地震の記事を読むと、震度xとか、少し専門風に書いてあるものは何百ガルの加速度などという書き方をしている物もあります。
本家本元の気象庁のドキュメントを見ていくと、震度(揺れの大きさ)と加速度(ガル)の関係は、地震の周期(秒)によってある関係を持っていると定義されています。
横軸に周期、縦軸に加速度と置いて図を書くと、震度Xというのは1~2秒の周期のあたりがもっとも加速度が小さく、周期がそれより短くなっても、長くなっても加速度は上がるというVの字のような形になっています。
よって、例えば地震の加速度は、揺れの周期と共に語らなければ意味がありません。
一般に木造の耐震設計3というのは600ガルに対応できる様に設計すると聞きます。
これは1~2秒周期では震度7の一番揺れの少ないレベルに相当します。よって、それより下の震度6強はその周期ならば倒壊しないという事ができます。
一方、家には共振周波数があり、木造の家では0.5~2秒が最もダメージを与えやすいキラーパルスと呼ばれています(1~2秒と書いてある本も多い)。
ところが、1秒未満例えば0.5秒の短周期では震度6強は800ガル程度まで加速度は上がる可能性があるという定義になっています。
つまり、耐震強度3は1秒未満の短周期では震度6弱までしかカバーできていないかもしれないと思いました。
という事もあり、耐震強度3の設計に加えて、制振ダンパーも追加する事にしました。
制振ダンパーはオイルを用いるタイプを使い、近くの断層に於ける過去のズレの方向を見て、丸清の河内さんが断層に乗り上げる動きと断層に沿って滑る動きの両方に対応すべくダンパー配置を考えて設置してくれました。
効果計算ではエネルギー耐力が約1.25倍となりましたので、600x1.25=750ガルまで対応できるのでは考えました。
これで0.5秒周期でも震度6強はほぼカバーでき、1~2秒帯では余力を持つ事が想定できます。又、2度目、3度目の余震についてもダンパー吸収がありますので有利に働くでしょう。
表層地盤の倍率分を吸収するという意味でも期待します。
これで、震度6強が来ても倒壊はしないだろうという目途が立ちました。勿論、損傷はあると思いますが、それが致命的にはならないし、比較的簡単に修理できる様に壁構造等は考えます。
ここまでやっても、ダメだったらあきらめもつきます。
但し、一つだけ住み手の立場としては残念な事がありました。それは、制振ダンパーはメーカーを信じるしかないという事です。
例えば10年毎に一々壁を崩してオイルが漏れていないか等は調べられません。
昨今、免震ゴムや制振ダンパーを偽って出荷していたという様なニュースをいくつも聞きます。今回使ったダンパーは、それらとは異なるメーカーで、10年保証(耐久は50年以上)と言っていますが施主としては、確かめる術が無いので、「おまじない」程度に考えておかないといけないのかもしれません。
河内さん経由でメーカーからダンパーの試験結果報告書を取ってもらいました。
あるストレス条件での品質確認結果という事は分かりましたが、なぜそのストレス値なのか、肝心な平均何年で劣化するとか、又は平均何ガルx何回で 故障するという様な信頼性の数字は出てきませんでした。(工業製品で言うMTTF等ですね。)
この辺りは、もっと合理的な品質保証のしくみが出来ると良いと思いました。
2018年12月8日土曜日
2018年12月6日木曜日
【家 住み手が書く】爽やかで、頼もしい家を創る11 地震対策 家の形を考える
九州地震の調査を見ると、幾つか特徴的な事があります。
倒壊が多かったのは、瓦屋根の家、1Fと2Fで共通壁が少なかった家。
損傷では、最初の揺れは耐えても、第2弾の本震でやられた物も多い。
免震構造のビルでも、想定より大きな揺れがくるとゴムやダンパーの可動範囲を超えて周囲にぶつかりダメになりそうだった事。
全壊は少ないが、半壊や壁にヒビ等はかなり多い事。
等々。
これらの情報を下に、
1.家の形は出来るだけ立方体(サイコロ)形状に近づける。
