九州地震の調査を見ると、幾つか特徴的な事があります。
倒壊が多かったのは、瓦屋根の家、1Fと2Fで共通壁が少なかった家。
損傷では、最初の揺れは耐えても、第2弾の本震でやられた物も多い。
免震構造のビルでも、想定より大きな揺れがくるとゴムやダンパーの可動範囲を超えて周囲にぶつかりダメになりそうだった事。
全壊は少ないが、半壊や壁にヒビ等はかなり多い事。
等々。
これらの情報を下に、
1.家の形は出来るだけ立方体(サイコロ)形状に近づける。
⇒揺れに強いし、断熱効率にも良い。総二階。
2.屋根は軽くし、重心を低くする。
⇒軽い屋根材を使い、太陽光発電や太陽熱温水などを上に置くことはしない。又、断熱も屋根断熱ではなく天井断熱とした事も重心を少しでも低く押さえる事に寄与しています。
3.耐震設計は3とする。
4.壊れにくく、修理もしやすい(出来るだけ単純な)屋根の形にする。
⇒切妻屋根。
5.壁に、もしもクラックが入っても重大事態にならない様にする。
事を決めました。
構造体は鉄骨方式や壁工法が有利なのは分かっていましたが、透湿工法との相性が悪いので木造軸組み工法で上記1~5を指針に作る事にしました。
木造軸組みでも、TIP構法などの半柔構造(と思う)のやり方もありましたが、今回は通常の方法で作る事にしました。
又、間取りも1Fと2Fの壁共通性を意識する事と、何かあった時に必ず各部屋2方向には逃げられる道を確保するようにしました。
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