スポーツの世界でメンタルの重要性はかなり言われていますが、
その強化法はどうしたら良いのか。 この本が教えてくれました。
ポイントを記します。
・メンタルは「こうなりたい」という目標と表裏一体。
・メンタルは思考、感情、行動の3つの要素でできている。
思考は「努力」「根性」「執念」「平常心」「精神」「心」など。
感情は「喜び」「悲しみ」「怒り」など。
行動は、目標達成への導く行動の数々で、「ルーティン」など。
・メンタルを強化するのは「達成感」
ちょっと頑張らないとできない目標をクリアして、達成感が得ら
れると、自分に自信がついてきます。この達成感を繰り返して
行くことで、自信と諦めない心が育っていきます。
・目標は 頑張らないと達成できない目標がちょうど良い。
イチロー選手が打率ではなく、安打数を目標に設定したのは絶妙。
安打数ならば、積み重ねていいって達成できる目標で、どんなに
調子の悪い試合でも、1本ヒットが出る事で目標に近づきます。
何試合ヒットが出なくても、又 次の試合に向けて頑張れる気持ち
へと切り替わります。
・勝負の勝ち負けではなく、いかに今できる事を全力で出し尽くし
たかが、次につながっていく。
相手と戦うのではなく、自分の最高を出せるかとの戦いが必要。
・トップアスリートは練習でも、「つらくてしんどい」=「嫌だ」
ではなく、「つらくてしんどい」=「強くなれる」「上手くなれる」
という思考回路にする。
・弱音や悪い言葉は、パフォーマンスを落とす危険信号。
弱音の中をしっかり書き出していくと、解決の糸口が見える。
・モチベーションを保つ為には「行動の目標」に切り替える
「試合に勝つ」「上達する」などの結果の目標ではなく、「毎日
素振りを50回する」などの行動の目標に変える。結果は後から
付いてくるもの。
・ケガはメンタルが原因と言っても過言ではない。
一つは練習が厳しくて、休みたいけど休みたいと言えない人はケガをする。
二つ目は、練習を休まなければいけないのに続ける事で、腱んを切ってしまう。
生真面目すぎる性格には、「年3回は休み」など休むルールを作る。練習不足
による不安へは、毎日自分の良い所、OKな行動を箇条書きするOK日記を
付けて消す。
・身体のコンディションが万全でないのは当然のこと。
トップアスリートは身体のコンディションが悪くても、結果は左右されない
と考えている。むしろ、何かしらの痛みを抱えているアスリートが多い。
身体のコンディションにこだわり過ぎると、体調を整える事が「目標」に
すり替わってしまう。結果は体調とは関係ないものだと考えよう。
プレッシャー・集中力のメンタル強化メソッド
・プレッシャーは自分の内面から生まれるもの。日記などで自分を縛る思考や
価値観に気づこう。「期待」は危険な言葉、ホテルに置いてきて試合会場に
は持ち込まない。
・自分の中に勝利に必要な要素を持つヒーロー像を作ろう。ピンチの時は、その
ヒーロー像を思い浮かべて、自分がそれになったつもりで戦おう。
・「今ここ」に100%の意識を集中すること。いいプレーをした時は「よし!」
「やった」と声を出しながら、自分を承認して自己肯感を上げて行こう。
・死ぬ一歩手前のパフォーマンスを出し切って、戦い方の「質」を高める事が
大事。それが大きな自信になって、次の結果につながる。
・緊張反応(手に汗や、ドキドキしたりなど)は、肉食獣に襲われる生命の
危険を感じていたことの名残。生命の危険ではないとイメージすれば、体の
緊張反応は治まる。
・プレッシャーや緊張を取り除いた上で、「こえをすれば、大丈夫」という
ルーティンの行動をする様にしよう。
・チャンスは数秒間限定で時間制限があるもの、今 チャンスを活かさないと
次は自分にピンチがやってくるものだと認識しよう。
・マイナスの感情、過剰な感情は、試合の結果に大きく影響するもの。怒りや
落ち込みを感じる時には、笑顔を作る事で、気分を切り替えることができる。
ゴルフなど、試合中は笑いながら移動するとミスしても結果を出す事に集中
できる。
・ミスは起きた瞬間から過去のもの。「今ここ」と唱え、目の前の試合に集中する。
以上の他にも、この本には色々とポイントメッセージが記載されています。
これを読んですぐに連想してしまうのは木村沙織選手。
10年 殆どケガしないで来ており、試合中や前後の様子もここに出ているポイント
を上手く実践しているから、結果を出し続けるのだなと納得しました。
ここに書かれている事は、スポーツだけでなくビジネスでも殆ど共通ですね。
例えば、会社では「売上xx億円」という様なものだけを目標として示している人
が多くいますが、行動を目標にしないと何にもなりませんね。
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