2015年9月27日日曜日

【本】原発ゼロ社会へ! 新エネルギー論 広瀬隆 集英社新書

安保法案以外にも、国民の気持ちと乖離
した政策を政府が推し進めている事の一
つに原発再稼働があります。


原発、エネルギー問題でも、政府やマス
コミ、評論家などのニセ情報や誘導によ
って、すっかり間違ったイメージを信じ
込まされている人が多いのが現実です。


この本は、エネルギー業界内の人ならば
常識だけれど、一般人は誤解させられて
いる内容をしっかり説明してくれていま
す。


例えば、東日本震災の後の節電騒ぎ。
電車やオフィスのの照明も減らしてガ
マンを皆でしました。電力が足りない
という説明が政府や大手電力会社から
何度もされました。

でも、それは作られた危機感で、本当
は暑い夏の午後の数時間(ピーク)を
どうするかという事が本当は問題でし
た。そして、各企業の持っている自家
発電機をその時間だけ動かせば、問題
の無い状況だったとのこと。

何より、原発が全て止まっていたこの
2年程も問題は起こっていません。


原発の代わりに火力発電を使っている
が、石油は輸入なのでコストは上がる
し、将来供給不安がある。という説明
も散々聞かされてきました。

実際の火力発電はガスが多く、ガスの
埋蔵量は今後500年分もある。原発より
もエネルギー発生効率が高いし、必要
な時だけ燃やせば良いので、24時間
365日 需要が無い時間でも稼働しつ
づけなければならない原発よりもコス
トも安い。


政府はハレンチにも原発を海外に売り
歩いていますが、それよりも日本の得
意技術で出来るガスコンバインド発電
機を売り歩く方が、省エネ面、安全面
ともに世界に貢献でき、日本の経済も
発展出来るもの。


一方、原発の代わりを自然エネルギー
(風力発電など)で主張する人もい
ますが、今の技術では無理。


何でも、電気に変えるのではなく、熱
はそのままで活用する方が何倍も効率
が良い。


など、


テレビや新聞、コメンテーターの話を
鵜呑みにするのではなく、数値で科学
的に見ると嘘が見えてくる。

この本は、なんとなく原発再稼働はダ
メと感じている人々に読んでもらいた
い一冊です。


現在、毎日新聞で日本の原子力産業が
どういう経緯で作られていったのかの
連載をしています。

その中で、「ウラン濃縮技術でも、
爆弾には使えない方法が日本で独自に
開発されたが、爆弾に使えない技術
などするな」という事でお蔵入りし
ているという様な話が出ています。

日本政府が必要も無いのに原発を再
稼働させようとするのは、原爆の為
の技術保有をしたいからという意図
が見え隠れしませんか?

なにせ、武力による抑止力で「積極
的平和」を唱える政府ですから。




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