この本はヒットした もしドラ の続編です。
もしドラの北条文乃が教師になって、高校に
赴任してくる事で、新たな物語が始まります。
こちらの本は「イノベーション」で勝ち筋を
作っていくという話。
お話自体は、ご都合主義での話の展開で、
前著に比べて、話としてのリアリティは欠け
る印象でした。
実際の仕事に於いて、イノベーションで勝つ
為には、相当の試行錯誤と失敗が必須で、
理解されない同僚や上司・部下を説得・洗脳?
しながら突き進む事が必要です。
結果が出始めると、急に賛同者が増え始める
と同時に、内容を理解していない上司や官僚
が実力よりも一桁上の目標設定を突然要求し
てきたりします。
そうなると、無理が出てきて、そのイノベー
ションは潰される。。
イノベーションは会社や事業のトップが仕掛け
ていくのが筋で、ボトムアップで行う事は
なかなか難しいのが現実ですね。(ドラッカ
ーはこの辺りはどう言っているのかな?)
但し、イノベーション無くして、ブルーオーシャン
への勝ち筋が無いのは間違いありません。
この本を読んでイノベーションを怖がらない
人が増えてくれればと願います。
この本は何年も前にヒットして、映画化も
されましたね。
私はひねくれているので、流行の大ヒット
本はその時は読みません。
世間のブームのほとぼりが冷めたという事で、
読んでみました。
ドラッカー自体は名前は昔から聞いていたし、
その一部は他のビジネス本で紹介されているの
を読んだ事はありました。
しかしこの本を読んで、ドラッカーのポイント
が「マーケティング」と「イノベーション」
であると言っているのは初めて知りました。
本書は「マーケティング」とそれこから得た
知見を使って、小さな知恵を重ねて組織の力
を引き出していくという物語。
現実に、私自身が仕事で日々行っている事と
重なって そうそう、 こういう発想のアイデア
の積み重ねで革新は仕掛けるよな。と、かなり
納得性高く、うなずきながら読んでしまいました。
文学作品というよりビジネス本ですが、ドラッカー
の思想は現実とよく適合しているのですね。
最後の祐之介の打席の所で、思わず涙がこみ
上げてきました。それぐらい引き込まれて
読んでいたという事なのですね。
いつか、映画の方も見てみたいと思います。
この1週間。想定内の事ではありましたが、
木村選手の引退宣言と中田新全日本監督就
任予定というニュースがありました。
木村選手には、「本当にご苦労様でした。」
「ありがとう」と言いたいです。
女子バレーの全日本の一線の選手は、オリ
ンピック等の区切りまで生活の殆どをバレ
ーにつぎ込む事になるので、結婚や出産
を含めてプライベート活動が望むように
は出来ません。
木村選手も人生の中でプライベートをやっと
充実ができる様になるのでしょう。
ただ、スーパーリーグ構想も出てきて、バレー
界は衰退防止の大事な時期になってきています。
なんらかの形でバレー界には関わっていってくれ
れば、、というのが1ファンの願いです。
中田さんは、全日本新監督。大変だと思います。
以前から日本を世界で勝てる様にしていきたい
という強い思いをお持ちの方ですから、そのチ
ャンスが与えられるという事は良かったなと思
いました。
ただ、大型選手が殆ど引退してしまった時期
でもあり、どういうチームを作っていくのか
どうい戦術を生んでいくのか とても難しいと
思います。
一朝一夕では出来ないと思いますので、東京
オリンピックで銅、その次で銀、その次で金
を狙うという様な中期計画を持って進められ
る様にJVCも環境を整えてくれればと願います。
性急かつ、売上目当てであおるマスコミ等に
つぶされない様に、スーパーリーグ構想と
連動して自立した運営ができる様にする事が
全日本にも必要なのでしょう。
応援していきたいと思います。
第2回目のヒラリー氏とトランプ氏のTV討論会
をネットの生中継で見ました。
ヒラリー氏は8年前にオバマ氏と民主党代表を
争った時の鮮やかさが記憶に残っていて、今回
久しぶり見たら、やはり年を取ったな(当たり
前ですが)というのが印象でした。
トランプ氏は殆どライブで見た事がありません
でしたので、私にとっては初対面(?)の人
になります。
二人とも不人気候補だというニュースは沢山
聞いていますが、この討論会を見てナルホド
と思いました。
私の印象を超シンプルに言うと、
自分のやりたい事の為には手段を選ばず、
専制君主を気取りたいイカレた老害オヤジ
対、過去からの延長上の考え方で、模範生的(?)
