2016年6月27日月曜日

【バレーボール】2016オリンピック代表選手発表

リオ五輪の火の鳥ニッポン 代表選手12人が
発表されました。

ぜひ皆 活躍してきて欲しいと思います。

このメンバーは万能選手のような方が何
人もいるので、色々な可能性を感じます。

アタック・レシーブ・ブロック・トスが
出来る木村選手、鍋谷選手、石井選手。
山口選手はMBに加えて、ロンドンの時はWS
でした。

多彩な選手揃いですので、MB1も、複雑な
コンビネーションも組むことができると
思います。

特に、山口選手はMBよりも「コンビをしかけ
るWS」として動き回ってくれると面白いの
ですが。

あと40日。一体 どういう戦術を練習し
てリオに臨むのか。

新しい鳥に生まれ変わって出てくる事を
楽しみにしたいと思います。

2016年6月25日土曜日

【本】難病に克つ(温熱治療、奇跡の実録と証言) 三井と女子 山梨ふるさと文庫

著者は教職32年のあと、60歳から鍼灸学校に行き
指圧師のとなった。薬等は使わないで病気を治す方法
を家庭で習っていた温熱療法を主として技術開発した。

この本は、その考え方や治療例、実際に治してもらった
患者さん達の手記(23人)が載っている。

以下 ポイントの抜粋

病気は身体の中のパワー(熱)が不足すると起きる。
自律神経に充熱して、血行の悪い所をほぐし、内外の
血液循環を良くすると、活力がみなぎってくる。

以下が永年にわたって積み重ねてきた治療と研究から
得た、ガンにおける熱治療の基本エッセンス。

・ガンは不治とされているが、こわい病気ではない。
 傷つけず(手術せず)治すこともできる。
・ガンをはじめ病気の成因は生命現象を営んでいる
 自律神経のアンバランスからくる。
・体外からくる発がん物質の作用は微々たるもので、
 殆ど発がんの力はない。
・自分の体の組織の活力を失ったところに生じてくる。
・切る、殺す、焼くは三悪で、飛び込み自殺の背を
 押してやるようなものである。
・発ガンした部分は小さいが根は深いもので切除して
 も、殆ど氷山の一角を切り取るのにすぎない。
・発生した部分は原発部ではないので、深部の根を
 たやさないと切っても発生してくる。
・転移はない。あちこちに出てくるのは同根から出て
 くる芽である。
・人間の活力は熱である。熱を補給してやればガンの
 根は消える。
・42度から45度の熱を皮膚の上から患部に注入す
 るとたちまちガンは消滅する。

以下本文
まずは総元に充熱し、次に患部の治療をする。体内の
病変は必ず体表に現れる。皮膚上の反応点を探して
そこに熱を入れる。

異常点はコリがあったり、硬さや凸凹度合が変になって
いたりする。
異常がなければ、熱器具の熱が当たると快い感じがし、
熱反応で病状を知ることができる。

身体にメスを入れてはいけない。

肺ガンの初期ならば、100%治る。

温熱治療の実際。
胆管がん、糖尿病、神経症、腰痛、リュウマチ、椎間板
ヘルニア、変形性関節症、関節リュウマチ、消化器系(
唾液が出ない、胸やけ、嘔吐、胃潰瘍、腸、肝臓、すい臓、
痔、過敏症大腸炎)、心臓・血管系(不整脈、心筋梗塞、
心臓神経症、閉塞性血栓血管炎・レーノー症候群、白蝋症)、
呼吸器系(咳、アレルギー性鼻炎、上顎ガン)、目(白内障、
眼球乾燥症、涙管狭窄、瞼下垂、アポロ病、目星)、泌尿器系(
血尿、膀胱炎、無尿症、尿たんぱく、萎縮腎、夜尿症)、
皮膚系(水虫・カンジダ、帯状疱疹、その他)、性欲

手記 略

以上

三井さんは、血行の悪くなる事が病気の原因と考えて
おられる様子。治療方法は温熱を使ってツボの判定、
温熱と指圧を使った治療を行われている様子。

特徴的なのは、エネルギーは「熱」がポイントだと
している事。”冷えは万病の元”という言葉もある
ので、それに相応した考え方と思える。

私自身、時々「熱を身体が欲している」と感じるときが
あるので、この考え方はかなり実感に合致する。

【本】「3つの体液」を流せば健康になる 片平悦子 自由国民社

著者は、鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師。整体師。
25年で5万人を超える治療経験。

