印象派と呼ばれる画風になって来ます。私は印象派という言葉の意味を今まで

あまり考えていなかったのですが、これらの絵を見ていて分かった気がしました。



昨日見たダ・ビンチ派の絵は細密に描くことで、質感、情感、一瞬の動きを表現しようとしていまし

た。それに比べてセザンヌは対象物を見てセザンヌの持った印象を記録しようとしている様に思え

ます。興味のある所は細かく描くが、そうでない所はボカしたり、省略したりします。


さらに歳を取ると、輪郭から描くのではなく色の印象をならべていくと結果として輪郭が現れてくると

いう描き方になっている様に思えます。



セザンヌ展に来ている観客の一人が連れの人に「セザンヌはあり得ない情景が自然に見える様に

描く画家だ」と説明していました。その一つの例として、静物画で書かれているテーブルの上の皿

の上のリンゴを指して、皿の角度がありえない傾きをしているとのこと。



でも、私はセザンヌはセザンヌとして一番スッキリする構図になる様に皿の下に何か物を挟んでワ

ザと傾けた配置を作って描いたのではないかと思う。練習用に描いているのだからワザと不思議

な形を描こうとしたとは思えません。それよりも、リンゴ、オレンジの造形のどの面を見せたいかと

いう構図を追及していたのでしょう。



セザンヌの絵は写真で言う 望遠ピント、周辺ソフトフォーカスフィルタ、覆い焼き、パンフォーカス、

モザイク などの効果が使われています。色々と工夫したんだという事が良く分かります。



画家の人生を感じられる面白い展覧会でした。

若いセザンヌの春夏秋冬は、又 いつか見てみたいと思いました。