その中で、幾つか面白いと思った点を書き出してみます。
日本の大学生が男女とも世界一なのは、睡眠時間の短さ。
メタボ対策に、睡眠時間を入れるのは世界の常識。
日本は「メタボ対策で食事と運動」を推奨しているが、睡眠については政府もマスコミも全然触れられない。
日本のメタボ対策は世界の非常識。
寝不足も寝すぎも肥満になる。
睡眠時間7~8時間がメタボ対策になる事は、調査・研究で明確になっている。
あと、日本で「は成長ホルモンは22時~2時の間に寝ると出」るような事を言われるが、実証されているのは、何時に寝ようと寝入ってすぐの深い眠り時に成長ホルモンは分泌される。
「午後は食後なので眠くなる」と言われる事も多いが、大多数の人は午前も午後も、2時~6時の間は眠くなるという事が分かっている。
よって、午前10~12時は最も能率をあげられる時間帯。
時差ぼけ。東に向かう方が、西に向かうのよりも時差ぼけがつらい。
それは、東に向かうのは”早起き”を身体に要求しているのと近いから。西に向かう時は”夜更かし・朝寝坊”をするのと同じ事になる。
誰しも、夜更かしよりも早起きの方が大変と思う。これが時差ぼけの東と西の違い。
日本は国、企業、教育の場でも、「睡眠時間を削って頑張る」事は良い事の様に言われる。これは、悪しき習慣。
海外では、皆が十分な睡眠をとる事を政府を含めて推進している。その方が、効率が良いし、健康にもなる。
日本では、「寝不足で働いた気になっている人」が多い。本当は効率が悪く、能力が落ちているのに。
サマータイムのデメリット。
実際にサマータイムを導入している国は、その前後でどういう事が起こったのかを調査している。
イギリスでは導入直後 交通事項は10%近く増えた。西ドイツでも6%。カナダも8%。
サマータイムで良い事があるという試算は誰かが頭(前頭葉)で考えた理想なだけ。
現実のヒトは周期24時間の、頭(前頭葉)よりももっと根源的な生体時計(視床下部)と脳幹部によって生かされている動物。
サマータイムを導入した結果、生体リズムが崩されて、健康に障害が起こる事も報告されている。
睡眠時間の短縮、睡眠の質の低下、抑うつ気分、自殺など。
動物は、脳の一部を眠らせる物もいる。
イルカやクジラは脳の半分だけを眠らせている時、片方の目を開けその反対側の大脳半球だけ起きている。
アヒルも並んで寝る時、列の両端のアヒルは、列の外側の目を開けている。両端以外のアヒルは両目を閉じている。
人生がうまくいく睡眠術
①ヒトは寝て食べて、はじめて活動できる動物。
②ヒトは朝は光を浴びて、昼は活発に動いて、
夜は暗い所で眠ると、心身の調子が良くなる
ようにできている。
③睡眠時間さえ取ればいつ寝てもいいという事
は必ずしも皆には当てはまらない。
④短時間のうたた寝はその後のパフォーマンスを
高める。
⑤ヒトは午前中に心身の活動のピークがあるよう
にプログラムされいる。
⑥ヒトの脳に備わっている生体時計の特徴を知っ
て暮らした方が心身の為に良い。
睡眠衛生の基本
①朝の光を浴びる
②昼間に光を浴びる
③しっかり手を振って歩く
④規則的な食事をする
⑤夜には光を浴びない
との事。
もっと詳しい説明が本書に述べられています。
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