以下はポイント抜粋

身体の70%は「水」
血液、リンパ液、脳脊髄液 の3つが重要。

リンパ液は有害物質(老廃物)用の通り道。血管に
入らない大型ゴミを運ぶ。リンパ節でフィルタに
かけたり、破壊したり、中和する。

人間は体液循環を良くする事が大事。

肩こり 腕の力こぶの反対側の筋肉(上腕三頭筋)
をもみほぐすと良い。

腰痛やギックリ腰 足の付け根のリンパの流れが
悪くなっているので、内腿をゆっくりほぐす。

体液循環を良くするには、ストレッチや正しい姿勢
などが重要。

足モゾモゾ運動(本に詳細)、足裏マッサージ、
ふくらはぎマッサージ、深呼吸などが有効。

以上

片平さんは、体液の循環が滞る事が病気や不具合の
原因なので、滞る場所をほぐすことをを推奨して
いる。

【本】気功治療の実践(奇跡の生還) 片野貴夫 朝文社

西洋医学は、悪い患部に対する治療を行いますが、
東洋医学では患部とは全然異なる所(ツボ)を刺激
する事で治すという話をよく聞きます。

以前から気になっていたので、関連しそうな数冊
の本を読んでみました。これはその中の1冊に
なります。

著者は、気功を学ぶために北京体育学院に留学。
又、老子の元で修行。鍼灸学校を卒業し鍼灸士
の資格を持つ。自ら工夫した気功治療で多くの患者
を治しているとのこと。

以下 ポイント抜粋

気功とは、身体の中を流れている気をスムーズな
流れにする。病気は気の流れが滞る事で起こる。

小周天で気を体の中で回すと間脳に刺激を入れる
事ができる。小周天はかなり難しい技と説明して
いる人もいるが、肛門を後ろ斜めに上げる(絞める)
と簡単にできる。

気功をすると、毛細血管が広がり酸素が抹消まで
行く(不安なく、ゆったりした気持ちになる事で血管
が広がる)。これでガン細胞が増殖しない。

スポーツ選手は意外と短命の人が多い。これは
交感神経を使って集中しているから、内臓の毛細
血管が縮んでしまうから。

実例として、肺ガン、リンパガン、卵巣ガン、ネフローゼ
な治った。

治療は、全身の気を調整した上で、筋肉の緊張を
取り除く。

タンやセキは肺が原因ではなく、心臓が原因の事
が殆ど。 よって、心臓に集中した気を気功鍼で
落とし、心臓のツボを温灸すればよい。

花粉症は、どの経路に気が上がっているかを調べ、
その気を気功鍼で整え、ツボを探して毎日温灸を
すれば殆ど3か月で症状が消える。

偏頭痛は循経指圧で治る。

気の異常は絹のパジャマを着て上からなでると
普通の人でも簡単に見つける事ができる。
(サーモグラフィや手かざしによって感じる
温度差で)

気を吸っている所は、明らかに冷たいし、気が
集まっている所は熱が噴いて湿った熱さを感じ
ます。気の異常の見つかる場所は決まっている
ので、それに従って調べれば良い。(本には
人体図に場所を示した点をつけた図が載っている)

筋ジストロフィは肝経の気の異常。気功鍼をする
事で、ねじれていた腕がその場で治った実例あり。

筋ジストロフィは身体の酷使、酒の飲みすぎ、
セックスの過剰が原因。
肝経の気の異常で、小脳に気がうっ滞した。

様々な病気は、うっ滞した気を誘導する事で簡単
に解決できる。

脳腫瘍を治した事もある。

病院で調べても原因がわからない「本態性xx」という
病気や不定愁訴は 気や血液、水の滞りが原因。

治した事例としては、パーキンソン病、バセドゥ病、
アトピー性皮膚炎などもある。

ツボとは、何か。
経絡は人体を流れる水。この水が滑らかに流れている
時が健康な状態で、ツボは現れない。
川が堰き止められて出来る水たまりにうっ滞する水や
堰き止められて集まりすぎて澱んだ体液は熱を持ち
ます。これが「実のツボ」。堰き止められて細くなった
下流で取り残されたエネルギーの水たまりが冷えるツボ
「虚のツボ」なのです。
「実のツボ」に灸すると、非常に熱く感じ、「虚のツボ」
だと熱さを感じない。