⇒揺れに強いし、断熱効率にも良い。総二階。
2.屋根は軽くし、重心を低くする。
⇒軽い屋根材を使い、太陽光発電や太陽熱温水などを上に置くことはしない。又、断熱も屋根断熱ではなく天井断熱とした事も重心を少しでも低く押さえる事に寄与しています。
3.耐震設計は3とする。
4.壊れにくく、修理もしやすい(出来るだけ単純な)屋根の形にする。
⇒切妻屋根。
5.壁に、もしもクラックが入っても重大事態にならない様にする。
事を決めました。
構造体は鉄骨方式や壁工法が有利なのは分かっていましたが、透湿工法との相性が悪いので木造軸組み工法で上記1~5を指針に作る事にしました。
木造軸組みでも、TIP構法などの半柔構造(と思う)のやり方もありましたが、今回は通常の方法で作る事にしました。
又、間取りも1Fと2Fの壁共通性を意識する事と、何かあった時に必ず各部屋2方向には逃げられる道を確保するようにしました。
倒壊が多かったのは、瓦屋根の家、1Fと2Fで共通壁が少なかった家。
損傷では、最初の揺れは耐えても、第2弾の本震でやられた物も多い。
免震構造のビルでも、想定より大きな揺れがくるとゴムやダンパーの可動範囲を超えて周囲にぶつかりダメになりそうだった事。
全壊は少ないが、半壊や壁にヒビ等はかなり多い事。
等々。
これらの情報を下に、
1.家の形は出来るだけ立方体(サイコロ)形状に近づける。
⇒揺れに強いし、断熱効率にも良い。総二階。
2.屋根は軽くし、重心を低くする。
⇒軽い屋根材を使い、太陽光発電や太陽熱温水などを上に置くことはしない。又、断熱も屋根断熱ではなく天井断熱とした事も重心を少しでも低く押さえる事に寄与しています。
3.耐震設計は3とする。
4.壊れにくく、修理もしやすい(出来るだけ単純な)屋根の形にする。
⇒切妻屋根。
5.壁に、もしもクラックが入っても重大事態にならない様にする。
事を決めました。
構造体は鉄骨方式や壁工法が有利なのは分かっていましたが、透湿工法との相性が悪いので木造軸組み工法で上記1~5を指針に作る事にしました。
木造軸組みでも、TIP構法などの半柔構造(と思う)のやり方もありましたが、今回は通常の方法で作る事にしました。
又、間取りも1Fと2Fの壁共通性を意識する事と、何かあった時に必ず各部屋2方向には逃げられる道を確保するようにしました。
2018年12月5日水曜日
【家 住み手が書く】爽やかで、頼もしい家を創る10 地震対策 危険度を調べる
次に、地方自治体(私の場合は、当該市、近隣市、東京都)のハザードマップ、防災計画を調べます。ハザードマップもネットで読めますので便利です。
地震時の震度予想や、洪水地域か否か、火事が起こりやすい所か否か などが分かります。
私の場合は、近くに大きな断層が通っていて、首都直下地震のいくつかあるケースの一つに数えられており、地震が起こると震度6強が予想されるという事が分かりました。
又、数年前の九州の大地震の調査結果から、表層地盤は地震の震度を増幅する可能性があるという事が言われ始めている事を知りました。
そして、国の防災科学研究所のWebに、各地の表層地盤での増幅率が出ているのを見つけました。私の土地の場合はx1.2~1.4の増幅率でした。
ハザードマップの震度6強という表示は、この増幅率が組み込まれているのか否なのかが良く分かりませんが、ハザードマップが作られたのは九州地震の前の様ですので、組み込まれていないという前提で考える事にしました。
後ほど書くと思いますが、震度6強というのは相当に強いレベルです。
震度は7までしか区分けがなく、7は上限のない無限大の揺れまでが入ります。
そういう意味で震度6強というのは科学的に示せる最も大きな地震のレベルと言えます。
地震時の震度予想や、洪水地域か否か、火事が起こりやすい所か否か などが分かります。
私の場合は、近くに大きな断層が通っていて、首都直下地震のいくつかあるケースの一つに数えられており、地震が起こると震度6強が予想されるという事が分かりました。