な道徳や政策を振りかざすお説教オバサン。
というもの。
トランプ氏が四六時中ステージ上をうろついて
いるのに対して、メモ帳に相手言動のチェック
ポイントを書き上げるヒラリー氏。
ヒラリー氏は質問者に対して、語りかける様に
答えようとする(ただし、内容は面白みのない
中傷や自身の主張を述べるだけ)が、それをバ
ラエティショーの様にオチョくろうとするトラ
ンプ氏。
オバマ氏が「チェンジ」という言葉を掲げて
現れたような、健全でしかも将来に希望を持て
そうな印象は二人からは感じられませんでした。
トランプ氏は、映画バックトゥザフューチャー
に出てきた大富豪でイヤなヤツのビフ・タネン
とソックリ。(実際にトランプをイメージして
あの登場人物を作ったとのこと)
ヒラリー氏は、既得権益にどっぷり浸かって
いる二世政治家(本当の二世ではありませんが
ビル クリントン氏からの二世という意味。
)でウンザリという感じでしょうか。
アメリカ国民は悩みますね。
ヒラリー氏が当選したら、どれだけ自分とは
異質なスタッフを回りに置いて、新しい発想
での行動が出来るかという点がポイントにな
ると思います。
前向きに変化し続けるアメリカであって欲し
いですね。
バレーボール協会の嶋岡さんからプロ化
を見据えたスーパーリーグ構想が発表
されました。
ズルズルと下落しつつある日本の実力
や人気にカツを入れて、再興したいと
いう想いとの事。
勿論、東京オリンピックとその後を
意識しています。
「企業の部活」から「プロ」へ。
集客力=魅力を意識する事で、真剣さ
が増すし、次世代の若手の興味を
継続的に喚起したいという事でしょう。
私は良い方向だと思います。
Jリーグやプロ野球で起こっているよ
うに、優秀な選手が海外チームに行く
事もし易くなるでしょう。
それによって、かつての佐野選手の
様に世界で通用するプレーヤーが育つ
事ことにもなる。
スーパーリーグ構想には反対勢力が
いるとの事ですが、今の日本には
必要なのではないでしょうか。
竹下さんが監督をされる
ヴィクトリーナ姫路は、もしかし
たらこの動きを実現 加速する事
を意識して作られた組織なのかも
しれませんね。
ヴィクトリーナに関してはHPを
見ても殆ど情報が載っておらず、
チェアマンの内田奈々さんという
方もどういう方なのか私には分か
りません。
ただ、中学生の育成から強く意識
して、又、森永乳業がタイアップ
スポンサー?になっている様で、
このスーパーリーグ構想にかなり
近い形ではないかと思えます。
とにかく、年内の動きに注目した
いと思います。
知花くららさんの本で紹介された55の言葉
の仲の最初のものは、この本からの
「願い事が生じる時には同時に、
かならずそれをかなえる力があたえられる。
しかしながら、それなりの努力は
しなければならないだろう。」
という1節でした。
リチャード・バックさんは、「かもめの
ジョナサン」の作者。
私も昔 ジョナサンは読んだ事があり、
そのすごい描写感や、なんだか良く分か
らないが心に感じる読後感が印象に残っ
ています。
彼の作品を読むのは、これが2冊目。
彼との再会は多分40年ぶりでしょうか。
この本も1977年に書かれた物との事
ですが、読んでみて、こんな本に今
まで出会った事が無い! と思いま
した。
副題は 悩める救世主の不思議な体験
とついていますが、そのストーリー
よりも、そこに出てくる「救世主の