冷え性や下痢症は治るし、高熱も簡単に下げられる(足
の裏の井穴のツボに気功鍼)。

風邪は気の異常なので、これに効く薬はない。

心身症、喘息も治った。

気功治療は施術者の気をかなり奪うので、各人が各々
気功を行い病気にならない様に予防してほしい。

以上

片野さんは、身体の中に循環して流れているものが
ある(気、水、エネルギーなどと呼んでいます)。
それがうっ滞する事が病気の原因なので、循環を
阻害している所に効くツボに温灸や気功鍼を行う
事で、病気が治るといわれています。

2016年6月19日日曜日

【バレーボール】 リベロの身体の使い方

だんだんオリンピックが近くなってきました。

火の鳥ニッポンチームが勝ち上がって行く為
には守備力をどう上げられるがポイントであ
る事は間違いありません。

今年のOQTではリベロに加えてレシーブ専用
選手も投入して、補強しようとしました。

ロンドン時は佐野選手、新鍋選手、竹下選手
というレシーブ上手な選手により守備力の基
礎がありました。

今年はその穴をどう埋められるのかが重要
です。鍋谷選手のようにレシーブが安定し
ている新しい選手も加わりましたが、やはり
キーとなるのはリベロだと思います。

色々なリベロの選手がおられますが、見て
いると、どうしても佐野選手の動きとの
違いを感じてしまいます。

それだけ、佐野選手の動きが特殊だったの
かもしれません。

特に感じるのは、外人選手に高速スパイク
をリベロの真ん前に鋭角的に撃ち込まれた
時の対応のスピードです。

床ぎりぎりの低さで腕でボールを受けない
といけないのですが、その低いポジション
になるまでの時間が、佐野選手は他の人よ
り1テンポ早かったと思います。

コンマ何秒というぐらいの差なのでしょう
が、それによってスーパーレシーブができ
ていた様に感じます。

ユーチューブで、往年の佐野選手のレシーブ
動画が沢山見れますので、久しぶりに見て
みたら、今までボンヤリ見逃していた佐野
選手の動きのポイントが分かった気がしま
した。

2つあります。

一つは、筋肉の力でかがんで姿勢を落とし
ていない事。驚いた事に、佐野選手は足を
後ろに滑らせて支えを無くし、自身の身体
を自由落下させて姿勢を下げています。

体術でいう「抜き」を、もっと極端にして
本当の自由落下速度を使っています。
だから、通常の「運動神経の良い」スポー
ツ選手の動きよりも早い動きを作る事が出
来たのです。

彼女がレシーブしたときに、カエルが車に
轢かれた様な形になっていた(例えが悪く
てすみません)事を覚えておられる方も
多いと思います。それは、垂直落下のスカ
イダイビンングの様な形でレシーブをして
いたから、そうなっていたという事なの
ですね。

普通のスパイクやサーブレシーブの時は
そんな速度はいらないので、通常の筋肉
動作で取られていますが、世界の強打者
のスパイクを、スーパーレシーブをする
時のモードでは、こういう動きを瞬時に
行っていたのでしょう。

2つ目は、1つ目とも関連もしますが、
出来る限りレシーブ後の球の動きを眼で
追うようにしている事。

回転レシーブや、身体を投げ出しす大き
な動作でのレシーブでは、どうしても
レシーブ後の球を見られなくなりがちで
す。佐野選手は、殆どの場合、レシー
ブ後も球筋を見られる形を追及して工夫
しておられたのでしょう。

他のリベロ選手に比べて、佐野選手の
取り方は地味に見えても、こういう
達人技が隠れていいたのですね。

2016年6月11日土曜日

【本】どうなってるの? ニッポンの新聞 池上彰 東京堂出版

自ら新聞大好き人間と言う池上氏がニッポン
の新聞の内幕やジャーナリズムについての
意見を書いた本です。

朝日新聞の問題や、なぜ、読売と朝日は
全く違う事を書くのか、、など。

いくつかポイントと思った点を書いてみます。

まず、昔(昭和の真ん中頃)はどの新聞もほぼ
同じ内容の紙面で、どれを買っても同じと言わ
れていました。各新聞社の主張は社説の所だけ
で表現されていました。

当時は、ネットもなく、TVでもニュース番組
は殆ど無かったので、事実や事件などを伝える
のが新聞の第1の意味だったから。
(そう言えば、NHKが磯村アナをキャスター
にしたNC9というニュース1時間番組が出来
た時には、大変に新鮮に感じた事を思い出しま
した。今では考えられませんね。当時は新聞に
書かれている事は、真実なのだと子供心に信じ
ていました)

