ワールドカップが終わりました。
選手の皆さんは本当にご苦労様でした。
各試合、選手の気魄と頑張りに感動をいただきました。
結果はワールドカップ5位。今回 不参加のブラジルを
入れると世界第6位という事だと思います。
正直、これだけ国際戦での新人メンバーで戦って6位と
いうのは良く健闘してくれたと思いました。
その中で気が付いた事や気になった事を少し書いて
みます。
やっぱり、第1は古賀選手の全日本デビューでしょう。
ワールドグランプリでも片鱗を見せていましたが、
本当に驚きの活躍だと思います。
この時期に、この選手が出てきてくれた事は、日本に
とって、大きなラッキーでした。
第2は大竹選手の成長。これだけ得点に絡めるように
なって、MBの存在感を出してくれました。
第3は、宮下選手がゲームメイクが出来る様になって
きたこと。アタッカー陣との信頼感が出来てきたのか
と思います。
第4は長岡選手が、本当に頼りになる攻撃の達人・職人
・プロになってきてくれたこと。サーブも含めて、どんな
状態でも、安定して冷静に攻撃してくれる。
第5、鍋谷選手、島村選手も良いアピールをしてくれ
ました。
一方、気になった事も沢山あります。
木村選手。本当に頑張っていたと思います。ワールド
カップが始まる時は、この数年で一番調子が良い状態
と言われていたし、実際 第1ラウンドでの木村選手は
素晴らしいものでした。
ご本人が、セッターと話をしてトスとのコンビが合って
来たことがポイントと言っていました。
古藤選手との連携はとても良かったと思います。
古藤選手も、アタッカが打ちやすいトスを意識して上げ
ると言っていました。
宮下選手とのコンビは残念ながら、不十分な印象です。
木村選手が不調というよりも、トスとの合っていない
のではないでしょうか。
元々、木村選手は竹下さんの個々選手向けの一番打ち
やすいトスに育てられた天才アタッカー。
スポーツカーの様に、舗装道路の上で最高の性能を
発揮する様に思えます。
ロンドンの後に、トルコのワフクバンクに渡った時も
セッターのナズとのコンビが合わず、攻撃力が全然
発揮できませんでした。2年目のチームでは、竹下
さんに似たトスを上げるロビアンコ選手とのコンビで
スパイクが出始めました。
宮下選手は、レシーブもブロックもトスも皆 精一杯
良くやっていると思います。でも、まだトスの質は
木村選手に合っていない様です。苦しい時は私にトス
を上げなさいと木村選手は宮下選手に言っているので
さらに、ゆとりの無いトスが木村選手に行ってしまう。
この悪循環が出ているように思えてなりません。
来年度は宮下=木村のコンビ合わせを十分にやって
欲しいと感じました。
そういう意味では、同様のトスにあれだけの攻撃力を
発揮する長岡選手は、高性能SUVでどんな路でも
走破できるという印象です。
宮下選手に余裕がなくなっている、もう一つの大きな
原因はAパスが返らない事。
つまり、レシーブ力がやはり足りていない事が大きい
のでしょう。
そういう意味では、今年から海外修行に出るリベロ
の筒井さやか選手に大きく期待します。あの佐野選手
が認めていたリベロの筒井選手が、欧州リーグのスパ
イクに慣れて帰ってきてくれれば、本当に大きな戦力
になってくれると思います。
もう一つ。どうしても考えてしまうのは、新鍋選手の
復帰。この二人が入ってくれれば、レシーブ力がかな
り向上する可能性があるのではと思います。
Aパスが返れば、時間差攻撃などももっともっと
複雑に行っていく事が出来るでしょう。
来年は、今年以上にプレッシャーのかかる年になります
が、ぜひオールジャパンで頑張って欲しいと願います。
改めて、選手の皆さん ご苦労さまでした。
しっかり休んでください。
とは言っても、Vリーグも楽しみにしています。
0 件のコメント:
コメントを投稿