又、数年前の九州の大地震の調査結果から、表層地盤は地震の震度を増幅する可能性があるという事が言われ始めている事を知りました。
そして、国の防災科学研究所のWebに、各地の表層地盤での増幅率が出ているのを見つけました。私の土地の場合はx1.2~1.4の増幅率でした。
ハザードマップの震度6強という表示は、この増幅率が組み込まれているのか否なのかが良く分かりませんが、ハザードマップが作られたのは九州地震の前の様ですので、組み込まれていないという前提で考える事にしました。
後ほど書くと思いますが、震度6強というのは相当に強いレベルです。
震度は7までしか区分けがなく、7は上限のない無限大の揺れまでが入ります。
そういう意味で震度6強というのは科学的に示せる最も大きな地震のレベルと言えます。
2018年12月4日火曜日
【家 住み手が書く】爽やかで、頼もしい家を創る9 地震対策 土地を調べる
いよいよ、具体的な話になります。
まずは、その土地がどういう処なのかを調べました。
昔はどういう使われ方をしていたか。
水田や沼があった所などは液状化の可能性がある様な記事を読んだ事がありました。
そこで、ネットの古地図で昔(と言っても明治ぐらいかな)はどうなっていたのかを見ました。
ラッキーな事に、桑畑でしたので一安心。
もし、液状化の可能性があると地盤改良をしなければならなくなります。
とは言っても、実際に建築をする前に地盤調査もしました。
スウェーデン式(SWS調査というらしい)というやり方で地盤を調べる事が一般的と言われていますが、設計士さん、工務店さんからのアドバイスとして、SWS調査は誤差が大きく、本当は不要なのに地盤改良が必要と言われる事があるとの事。
SDS調査(スクリュードライバーサウンディング)ではトルクも調べるので土質も分かり、判定を誤る確率は低くなるとの事。
値段もそれほど高くなかったので、SDSでもお願いをしました。
結果、地盤改良は不要。又、地下のどれぐらいの深さからどういう地質に変わっているのかも知る事ができました。
又、大きな書店に行き、国土地理院発行の1万分の1地形図も買いました。これには、2m毎の等高線が書かれているので、土地の高低差を読み取る事ができます。
地震とは異なりますが、もし、大雨や洪水になったら、水はどちらの方向に流れるのかもイメージする事ができます。
まずは、その土地がどういう処なのかを調べました。
昔はどういう使われ方をしていたか。
水田や沼があった所などは液状化の可能性がある様な記事を読んだ事がありました。
そこで、ネットの古地図で昔(と言っても明治ぐらいかな)はどうなっていたのかを見ました。
ラッキーな事に、桑畑でしたので一安心。
もし、液状化の可能性があると地盤改良をしなければならなくなります。
とは言っても、実際に建築をする前に地盤調査もしました。
スウェーデン式(SWS調査というらしい)というやり方で地盤を調べる事が一般的と言われていますが、設計士さん、工務店さんからのアドバイスとして、SWS調査は誤差が大きく、本当は不要なのに地盤改良が必要と言われる事があるとの事。
SDS調査(スクリュードライバーサウンディング)ではトルクも調べるので土質も分かり、判定を誤る確率は低くなるとの事。
値段もそれほど高くなかったので、SDSでもお願いをしました。
結果、地盤改良は不要。又、地下のどれぐらいの深さからどういう地質に変わっているのかも知る事ができました。
又、大きな書店に行き、国土地理院発行の1万分の1地形図も買いました。これには、2m毎の等高線が書かれているので、土地の高低差を読み取る事ができます。
地震とは異なりますが、もし、大雨や洪水になったら、水はどちらの方向に流れるのかもイメージする事ができます。
2018年12月2日日曜日
【本】忍者はすごかった 山田雄司 幻冬舎新書
著者は三重大学の教授の方。ちゃんと学術的に調べて書かれているのだと思います。
「万川集海」という最も大部な忍術書が伝わっているとのこと。