今は、ネットやTVでニュース自体は知る事
が出来る世の中になったので、新聞は紙面全
体でカラー(論調)を出すようになってきて
います。

(昔から取っている新聞 読売とか朝日とか
毎日とか、、を習慣的に取り続けている家庭
は多いと思います。レイアウトなどが読み慣
れていますから。又、新聞を他紙に切り替え
るのは面倒でもありますし。

でも、子供の頃の感覚で、新聞を読んでいる
とトンデモナイ偏った見方になる時代になっ
ている事をしっかり意識している人はどれだ
けいるのか、疑問を感じます。

子供の時の様に、新聞に書かれている事は
正しいハズとして読んでいると、紙面全体
でカラーを出す(どの事実を取り上げ、意図
的な編集をして紙面が作られている)今の
新聞では、新聞社のカラーに知らない間に
染められてしまいます。 これは恐ろしい
事ですね)

各新聞社の論調は、新聞社の社内権力図に
によって変わるもの。例えば、読売新聞は
自民党の政治家と深いつながりを持つ渡邉
氏がトップになって、明確に権力寄りの
論調になっています。

論調は新聞社内で指示が出ていなくても、
現場記者が社内の空気を読んで、自主的に
記事の取捨選択や表現を変えるという事が
起こっている面もあります。(サラリーマン
ですからね。。)

新聞は各社 カラーを出す事は可能ですが、
TVは中立でないといけません。

電波は使える周波数帯が限られており、そ
れを警察や消防などと分け合って使ってい
る=国民の資産を使っているので、中立を
維持する義務があります。

端的に表れているのは、新聞では編集委員
という人が社説を書きますが、TVには
編集委員はいません。その変わり解説委員
がいて、解説をしています。

新聞が守るべきは日本新聞協会が定めた
「新聞倫理綱領」ですが、放送には放送法
があります。

自民党や政府が、放送局の幹部を呼びつけ
て色々言った事が数年前にありましたが、
放送法は「放送責任は法律で定める権限に
基づく場合でなければ、何人からも干渉
され、又は規律される事がない」となって
おり、自民党などが事情聴取をした事自体
が法律違反の可能性が高いのです。放送法
は時の権力からの干渉を防ぐ事を目的とし
た物です。

(但し、現状のTVを見ていると、明らに
放送局でカラーを出している様に見えます。
現実は、どんどん理念から捻じ曲げられて
きているのでしょう)

「国益」「売国」などという言葉を紙面で
使うメディアもあるが、それらは言論封殺
の為の言葉で、メディアが使うべきもので
はありません。

「愛国報道」は発行部数を増やせて経営的
には大成功なのでしょうが、報道メディア
として守るべきは客観スタイルです。

「世論調査」も良く報道されますが、これ
も質問の仕方次第で、都合よく結果の操作
が可能です。

新聞社はサラリーマン化しており、社員は
危険地帯に出せない。危険地帯の取材は
フリーランス任せになっています。

広告を出しているスポンサー企業との関係
は、表には言えないが 勿論 不都合な記
事への干渉はあっておかしくありません。

新聞記者いつの間にか「社会的エリート」
扱いされているが、本来は「キラワレ者」
であるべきでしょう。

紙でもWebでも、放送でも、ジャーナリズム
は、民主主義の底辺を支えるインフラであり、
それに徹する事が重要と考える。

とのこと。

ウオーターゲート事件やリクルート事件の時
に何が起こったのか、朝日新聞での騒動の内情
なども書かれています。


大筋は池上さんの意見にナルホドと思うのです
が、彼の新聞に対する結論は、「新聞を生かすも
殺すも、読み手次第なのです」という物には
普通の読者としては違和感がありました。

普通の家庭は1紙しか購読していないのですから。
作り手の都合を、読者側に責任丸投げしている
様に感じられました。

最近のパナマ文書なども、意図的なリーク情報
から始まった騒動ですので、黒幕による意図的
なメディア操作(メディア側もそれを分かっていな
がら)に世論が操られているのでは という不信
も感じます。

やはり、読者としては 自身の身を守る為に
も メディア情報を鵜呑みにしない、という
読み手次第 なのかもしれませんね。。。。

2016年5月29日日曜日

【本】メンタル強化メソッド45 浮世満理子 実業之日本社

スポーツの世界でメンタルの重要性はかなり言われていますが、
その強化法はどうしたら良いのか。 この本が教えてくれました。

ポイントを記します。

・メンタルは「こうなりたい」という目標と表裏一体。

・メンタルは思考、感情、行動の3つの要素でできている。
 思考は「努力」「根性」「執念」「平常心」「精神」「心」など。
 感情は「喜び」「悲しみ」「怒り」など。
 行動は、目標達成への導く行動の数々で、「ルーティン」など。