ハンドブック 超人へのアドバイス」
からの(バック氏の)メッセージが読む
者の心に響く感じが凄い。
「無知のしるしは
不正や悲劇を心の底から信じこんで
いることだ。
毛虫が世の終わりと考えるものを、
救世主は蝶と名づける。」
この本は、”生きるとは何か?”とい
う事に対してバック氏が感じている事
を皆に知らせたかったのだろうと思い
ました。
この本の副題では無いですが、この
本を読むことで、あなた自身が
「不思議な体験」をする事ができる
一冊です。
思春期の学生から、生活につかれた
大人まで。お勧めです。
著者は大学教授の分子農学者の方。
脳と記憶の関係を研究されています。
そして、2015年 人工的に「記憶を作る」
ことに成功という論文を発表されました。
映画のトータル・リコールの様に、記憶
を操れる日がだんだん近づいて来ている
のです。
脳の中では、短期間の記憶と古い(長期
間)の記憶(遠隔記憶と言うらしい)で
は、格納されている部位が違うとのこと。
又、言葉によって他の人に伝えるられる
「陳述記憶」と身体が覚えるという様な
「非陳述記憶」も場所が違うとのこと。
身体が覚える「非陳述記憶」は、小脳に
記憶されます。
一方、「陳述記憶」でまず短期記憶は、
海馬などに蓄えられます。その後、
しばらくする(遺伝子が発現してたん
ぱく質が作られると)と、遠隔記憶と
してその情報が大脳に転写されるとの
こと。
この転写は寝ている時に行われて、
夢を見るというのは、この転写作業に
関連するらしい。
パソコンに例えれば、短期記憶はメモ
リーで、それをハードディスク等に保
存すると長期記憶になるという感じ。
記憶のメカニズムは、神経細胞集団
という形での記録し、その一部細胞は
関連する他の記憶と共有される。
(それにより、連想や関連として
思い出す事ができる様になる)
転写が終わった海馬の記憶は、新し
い細胞が生まれる事で消去されてい
きます。加齢によって、新細胞の
誕生ペースが落ちると、消去が間に
合わなくて、だんだんメモリーの
空領域が無くなってきて、パフォー
マンスは落ちるは、新しい事は覚え
られなくなるば、、という状況に
なるとのこと。、、ナルホド。
認知症だとちょっと前の事は忘れ
てしまうが、古い事は覚えている
という話を良く聞きますが、記憶
している場所が違うから、そういう
事になるのですね、。
教授が2015年に発表した、人工的に
「記憶を作る」というのは、マウス
を使って、別々の記憶(神経細胞集
団)を同時に刺激して励起する事で、
人工的に関連つける事ができたとの
こと。
例えば、「カレーライスを食べた」
という記憶と、全然別の日の「遠足
に行った」という独立した記憶を
関連つけて、本人に「遠足でカレー
を食べた」という記憶に変えてしま
った。という様な感じでしょうか。
井ノ口教授は、この技術を進めて
いくと、重大な災害や犯罪などの
被害者が体験により心に負った
トラウマが原因になって、悪夢や
睡眠障害等が現れてしまうPTSD
という心の病の治療に繋げる事が
出来るのではとのこと。
脳の仕組みが少し分かり始めまし
たが、まだまだ分からない事の方
がよっぽど多いとのこと。
メカニズムが分かってくると、
皆がサヴァン症候群の人の様に
一目見ると写真の様に記憶する事
も可能になるかもしれませんね。
次の10年 まだまだ急速な脳科学
の進歩が起こりそうです。