実際は中国とはどういう国なのか良く知らない自分に
気が付きました。
大局的な見地からの中国の姿は「中国が普通の大国に
なる日」で、国民目線での中国人の姿は「常識外日
中論」で感じ取れます。
大局的には、毛沢東・周恩来政権から、鄧小平、江沢民、
胡錦濤、周近平へ共産党1党支配下での、党内の確執や
経済的な改革はどう進められてきて、何が進められて
きていないのかが、クリアに書かれています。
人口の0.4%が富の60%を占有するという中国。
地方農民と富める者の格差がこの10年強で途方もなく
ついてしまっています。国栄えて民は滅びるという
状態になりつつあるとの分析です。格差の背景には
党や国の役人、国営企業による賄賂など腐敗が大き
くある。地方農民や貧しい少数民族がクーデターを
起こしてもなんら不思議がない状態になりつつある
のが実態とのこと。実際 報道されてませんが、
毎年数多くの暴動が起こっているらしい。
周近平が、汚職摘発に力を入れているのは、そうい
う不満に対処していく為。共産党も、国内政治、
国内経済に関して多くの課題が山積み状態という
事が良く分かりました。
人口構造的にも、一時実施されていた一人っ子政策
による歪みが大きく出てきつつあります。
(例えば、若い男性は若い女性より3000万人も多く、
その不満やエネルギーが暴力と化しておかしくない
要因になってきている。など)
この本を読んで、中国首脳や政府の動きを考えると
どうしてそういう行動を取っているのかかなり
理解ができる様に思います。
国民目線、文化についても 成る程と思う事が
ありました。
中国では、子供の教育は 大学生でもバイトもせず
本当に徹底的に詰め込み教育がされるとのこと。
学校で部活等もなく、夜まで勉強を強いられる。
全てのテストは実名で点数が開示される。
競争社会。
協調性よりも、個人主義を幼児から教え込まれる。
だから、ケンカも競争の一種として、絶対に降参
しない。絶対に自分の非を認めない。という文化。
反日デモ。政府系マスコミの取り上げ方は反日
・抗日だが、実際は反日教育そのものを目的と
してやっているのではなく、あくまで自分達が
強くならないとやられるんだという「愛国主義
教育」としてやっている。自分の身は自分で守れ
という事を国民に伝えるための題材として「日本」
が使われている。とのこと。
両国でのセックスの仕方の違いなども、、色々
と書かれていて、実生活の中での文化や振る舞い、
考え方の違いが分かります。
両書とも、鵜呑みにしてはいけないと思いますが、
そういう視点もあるのか、、という気づきを
得るには面白い本でした。
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