それによると、忍者は「黒装束で素早く動き、手裏剣を打つ、、」というイメージは作られた物で、本当の姿は全然違ったとのこと。
「忍び」の最も重要な職務は敵方の状況を主君に伝える事だったため、生き延びて戻ってくる必要があった。その為、生きて生きて生き抜く事。サバイバル術に長けた者。それが忍びだった。
色々な技術もありますが、それと同時に人から秘密を引き出す為のあの手この手の技術が重要。
それら「忍術」は非常に具体的で、現代でも十分通用するものが多そうです。
一つの例では、
ある家に侵入したいと思うのなら、その家の前をしばしば通り、あつるときにはその門の前で仮病を発し、門前で休んでその家の下人に薬や水を頼み、しばらくして病気が治ったようにふるまい、家の中に入ってよくお礼を言って知人となって、一旦は帰る。
後日 届け物を持って丁寧に礼を述べて親しくなるようにする。その時には、まずはその家の子供をほめ、奥方に贈り物をし、次に下人に贈り物をすれば、主人は非常に喜び、気を許して深い話もしてくれるようになる。
もう一つ、こんな話も
師が上手な弟子に、「大きな瓶を盗んで来い」と言った。弟子は「なかなか日中に大きな瓶を盗んでくることは難しい」と言うので、師は「行って取ってこよう」ということで、瓶屋に行って買ってきた。
弟子たちはこぞってこれを笑った。そのとき師は言った。
「だからお前たちは下手というものなのだ。瓶を取ってこようと思うと、一途に瓶ばかりに心がいってしまう。私はそのあたりで小さい猪口を十ばかり盗んで袖に入れ、これを売って大きな瓶を買ってきた。すなわち色を替える術なのである」
皆が考えつくような方法では、対策がとられていて忍びこむことはできません。相手が考えないような方法を駆使することによって意表を突き、初めて忍び込むことができる。
「忍法」の本、色々 読んでみたくなりました。
「万川集海」という最も大部な忍術書が伝わっているとのこと。
それによると、忍者は「黒装束で素早く動き、手裏剣を打つ、、」というイメージは作られた物で、本当の姿は全然違ったとのこと。
「忍び」の最も重要な職務は敵方の状況を主君に伝える事だったため、生き延びて戻ってくる必要があった。その為、生きて生きて生き抜く事。サバイバル術に長けた者。それが忍びだった。
色々な技術もありますが、それと同時に人から秘密を引き出す為のあの手この手の技術が重要。
それら「忍術」は非常に具体的で、現代でも十分通用するものが多そうです。
一つの例では、
ある家に侵入したいと思うのなら、その家の前をしばしば通り、あつるときにはその門の前で仮病を発し、門前で休んでその家の下人に薬や水を頼み、しばらくして病気が治ったようにふるまい、家の中に入ってよくお礼を言って知人となって、一旦は帰る。
後日 届け物を持って丁寧に礼を述べて親しくなるようにする。その時には、まずはその家の子供をほめ、奥方に贈り物をし、次に下人に贈り物をすれば、主人は非常に喜び、気を許して深い話もしてくれるようになる。
もう一つ、こんな話も
師が上手な弟子に、「大きな瓶を盗んで来い」と言った。弟子は「なかなか日中に大きな瓶を盗んでくることは難しい」と言うので、師は「行って取ってこよう」ということで、瓶屋に行って買ってきた。
弟子たちはこぞってこれを笑った。そのとき師は言った。
「だからお前たちは下手というものなのだ。瓶を取ってこようと思うと、一途に瓶ばかりに心がいってしまう。私はそのあたりで小さい猪口を十ばかり盗んで袖に入れ、これを売って大きな瓶を買ってきた。すなわち色を替える術なのである」
皆が考えつくような方法では、対策がとられていて忍びこむことはできません。相手が考えないような方法を駆使することによって意表を突き、初めて忍び込むことができる。
「忍法」の本、色々 読んでみたくなりました。
2018年11月30日金曜日
【家 住み手が書く】爽やかで、頼もしい家を創る8 どういう関係を作るか