・メンタルを強化するのは「達成感」
 ちょっと頑張らないとできない目標をクリアして、達成感が得ら
 れると、自分に自信がついてきます。この達成感を繰り返して
 行くことで、自信と諦めない心が育っていきます。

・目標は 頑張らないと達成できない目標がちょうど良い。
 イチロー選手が打率ではなく、安打数を目標に設定したのは絶妙。
 安打数ならば、積み重ねていいって達成できる目標で、どんなに
 調子の悪い試合でも、1本ヒットが出る事で目標に近づきます。
 何試合ヒットが出なくても、又 次の試合に向けて頑張れる気持ち
 へと切り替わります。

・勝負の勝ち負けではなく、いかに今できる事を全力で出し尽くし
 たかが、次につながっていく。
 相手と戦うのではなく、自分の最高を出せるかとの戦いが必要。

・トップアスリートは練習でも、「つらくてしんどい」=「嫌だ」
 ではなく、「つらくてしんどい」=「強くなれる」「上手くなれる」
 という思考回路にする。

・弱音や悪い言葉は、パフォーマンスを落とす危険信号。
 弱音の中をしっかり書き出していくと、解決の糸口が見える。

・モチベーションを保つ為には「行動の目標」に切り替える
 「試合に勝つ」「上達する」などの結果の目標ではなく、「毎日
 素振りを50回する」などの行動の目標に変える。結果は後から
 付いてくるもの。

・ケガはメンタルが原因と言っても過言ではない。
 一つは練習が厳しくて、休みたいけど休みたいと言えない人はケガをする。
 二つ目は、練習を休まなければいけないのに続ける事で、腱んを切ってしまう。
 生真面目すぎる性格には、「年3回は休み」など休むルールを作る。練習不足
 による不安へは、毎日自分の良い所、OKな行動を箇条書きするOK日記を
 付けて消す。

・身体のコンディションが万全でないのは当然のこと。
 トップアスリートは身体のコンディションが悪くても、結果は左右されない
 と考えている。むしろ、何かしらの痛みを抱えているアスリートが多い。
 身体のコンディションにこだわり過ぎると、体調を整える事が「目標」に
 すり替わってしまう。結果は体調とは関係ないものだと考えよう。


プレッシャー・集中力のメンタル強化メソッド

・プレッシャーは自分の内面から生まれるもの。日記などで自分を縛る思考や
 価値観に気づこう。「期待」は危険な言葉、ホテルに置いてきて試合会場に
 は持ち込まない。

・自分の中に勝利に必要な要素を持つヒーロー像を作ろう。ピンチの時は、その
 ヒーロー像を思い浮かべて、自分がそれになったつもりで戦おう。

・「今ここ」に100%の意識を集中すること。いいプレーをした時は「よし!」
 「やった」と声を出しながら、自分を承認して自己肯感を上げて行こう。

・死ぬ一歩手前のパフォーマンスを出し切って、戦い方の「質」を高める事が
 大事。それが大きな自信になって、次の結果につながる。

・緊張反応(手に汗や、ドキドキしたりなど)は、肉食獣に襲われる生命の
 危険を感じていたことの名残。生命の危険ではないとイメージすれば、体の
 緊張反応は治まる。

・プレッシャーや緊張を取り除いた上で、「こえをすれば、大丈夫」という
 ルーティンの行動をする様にしよう。

・チャンスは数秒間限定で時間制限があるもの、今 チャンスを活かさないと
 次は自分にピンチがやってくるものだと認識しよう。

・マイナスの感情、過剰な感情は、試合の結果に大きく影響するもの。怒りや
 落ち込みを感じる時には、笑顔を作る事で、気分を切り替えることができる。
 ゴルフなど、試合中は笑いながら移動するとミスしても結果を出す事に集中
 できる。

・ミスは起きた瞬間から過去のもの。「今ここ」と唱え、目の前の試合に集中する。


以上の他にも、この本には色々とポイントメッセージが記載されています。


これを読んですぐに連想してしまうのは木村沙織選手。
10年 殆どケガしないで来ており、試合中や前後の様子もここに出ているポイント
を上手く実践しているから、結果を出し続けるのだなと納得しました。


ここに書かれている事は、スポーツだけでなくビジネスでも殆ど共通ですね。


例えば、会社では「売上xx億円」という様なものだけを目標として示している人
が多くいますが、行動を目標にしないと何にもなりませんね。