家の購入や新築は、家電製品とは異なり、殆どの人は一生に1-2度しか行わない大イベント。かつ一度作ったら簡単には変更できず、その後数十年もその結果と付き合わなければなりません。
「失敗したくない、失敗は許せない」作業という気持ちになります。
軽はずみな判断や、ある一面だけを見て判断するという事は避ける必要があります。
その為には、設計・施工してもらう人とどれだけ密にコミュニケートして、ディスカスの中で施主が漠然と持っているイメージをいかに具現化してもらうか、又は誤った考えを正してもらえるか。
さらに望ましいのは、施主と一緒に悩み。知恵だししてくれるかが大きなポイントになります。
ハウスメーカーに頼むにせよ、設計事務所や工務店に頼むにせよ、担当してくれる人がどういう人なのかを良く見極めてから契約する事が重要だと思います。
私の場合は、ジョイ設計事務所の寺田さん、株式会社丸清の河内さんというとても素晴らしい方々と巡り会えて本当に助かりました。ラッキーでした。感謝しています。
プランを作り、細部を決めていく過程で、毎週の様に、平日の夜7時頃に集合して9時すぎまで、多くの事を3人でディスカスをしていきました。
建築シロウトの私に良く付き合っていただけたと思います。
色々と質問させてもらい教えていただいて理解できましたし、逆にシロウト視点で質問していく事で、新しいアイデアも幾つか産む事が出来ました。
プロの方々の言われる事は間違いないだろう。従来の常識のやり方も間違いないだろう。 「だから、お任せします」というスタンスは止めるのが良いと思いました。
自分の狙いの家を実現したいならば、疑問点は徹底的に聞く、別の選択肢はないのか?と絶えず問いかける という事が重要だと思いました。
設計士さんも、工務店さんも経験されている家の軒数は年に多くて数十軒でしょう。
建築材料や技術も年々進化していますし、彼らが全てをご存知の訳はありません。
「お任せ」してしまうと、彼らの過去経験の中の手慣れたやり方にどうしても偏ってしまいます。
現時点でのベストは何かを、一緒に考えて研究してもらえる環境を作れると良いです。
後は、自分の狙いと似たコンセプトで作られた家を家庭訪問させていただき、実際の状況や住んでみての感想を直に聞かせてもらうこと。私も2軒のお宅を訪問させて頂き、沢山の気づきを得る事ができました。
チームとなる事が、本当に重要だと思いました。
「失敗したくない、失敗は許せない」作業という気持ちになります。
軽はずみな判断や、ある一面だけを見て判断するという事は避ける必要があります。
その為には、設計・施工してもらう人とどれだけ密にコミュニケートして、ディスカスの中で施主が漠然と持っているイメージをいかに具現化してもらうか、又は誤った考えを正してもらえるか。
さらに望ましいのは、施主と一緒に悩み。知恵だししてくれるかが大きなポイントになります。
ハウスメーカーに頼むにせよ、設計事務所や工務店に頼むにせよ、担当してくれる人がどういう人なのかを良く見極めてから契約する事が重要だと思います。
私の場合は、ジョイ設計事務所の寺田さん、株式会社丸清の河内さんというとても素晴らしい方々と巡り会えて本当に助かりました。ラッキーでした。感謝しています。
プランを作り、細部を決めていく過程で、毎週の様に、平日の夜7時頃に集合して9時すぎまで、多くの事を3人でディスカスをしていきました。
建築シロウトの私に良く付き合っていただけたと思います。
色々と質問させてもらい教えていただいて理解できましたし、逆にシロウト視点で質問していく事で、新しいアイデアも幾つか産む事が出来ました。
プロの方々の言われる事は間違いないだろう。従来の常識のやり方も間違いないだろう。 「だから、お任せします」というスタンスは止めるのが良いと思いました。
自分の狙いの家を実現したいならば、疑問点は徹底的に聞く、別の選択肢はないのか?と絶えず問いかける という事が重要だと思いました。
設計士さんも、工務店さんも経験されている家の軒数は年に多くて数十軒でしょう。
建築材料や技術も年々進化していますし、彼らが全てをご存知の訳はありません。
「お任せ」してしまうと、彼らの過去経験の中の手慣れたやり方にどうしても偏ってしまいます。
現時点でのベストは何かを、一緒に考えて研究してもらえる環境を作れると良いです。
後は、自分の狙いと似たコンセプトで作られた家を家庭訪問させていただき、実際の状況や住んでみての感想を直に聞かせてもらうこと。私も2軒のお宅を訪問させて頂き、沢山の気づきを得る事ができました。
チームとなる事が、本当に重要だと思いました。
2018年11月29日木曜日
【家 住み手が書く】爽やかで、頼もしい家を創る7 パートナーの探し方
大手ハウスメーカーで適当な所がなかったのですが、落ち着いて考えてみると、レディメードの商品を選んで購入するという「買い物」では、折角大金をはたいても住んでみて不満や後悔を生みそうです。
やはり、各部分まで自分で理解、納得できるように、十分な説明を聞いたりやディスカスをしながら作っていきたいと考え始めました。
そこで、次はセルローズファイバーを使った透湿工法での家創り経験が豊富な設計士さんを探しました。
偶然 妻が訪問した教会がセルローズファイバーを使って建てられていて、とても気持ちの良い所だったとの事で、その設計事務所を調べました。
そこはジョイ設計事務所さんという所で、早速 私のコンセプト「気持ちよく・健康」、「安心」、「低ランニングコスト」の説明資料を持って会いに行きました。
突然の問い合わせにも関らず、とても気さく且つ親身になって相談に乗っていただけました。
間取り案も含めて何度もディスカスを重ね最終的に、耐震構造をいれた木造軸組み方式でセルローズファイバーを用いた透湿工法とパッシブハウス手法を組み込むという方針を固めました。
その方針の下、天龍材の檜と杉の製材所を自社で持ち木材を熟知し、セルローズファイバーの扱いにも慣れている。そして、昔から長く地元で続けてこられている工務店の丸清さんに施工をお願いする事にしました。
丸清さんは、以前もジョイ設計さんと一緒に仕事をした事があって、大工さんチームも含めてその実力が良く分かっているので安心との事でした。
木造の作り方では2x4等の壁構造方式も考えましたが、地震にはかなり有利ですが、そこで使う板は合板になりますので透湿性が低く、湿気の吸排出が阻害されるので検討から外しました。
やはり、各部分まで自分で理解、納得できるように、十分な説明を聞いたりやディスカスをしながら作っていきたいと考え始めました。
そこで、次はセルローズファイバーを使った透湿工法での家創り経験が豊富な設計士さんを探しました。
偶然 妻が訪問した教会がセルローズファイバーを使って建てられていて、とても気持ちの良い所だったとの事で、その設計事務所を調べました。
そこはジョイ設計事務所さんという所で、早速 私のコンセプト「気持ちよく・健康」、「安心」、「低ランニングコスト」の説明資料を持って会いに行きました。
突然の問い合わせにも関らず、とても気さく且つ親身になって相談に乗っていただけました。
間取り案も含めて何度もディスカスを重ね最終的に、耐震構造をいれた木造軸組み方式でセルローズファイバーを用いた透湿工法とパッシブハウス手法を組み込むという方針を固めました。
その方針の下、天龍材の檜と杉の製材所を自社で持ち木材を熟知し、セルローズファイバーの扱いにも慣れている。そして、昔から長く地元で続けてこられている工務店の丸清さんに施工をお願いする事にしました。
丸清さんは、以前もジョイ設計さんと一緒に仕事をした事があって、大工さんチームも含めてその実力が良く分かっているので安心との事でした。
木造の作り方では2x4等の壁構造方式も考えましたが、地震にはかなり有利ですが、そこで使う板は合板になりますので透湿性が低く、湿気の吸排出が阻害されるので検討から外しました。
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